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プロローグ

聖なる遺体、未知のエネルギーを秘めている神に近い死体。

なぜかわからないが頭、胴体、右腕、左腕、右足、左足の7つにわかれている。

この世に存在したときから死んでいる。

つまり始めから生きていない。

この遺体が主人公たちを巻き込んでいく。

 プロローグ 

「よし、準備ができたぞ、電源を入れることをを許可する。」

研究室には緊張感が漂っていた。

研究室の空気が張り詰める。

指示を受けた3人は緊張に包まれながらいっせいにレバーを引く。

ズゥォォン。

重い機械音が鳴り響き、全てのモニターが緑色の文字に変わる。

「オールグリーンです。」というセリフを聞き今回の研究の代表は

オペーレーターに目を合わせゆっくり頷き

研究対象に目を向ける。

「これより遺体からのエネルギー抽出を

開始する。」

研究室の中心にあるガラスの向こうに奇妙な物体が横たわっていた。

それはまるでミイラのように干からびた人間の形をしている。

遺体は私達が存在する別の世界から回収した。たくさんの犠牲をえて手に入れた。

それを”遺体”と我々はよんでる。

しかし相変わらず遺体からはその空虚な姿からは説明しがたい「威圧感」が漂っている。

機械が作動して抽出を開始した。

私は遺体に最も遺体に近いところで見守っていた。

若き天才と称される私は、そのミイラのような遺体を間近で見つめながら、胸の高鳴りを抑えられなかった。

これこそが人類の未来を変える鍵。

だが、その先に待つのが希望か、それとも破滅か、まだ誰も分かっていなかった。

「エネルギー抽出を開始します!」

機械が動き出す。

遺体の周囲に配置された装置がうなりを上げ、わずかに光が漏れ始めたその瞬間…。

ガタン。

大きな揺れが起き、私の視界が少しずつ狭くなる。

「何があったん…だ。」

そのまま、ある研究員は眠りについた。

ビービー。

不気味な警報音で目が覚めた。

重くなったまぶたをあけるとそこに…

「何している、はやく停止装置を押せ。」

”遺体”が唸りを上げる。

他の研究員は慌てて、鍵をさし、緊急停止装置のボタンを押した。

だが、まだ止まらない。

「なぜだ、なぜだ、なぜ止まらない。」と研究員の声が響く。

停止ボタンを何度も拳で強く叩いている。

その拳は赤くはれている。 

ーその時遺体がビクッと動いた。

「……ッ!?嘘だろ……」

モニターの数字が暴走し、警報音が鳴り響く。部屋全体が赤い光に染まった。

私の周りを見ると、あちらこちらに死体がある。

その中には私と仲良くしていた研究員もいた。

まだビービーと嫌な音がなり続けている。

「なぜこうなったんだ。やはりまだ”あの計画”は、はやかった。」

「まだ我々が確認できてない未知な部分があったのか、あれはやはり…。」

と言い、多くの研究員たちはドアの方へ向かい、研究室から逃げていった。

ミイラのように干からびた遺体が、ゆっくりと身を起こす。

包帯の隙間から、まばゆい光が漏れ出す。

「起き上がってくる。」

何かが目覚めようとしている。

「仕方ない、同時進行で開発している、改造人間0〜5号の凍結解除しろ。あとの責任は私が取る。」

そう言ったのは、今回の研究の代表だった。

研究室に残った他の3人の研究者たちは

「まだ、最終の…。」

と言ったが

「だがまだやらないよりはマシだ。奴らはこの美しい世界と、ある秩序を守るために作った。それに”遺体奪還作戦”でも…。」

と代表は強く言った。

ある瀕死の研究員は”改造人間”と言う言葉を聞きあの悲惨な記憶を思い出した。

改造人間とは人類はある異世界に到達しそこである程度の文明を栄えさせたときに…。

頭がくらくらする余計なことは考えないで意識を保つことに集中しようと決意した。

代表たちは最後の望みをかけて凍結解除ボタンを押したが、反応はしなかった。

みんな、絶望した。

だが代表は次の指示をだした。

「せ、せめて改造人間1〜5号を地下に…しろ。他の実験はどうなってもいい、     

だがこれだけは…。」

と言った。

代表はふらりと倒れてしまった。

残りの三人の研究員は代表を二人で抱え、

一人は他の生存者がいないか確認していた。

「助けてくれぇー」

と瀕死の研究員は必死に言った。

だが、聞こえなかったのか…ドアの向こう側へ行ってしまった。

取り残された研究員はもう正確に喋れないほど、弱っている。

「諦めてたまぁるが。」

遺体はやっと起き上がった。

瀕死の研究員はそばにあった鉄の棒を見つけ力強く持ち…立ち上がった。

「あでぇ、なんでドアの近く?」

思いだした。私は遺体の近くにいた。

それから衝撃波で吹き飛ばされたんだ。

次の一歩を踏み出そうとした、しかし踏み外した。

「なん…で。」

私の右足がない。

目からあふれるほどの涙が出た。

痛みがでてきたから泣いてるのではない。

近くにある”第15シェルター”…近くにあるのに。やりたいことがたくさん…あった…のに。

自分が危機なほど…希望それがどんなに小さくていいそばにいるだけで嬉しい。

だが時にはそれは信じられないほどの心の苦しみともなる。

私は科学者…奇跡など信じない、でも…いまは…。

「なんでぇ、なんでぇ、逃げられないんだよ。」

奇跡など起こるわけもない。

私は…最後に…最後にこの…計画を…

近くにあった紙とペンを握りしめ書き留めた。

肩が上下に勝手に…動く。

「フフフ…ハハハッ私は…。」

男は気が狂ったのか笑いだした。

その時、バンッとドアを開く音がした。

ある男が飛び込んできた。

「僕の全てをやる、あれを止めてくれ。」

「クククッいいだろ。ただし…」

何だあの男から黒いモヤが…ジュクジュク。

図1(黒いモヤがでてきてる人と尻もち着いている研究員)

研究員は……安心したのか眠りについた。

死なない…死なない…死なない…死なない…死なない…死なない…死なない…死なない…死なない…死なない…死なない…死なない…死なない…死なない…死なない…死なない…死なない…死なない…死なない…死なない…死なない…死なない…死なない…死なない絶対に…。

読んでくれてありがとうございます気軽に、感想、アドバイスいただけるとうれしいです。

次回もお楽しみに3月19日に更新予定です

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