黒紅団
「黒紅団とは元々ただの盗賊団だった」
「しかし、魔王様の死体採集や実験、人族や亜人の国々の調査、そして玩具として使うために黒紅団を乗っ取った」
「乗っ取った時に、私は黒紅団の長に据えられ団員の監視や管理を任せられた。数々の村を破壊し、金品を強奪し、人族や亜人をたくさん攫って人体実験に利用したり、攫った人々を魔王様に献上したりした」
「それが、黒紅団の存在理由だ」
「全ては魔王様の為にだ」
「なぜだ......」
「お主は、正々堂々戦う武人気質のバカではなかったか?」
「略奪や拷問、人体実験、主はそういうのを嫌っていた。蘇った時に性格も変わったのか?」
「まぁ、そんなものだ」
「魔王様は蘇らせた者の性格や感情を自由に操れ、行動すらも操る」
「頼む、どうか魔王様を殺してくれ」
「私はこんな風になってまで生きたくはない」
「どうか、殺してくれ!!」
なるほど、そんな事があったのか.........
となると、今代の魔王は歴代の魔王の中でもかなり危険!!
このまま、放置していると本当に死者の軍団が出来てしまう
しかも、魔王も蘇らせてしまう程の蘇生術。かなりの使い手だ
このまま、歴代魔王を蘇らされた厄介だが、さらに歴代の勇者や歴史的強者をも蘇らせて手駒にされたらマズイ!!
「相分かった!!主の願い聞き届けた!!」
「だから、安心して我に殺されろ!ゼノン!!」
「あぁ、頼んだ」
ふむ、さて碓氷も操られてゼノンも操られて.....
どうしたものか............
仕方ない、奥義でさっさとケリをつけよう
「神威流奥義..............」
「ケケケ.......」
「すいませんねぇ、ゼノンさん」
「魔王様にそろそろ貴方を回収しろと言われたので回収させて頂きます」
なっ!!
コヤツ、一体どこから湧いた
「では、失礼します」
「転移」
パシュ――
ふむ、逃げられたか
まぁ、良いか
コチラとしても、魔族側の情報を手に入れたのは大きい
さて、では残党を片付けて、こんな馬鹿げた討伐作戦を終わらせるとしよう
「皆のもの!!もうひと息だ!!」
「敵の将は去った!!残る残党を片付けよ!!!」
「「「「「「おぉっ!!!!」」」」」」
「部位奪取」
「......グッ!!!」
なんだと!?
我が気づかぬ間に右腕をとっただと!?
衰えているとは言え、この我の意識外からの攻撃!!
この小娘、中々にやりおる!!
「ふぅ〜ん.......」
「この爺さんが元勇者ねぇ」
「ごめんね、本当は帰る予定だったんだけど、なんの収穫も無く帰るのはムカつくから貴方の命を頂戴?」
「ハッ、我の命を取ろうとは中々に強欲だな」
「我の命は高くつくぞ小娘」
「知ってる、だから盗るんだよ」
「じゃないと、盗みがいがないもんね」




