第55話(出征前日)
ジャン・フォー・プロシードが国家元首に就任した翌日。
遂に動き始めた各国。
再び大きな戦争となるのか?
誰もが不安を感じる日々が始まるのだった......
統一政府国家元首就任式の日。
この日の夕方、ジャン・フォー・プロシード国家元首は、全国民に就任の挨拶をした。
「ノイエ国国民の皆さん、アルテミス王国国民の皆さん。 私が初代統一政府国家元首のジャン・フォー・プロシードです」
「先ずは、先の大戦で犠牲になった両国の国民に対し、1分間の黙祷を捧げ、英霊を慰めたく思います」
『......』
「先の大戦では大きな犠牲を払って、テラ帝國の大軍を撃退することが出来ましたが、一歩間違えれば、彼等の奴隷となり下僕となるような危機であったことを忘れてはなりません」
「当面、危機は去ったものの、テラ帝國は健在であり、彼等は強大な国家です。 今後再び同じ様な危機が発生するのを防ぐための一環として、連合政府が今日、正式に樹立されたました」
「私、フォー・プロシードは初代統一政府国家元首として、次の危機が発生しないよう、全身全霊をもって任務を遂行し、その礎を築いていきますので、どうか両国国民の皆様は、私の今後の4年間の仕事ぶりを信じて、各個人個人もそれぞれが出来る事を実践して頂きたく思います」
「私の一期目、是非期待していて下さい」
それをスクリーンで見ているリウやレイ。
宇宙艦隊司令部のツインタワー3階、第三艦隊の司令部室のいつもの集まりであった。
「無難な挨拶だな」
「意外と短かった」
ルー少将は、そう演説を評価してから、
「いよいよ、明日から始まるのか......」
「シヴァ艦隊が帝國領への侵攻開始が合図。 とても陽動って規模じゃないけど」
「プロシード国家元首殿も、明日驚くでしょうね。 シヴァ艦隊のほぼ全軍が陽動で動き始めたと聞いたら」
とコーダイ准将が予想した。
すると、アイザール准将は、
「リウ様とシヴァ丞相の繋がりを警戒するようになるのでは? 丞相をそこまで動かす力が有るって解釈するでしょうから」
それらを聞いたレイは、
「皆さんが思っている関係とは、少し違うんですよ。 お互いに認め合っていて、信頼関係もあるから、自発的に動いてくれているだけですからね、丞相は」
「そういう方だから、他の人ではそういう関係を結ぶのは難しいのです」
「先日も、惑星アルテミスで丞相がテロで狙われた時、リウ様は自分の身を捨てて、丞相を守りました。 リウ様も少し怪我をされましたが......」
ルー少将は、今後を心配して確認する。
「リウ、本当なのか? 身を挺して守ったって」
そこで、リウは、
「そうだけど。 咄嗟に体が動いてのことだから仕方ないよ」
肯定しながら、丞相との信頼関係について、
「私が士官学校入る前には、コトク提督をわざわざプライベートで呼んで下さって、私の為に実践の心構えみたいなものを話せる機会を作って頂いたし、三英が揃っての定食屋での夕食に誘ってくれたりね」
それを聞いたアイザール准将が、
「定食屋ですか? 丞相や大将達が、リウ様と......」
場違いな食事場所にびっくりすると、
「エミーナも居たけど......私以上のお嬢様が定食屋だからね〜、ASJグループ会長の末っ子で、深層の御令嬢様だもの。 当時のエミーナは」
リウは、思い出し笑いをした。
「丞相にお嫁さん候補として、エミーナを紹介したのも、純粋に親友の女の子の願いを叶えてあげただけだから」
「打算とかでは無いのです。 純粋な信頼関係ですね」
「レイも丞相に信頼されているわよね? テロリストを一瞬で始末して......」
リウは少し大袈裟に表現しながら、
「いっそのこと、みんなで丞相の配下に移籍しない?」
と冗談っぽく提案してみたのだった。
『今のは最近悩み続けているリウ様の本音なのだろうな。 優秀な人の配下に付いた方が楽だから。 自分が先頭に立って切り開いていくよりも......』
レイは、その様に感じたのだった。
提案はそのまま聞き流されてしまったので、リウは、
「結構本気だったのに」
と少し不満気。
「先輩、100隻の直属部隊の運用、大丈夫そう?」
「旧型艦とそこまで差は無いから、大丈夫だよ」
「引っ越しの荷物有る方は、出発迄に持って来てくれれば、レアー号で運ぶよ。 家族に見られたくないあれやこれも歓迎です」
「レアー号持っていくのか? って引っ越すのだから当たり前か~」
ジョンとリウの会話は続いた。
「パルトネール大佐は?」
「今日から来ていたのですが、引継ぎで呼び戻されて、参謀本部に行きましたね」
レイが答えると、ジョンは少し寂しそうに、
「ここでの集まりも、今日で最後だな」
呟いた。
アイザール准将が、
「短い間でしたが、皆さんの忌憚のない意見を聞けて良い集まりだったと思います」
ルー少将の呟きに反応すると、
「大半は、先輩の愚痴でしたけど」
「リウも愚痴ってばかりだっただろ?」
「明日からは出動準備で、全員ここに集まるのは難しいですからね」
少将同士のやり取りをレイが微笑ましく見ながら言うのであった。
「そうだ、リウ。 前話した副官の件だけど、向こうに留まることになったら、護衛能力が有るエーレン少佐に変更しろよ。 身辺警護がより重要になるから。 カイキ大尉は俺の副官にスライドさせるから、心配するな」
「レイも参謀長だから、今迄以上にリウの警護するっていうわけにもいかないだろ」
「あと、ラートリー中佐もリウの護衛兼務に変更するぞ。 女性だから、適任だし」
ジョン・ルー少将は、占領後のリウの警護体制に相当な不安を抱えていたのであった。
勿論、それにはきちんとした理由があった。
ルー少将の同期生に、仲の良い情報部のマックス・バーラン中佐が居る。
ジョンは彼に『リュウ・アーゼルを襲撃する情報の収集』をお願いしていた。
ある日、状況を確認すると、バーラン中佐から、
「ジョン、依頼されていた件だけど、数件実際に動いているのがあるぞ。 拉致する計画ばかりだけど、相当額が動いているものも有る。 対象者は財閥の一族だろ?」
「美女なんだよ、その人。 だからそういう目的なんだろうな。 拉致って手籠めにして自分のモノにしようという」
「ありがとう。 仕事の合間で構わないから、引き続き頼むな」
「ジョンも、頑張れよ。 直ぐ中将になるのだろうけど、その分重責だからさ」
この様な調査結果を貰っていたからなのだ。
リウは、
「先輩は心配性だな~。 私もヒトの慰みモノになるのは嫌だから、ちゃんと考えていますよ。 これ以上レイに負担掛けさせるのも悪いから」
そう言いながら、心遣いに感謝していた。
「エーレン少佐は、異動させるの?」
「今度、俺の副官という理由で異動してくるよ。 出征後、中将昇任の場合だけど。 昇任しなかったら、艦隊の参謀にする予定でお願いしてある」
「そうか、分かった。 今回の出征が成功して中将になったら、少佐以上の幕僚の入れ替えをするから、その時打ち明けて協力を求めるよ」
「さて。 そろそろ、帰りましょうか? 明日から忙しくなるので」
リウはそう言うと立ち上がって、部屋の出入口の前に移動すると、部屋内に向かって敬礼した。
室内に居た他の面々も、それを見て同じ様に敬礼をするのであった。
翌日から、出動準備で一気に忙しくなった。
シヴァ艦隊が動き始めたという情報が入ってからは、関係各所からリウへの問い合わせが一気に増えた。
リウは、
「私に確認されても、わからないですよ」
という返事を繰り返していたが、それを額面通り受け取る人は居なかった。
リウはレイや副司令に、
「こんなに、私のところに問い合わせが来るとは思わなかった」
そうボヤいたが、
「司令官は、我が軍で唯一、シヴァ丞相と直接話すことが出来る方と認識されていますからね」
副司令にそう言われると、
「大戦から間もないのに、軍事行動があると思っていた人は少ないから仕方ないか〜。 みんな心配だろうから」
そう感想を述べながら、問い合わせに対応し続けるのだった。
ジャン・フォー・プロシード国家元首は、西上国軍が動き始めたと聞いて、内心喜んでいた。
『元軍人である僕の就任祝いに、戦さの勝利とはイイネ〜 今後の僕の政治家人生で、この事実は非常に大きいだろうね』
と。
ただ、その軍事行動の規模を知ると驚きを隠せなかった。
『陽動と聞いていたが、ほぼ全軍が動いているのか...... リウは一体どうやって、あの丞相をここまで動かせているのか?』
現状、帝國全軍に匹敵するシヴァ艦隊が進撃を開始したことで、帝國には他方面に割く戦力が無くなったということになる。
これで、ノイエ軍の作戦成功は確実だと思うと同時に、リウの持つ『人を動かす力』に、より警戒心を抱くことにしたのだった。
帝國では、西上国のこの時期の軍事行動に、驚きを隠せなかった。
二世皇帝は、宰相のルーゼリア大公と大将軍のウォルフィー元帥を皇宮に呼んだ。
「陛下、情報収集能力の低下で、シヴァの動きを察知出来ず、申し訳ありません」
宰相と大将軍は皇帝に謝罪した。
「謝罪など要らない。 大戦直前に西上国における帝国の諜報組織が壊滅していたのだから、致し方ないだろう。 帝國もダメージが大きく、諜報網の再建が出来るような状況に無いからな」
「ところで宰相、今回のシヴァの動き、どう見る?」
「動かしている数が大きいですな。 我が帝国軍が今動かせる兵力に匹敵するとは...... 憂慮すべき事態でしょう」
「大将軍はどう思う?」
「何を狙っての軍事行動なのか、よくわからない動きをしてますな」
「目的は、他にありそうですの〜。 おそらくムーアー領域だと予想しますが、どうですじゃろ? 陛下」
「元帥もそう思うか? 朕もそう思う」
「元帥、理由は?」
宰相が質問する。
「シヴァが大軍を動かしても、我が国の本領域迄は遠過ぎるからじゃ。 両国間にある小星系を幾つか占領する為だけならば、2個艦隊も動かせば十分。 だからシヴァの大軍は陽動が目的じゃろ」
「まだ動いていない二国がムーアー領域に進出する手助けで出動したということじゃろうな〜」
「それでは陛下。 旧ムーアー領に援軍を送りますか?」
「今から送っても間に合わないじゃろ。 ムーアー迄はテラ星系から3週間以上掛かるからの〜」
「三国同盟は、必ず同時に動くからな。 シヴァが動いたということは、残りの二国も間もなく動く。 我軍の援軍が着いた頃には、ムーアー領全域が陥落し、シヴァの艦隊も合流して、万全の迎撃態勢を取られてしまうじゃろ」
「ムーアー領域は遠すぎるのじゃ。 アルテミスからは10日も掛からんのに」
「元帥、朕の耳には痛い話じゃな。 確かに遠すぎる」
「それに、鶏肋だな」
「鶏肋?」
「捨てるには惜しいが、大した中身でも無いって意味だ」
「旧ムーアー領域における財政赤字額は幾らだ、宰相」
「年間1兆帝國ユアン以上に及びます」
「朕の暗殺計画に関連して思い切って滅ぼして直轄領にしたが、やはり遠すぎると実感しておるよ」
「あれだけ遠いと、ある程度の規模の軍を常駐させねばならぬから、費用も相当掛かるからな」
「税収も想定以下で、これ程財政負担が重いとは、思いもよらなかった」
二世皇帝は苦笑いをした。
「しかも一度占領したら、簡単に放棄するという訳にはいかない、為政者としてはな。 放棄して撤退するのは簡単だ。 でもそこに多くの人が住む以上、権力のない無法地帯にしてしまえば、虐殺や略奪など弱肉強食の混沌とした世界になってしまう。 それはあまりにも無責任だ」
『本音は放棄したいが、無責任な事は出來ない』と心情を吐露する皇帝。
今後の三国同盟の動きを予想した、二世皇帝は、
「ひとまず駐留軍には、警戒体制の強化を指示しておくように」
「援軍は間に合わないし、4個艦隊で勝ち目が無さそうなら、撤退しても構わないと、極秘に伝えておくのだぞ」
「先の大戦で、撤退したら殺されると判断し、降伏した艦隊もあったからな。 そういう形で戦力を失うのは馬鹿げたことだ」
「元帥は、老骨に鞭打って貰って、シヴァの動きに対処するよう、出動してくれ」
「これで良いかな? 宰相殿。大将軍殿」
そう言うと、二世皇帝は笑った。
宰相は、二世皇帝の思わぬ言葉に驚き、
「良いかななどと...... どのようなものであっても皇帝陛下の考えに我等は従いますぞ
「朕は、2人に反対された大遠征を強行したことを後悔しているのだ。 帝国軍がいつまでも残虐行為を止めない旧態然の体制のまま侵攻すれば、相手は必死の抵抗をしてくる。 そこに考えが及ばなかったことにな」
「ウォルフィー元帥の軍であれば、綱紀粛正厳しく、野蛮な行為はしないが、他はダメだということに気付かなかった......」
二世皇帝はこのように、大戦を引き起こし、事実上敗戦したことへの反省の弁を語り、ひとまず対応方針を決定した。
リウもシヴァ丞相も、二世皇帝が想像以上に柔軟な姿勢で侵攻に対応していることを知る由もなかった。
だから、シヴァ艦隊は、帝國領を直接目指しながらも、ムーアー方面にも転進できるような微妙な位置で動いていたし、出征予定のノイエ軍艦隊も、粛々と準備を進めていた。
シヴァ丞相が動いてから3日後、帝国軍のウォルフィー元帥率いる8個艦隊が、西上国方面に出動したとの情報が入った。
『5日後だろうとの事前予想』よりも早い出動に、リウは、
『帝国軍はあまりにも早い出動だから、補給部隊を連れて行ってないようだ。 帝国軍側が『長期戦は無い』と見ているのは確実。 丞相の動きが陽動だと読んでいるな』
と感じた。
補給部隊を連れているなら、物資の集積にもう少し時間が掛かるからだ。
『ただ帝国軍は、ムーアー領への派兵はしていないようだから、予定を1日早めて出征しよう』
帝国に潜入している情報部からの最新情勢やアーゼル財閥が保有する最新情報も確認した上で、リウは最終決断を下し、ルーナ大将にも1日出征を早めるように要請した。
出征前日。
リウとレイは、いつもの様に定時後の時間を第三艦隊司令部室で過ごしていた。
第四艦隊は出征準備で忙しく、第三艦隊も集まりでは無く残業であった。
パルトネール大佐が、
「物資の調達と積込みは終わらせたわよ、リウ。 ギリギリだったけど」
と報告する。
「ケイトさん、ありがとう」
リウは変わらず『さん』付けであったが、忙しいので、今回は指摘しなかった。
「艦隊の出動準備完了しました」
副司令もリウに報告した。
「参謀長、明日何時に出動予定?」
「朝9時で、宇宙艦隊司令部に伝えてあります。 簡単な出動式をやりたいそうですよ」
「了解。 艦隊全員に連絡済み?」
「勿論ですが、大半の乗組員は、前日から乗り込んでいますので、式に出るのは極少数でよろしいかと」
「それじゃあ、旗艦の乗組員の半分だけ式に出ましょうか?」
「わかりました。 その様に伝えておきます」
リウが副司令に、
「副司令は、ご自宅に戻られますよね? 直ぐ隣ですし」
「私が旗艦で一晩過ごしますので、ご家族と過ごして下さい」
そう薦めた。
「私が旗艦で過ごします」
副司令はそう申し出たものの、
「参謀長も旗艦で過ごすそうなので」
と言って、笑ったリウ。
「暫くご家族と会えないのですから、遠慮しないで下さい。 私達はそうでは無いので」
「では、お言葉に甘えさせて頂きます。 配慮ありがとうございます」
コーダイ准将は最終的にその様に言って、リウの厚意を受け入れたのであった。
「さて、私は先に旗艦に行ってます。 明朝7時半に司令部室集合で」
リウはそう言い残し、部屋を出て行った。
ツインタワーを出て、直結している軍事宇宙港のターミナルに入るリウ。
第三艦隊の旗艦ベルクは、第四艦隊の新旗艦クレアシオンと並んで、ボーディングブリッジで繋がれている。
明日の出動式に備えてである。
旗艦の中に入ると、乗組員から次々と敬礼を受けるリウ。
返礼しながら、艦橋に向かう。
艦橋内は誰も居なかった。
普段ならば、艦長か副艦長、若しくは通信士官か当直士官のうち誰かが常駐している場所であるものの、明日からの出動に備えて、最終作業が残っている人だらけで、偶然誰も居なかったようだ。
警備ロボット兵にIDをかざして照合してから、最上部の指揮デッキ迄昇ると、一人佇むリウ。
『大戦中も同じ様に過ごしていたなあ~。 あの時は精神的に不安定で......』
だいぶ時間が過ぎて、大戦中のプロクター准将時の途切れていた記憶が繋がりつつあるリウ。
天頂から艦橋最下部迄広がる巨大スクリーンには、クロノス星系が映し出されている。
見上げるには邪魔なので、キャップ型の制帽をぬいだリウ。
照明を落として、指揮デスクの椅子に座り、背もたれを大きく倒して、スクリーンを見つめる。
『無事成功するだろうか? 地上戦が激しくならないだろうか?』
色々な心配をしながらも、目はスクリーンに映る星々を見ている。
そして、長い時間ぼーっと過ごしていたリウ。
突如、横から人影が現れ、制帽で周囲から見えないように隠されてから、唇に唇を重ねられてしまう。
背もたれを倒し過ぎていて、咄嗟に動けなかったリウであったが、こんなことをするのは一人しか居ない。
『あの時はレイが居なかった。 でも今はレイが居る』
そう思うと、少し心が軽くなった。
「リウ様、少しは気分が晴れましたか?」
レイから尋ねられる。
「少しはね。 ところで誰も見てないよね?」
「ええ。 そうでなければキスしません」
「横から見たら、完全に女性の姿でしたので、つい」
レイは美しいリウのシルエット姿に思わずでしたのだった。
「もう、良いんだ。 偽り続ける必要無いでしょ?」
リウは、その様に答える。
「向こうに行って、中将になったら、幕僚に打ち明けるつもり。 元々中将迄って決めてたから、男を演じるのは」
「全面的に告白すると、レイやその他の私の身辺を守ってくれている人達に迷惑掛けちゃうだろうから、徐々に広がる形でいくよ」
「今日は、このままこちらで過ごすのですよね?」
「うん、そうするよ」
「司令官の部屋でね。 レイも一緒だよ」
「えっ、誰かに見られると......」
「大丈夫だよ。 ロボット兵しか居ないよ」
楽観的なリウ。
『リウ様は、言い出したら止まらないし、勤務中では無いから大丈夫かな?』
そう考えたレイは、
「わかりました。 程々でお願いします」
と答えるのだった。
「ところで、夕ご飯食べに行きましょうか? クロノス星系で2人で過ごせる最後の夜かもしれないですから」
レイは、リウを誘うと、
「そうだね。 何食べようか? ツインタワー内じゃ大したもの無いけど」
リウは嬉しそうに言い、艦橋デッキを2人で降りて行くのであった。
1帝國ユアン=20円程度




