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依頼4.不遇なワーカーを連れ去……勧誘しろ!

「さて……装備はなんとかなるとして、肝心の人材をどうやって集めるべきか」


 私はべトロワとともに受付に座り、ギルドを眺めた。

 もちろん私たち以外誰もいない。必要最低限、待合の椅子や掲示板があるだけ。

 閑散としているどころの騒ぎではない。

 『無』だ。


 私たちの住むムルダ国の地方都市、ロサ・ムルダ。通称ロサの街は活気に溢れている……とは言い難い。

 森や湖が近くにあるので魔物の数は多いのだが、搾取されまくりなので一部のギルド上層部やワーカー以外は貧しい。

 場合によっては一日三食食べられない人もいる。

 とはいえ他の都市よりもマシなほう。

 それなりに衣食住が揃っている人のほうがまだ多いのだから。

 そんな状況なので、新しくできたギルドに早々仕事が舞い込むこともない。

 都市周辺にいる魔物退治の依頼は常時解放されているが、そもそも忘れてはならない。

 ワーカーがいないギルドに仕事が舞い込んでも受けることができない。

 あー、色々紹介してごまかそうと思ったけど、結局は逃れられない。

 人を確保せよ! ワーカー募集! 神様と縁故なギルドマスターと神獣ちゃんのアットホームなギルドです☆

 ダメだ。ろくな考えが思いつかない。


「仕方ない。こういうときは自分から動くしかないわけだけど、ワーカーってどうやって獲得するの?」

「そうですねぇ。例えばワーカー養成所へ求人を出したり、直接スカウトしたり、それからギルド仲介所なんてのもあります。そこから紹介など、色々ありますよ。ただうちは新参ですしGランクギルドですし。色々あってもムダですね」

「うーん……じゃあ、そこら辺を歩いているワーカーを捕まえて勧誘するしかなくない?」

「そうですね。それしかないです。入るかどうかは別として、歩行中のワーカーをスカウトするのは禁止されていませんし」


 おぉ、一択。

 ていうかスカウトって?

 あの、大通りとかでお姉さんにひっついて話をしていたお兄さんとかお姉さんみたいな感じでやるの?

 私が?

 営業はやってたけど毎度吐きそうになるぐらい、人と接したくなかったよ?

 そんな陰の者がスカウト?

 考えただけで吐きそうだよ、ちくしょう。


「そんな死にそうな顔しなくても大丈夫ですよカイリ様。めぼしい人を見つけて、声をかけるだけですから」

「それが死ぬほど難しいんですが?」

「もちろん言うほど簡単ではないですが、カイリ様は鑑定眼をお持ちですので、誰が職を探しているワーカーかぐらいはすぐにわかると思います。これはアドバンテージですよ」

「なるほどねぇ。便利だね、鑑定眼」

「神様の恩恵ですから」

「私を勝手に動かして勝手にスカウト完了してないかな鑑定眼」

「そういう機能はないと思います」


 ですよねー!


「くっそー! 行くしかない! 行くしかないんだね! じゃあこのままこうしてても埒が明かないし、ちょっと外に出てみよう! ついてきてね? べトロワ!」

「もちろんです。行きましょう、カイリ様」


 そうして私はべトロワとともにやっと重い腰を上げて、ワーカーを探しに出た。

 とはいえすぐにスカウトを始めるのは勇気が私百人分ぐらい必要なので、まずは養成所や仲介所に行ってみた。

 が、やはりというかなんというか、引くほどの空振りだった。Gランクギルドって言った瞬間に受付から笑顔は消え、教官っぽい人たちは唾をペッと吐きそうな顔をした。

 一応求人は載せてくれるみたいだが、新参に用意されたスペースはないに等しい。

 受付が座る椅子で見えない場所に広告紙を貼る養成所もあった。

 逆に手間かかってるけど大丈夫そ?


 そんなこんなありまして、べトロワが今は求人関係はやめたほうがいいと言ったので、悪あがきはやめて忠告に従うことにした。

 何度も繰り返しになるが、出来立てほやほやのギルドに入りたがる良い人材はいない。最低でもギルドランクをEぐらいにはしないと、ギルドとしての仕事能力を疑われる。

 Gランクギルドは徹底して踏み台。

 そして底辺ワーカーたちの掃き溜め扱いなのだった。


「わかっていることではありますが、現状では、一般的な方法でうちのギルドが人を確保するのは難しいですね……」


 べトロワが悔しそうにつぶやく。


「まあまあ、私だって最低評価の会社……ギルドは怖いよ。スカウトですって言ったって、まず入りたいとは思わない」

「けれど、ランクを上げるためにはワーカーたちに働いてもらわないと。そのワーカーを手に入れるためにはランクが必要で……はぁ」


 べトロワのため息。

 神獣というからにはさぞすごいのかと思ったが、万能というわけではないらしい。

 正直言ってちょっと安心した。万能だったら、私はいらないもの。自分で言ってて悲しくなってきた。

 では、そんな私から最後の悪あがきな提案があります。


「じゃあまずはべトロワにワーカーとして働いてもらって……」

「禁止です」

「……え?」


 悪あがき、即撃沈。

 べトロワが耳をペタッと萎めて私を見ていた。


「ギルドマスターがワーカーとして働けないのはご存じですよね? 私も名目上は副ギルドマスターなんです」

「わー……」


 受付嬢だと思っていてごめん、べトロワ。

 なるほど、なかなか厳しい。

 二人しかいないギルドで、その二人が働けないとなると……。

 うーん、困った。


「あぁ、困った……」


 私は自分の考えが声に出ていたのかと思った。

 しかし声が違う。横を見ると、青年が一人頭を抱えていた。

 姿はなんとなくワーカーっぽい。

 あれ、もしかして──。

 私はべトロワと顔を見合わせる。

 それからもう一度青年を見た。

 短く刈り込んだ金髪。体格もそこそこいい。

 ちゃんと鍛えている人間のそれだ。

 正直恰好は見すぼらしいが、私はその中身に可能性を見た。


 物は試しだ。

 さっそく鑑定眼でステータスを確認してみる。

 すると鑑定眼曰く──。


『スタン:ワーカー(クラス:ストーン)所属ギルド:なし レベル1 体力:10 力:10 防御:9 素早さ:10 装備:すごく粗悪品の剣(Gランク以下) すごく粗悪品の軽防具(Gランク以下)』


 おお、いた。ワーカー。しかも所属なしのストーンクラス。

 まさに探していた人材だ。

 軒並みステータスが低そうなのは覚悟の上だったので、べトロワを肘でつついて合図を送る。


「思ったとおり、彼、ワーカーだよ。ストーンクラスだけど。もちろん所属なし」


 私の言葉にべトロワがお耳をピコッと立てる。可愛い。


「本当ですか? スカウトしましょう」

「当然」


 私はうなづき、べトロワとともに青年──スタンに近づいていく。


「こんにちは」


 声をかけると、スタンは怪訝な顔で私たちを見た。

 当然だ。街中で女性二人組に声をかけられたら警戒する。

 少なくとも私は面倒な勧誘だろうと思う。

 なので私は警戒をほぐすための雑談などという無駄な時間を省いて、単刀直入に行く。


「あなた、ストーンクラスのワーカーさんですよね。仕事と所属先のギルド、探してないですか?」

「……え?」


 スタンは戸惑いを浮かべ、私たちはにっこりと微笑みを張り付けた。


-・-・-


「……というわけで、養成所を卒業というか追い出されたものの、内定も取れず」


 ギルドの中。

 待合室で私とべトロワは、涙なしには語れないスタンの不遇を黙って聞いていた。


「所属なしのストーンクラスは、簡単なバイトすら断られるので実績を積むこともできず、そうなると所属先は永遠に決まらず……」

「なるほどねぇ。苦労してるんですね」


 私はスタンの話に大きくうなづく。

 スタンをギルドに連れ帰った私たちは、すぐさま面接に入った。

 私はソファに座り、スタンは対面に座っている。

 べトロワは私の横に立ち、私たちの話を静かに聴いている。


「では養成所を卒業したにもかかわらず、あなたはカッパーもブロンズも認められなかったと」


 私が訊くと、スタンは顔を下げる。


「もともと家は貧乏で、だから一番体力のある俺がワーカーとして働いて家族に楽させてやろうと思ったんですけど。先ほども話したように装備も整えられなくて……そんなんだから実技にも荷物持ちしてしか連れていってもらえず、そうなるとやっぱり最低点ばっかりで……」


 スタンが俯き、ため息を吐く。

 私はこっそりべトロワに耳打ちした。


「養成所としてそのやり方はブラックじゃない?」

「養成所内は基本的にアンタッチャブルです。どんなやり方だろうと、一度入れば従うしかない。死人が出ない限り、国も都市も介入しません」

「あー、なるほど。下手に仲間意識を持って庇っても得はない仕組みだ。いや、むしろ生贄を一人用意して彼以外の結束を固めたのか。なるほど、スタンは踏み台にされたんだね」


 スタンが顔を上げようとするが、目は伏せたままだ。

 彼は度重なる仕打ちで自信を失っている。

 ああ、嫌だ。実力はあるのに。ちゃんとやれるのに。

 環境がそれを許さなかった。

 みんなで、彼を潰した。

 ああ、むかつく。


「とはいえ、装備が整っていたところで、結局は変わらなかったかもしれません。養成所時代、たまたまゴブリンを粗悪品で倒せたけど、今思えば俺には実力がなかったかもしれない。ストーンクラスが妥当で。結局はストーンクラス……いや、ワーカーで稼ごうと思ったのが間違いだったかもしれません」

「そんなことないよ? 私が断言する」

「……え?」


 私は戸惑うスタンに、改めて鑑定眼を行う。

 スタンはついには自身の実力さえも疑っているようだが、それは違う。

 装備が悪くて実戦に連れて行かれず、レベルが上がらない。だから結果が出せずに最低クラス。そんなのは当然の話だ。

 戦わせてもらえてないのに、レベルが上がるほうがおかしい。

 それに装備さえ整っていれば、という部分は間違っていない。

 だって彼には戦闘職ワーカーの資質の一つ『ソルジャー適性』が宿っている。

 ソルジャー適性はステータスの一つ『力』に常時20%のバフがかかるというものだ。ワーカーの中でも特に戦闘職に向いている能力であるのは間違いない。


 さらに言えば、そもそもすごく粗悪品の装備で、養成所で月賦を払うだけのほぼ飼い殺し状態でも腐らず、ストーンクラスでも取得できたのが、彼の努力と可能性を物語っているのだ。

 そうじゃなければ、たぶん演習中に大怪我を負って田舎に帰ることになっていただろう。

 彼には正直、才能がある。ワーカーとして。前衛戦闘職として。

 ……まあ、それも鑑定眼がなければわからない情報なのだけれど。


「少なくとも私はあなたに可能性を感じてる。ソルジャー適性があるし、レベルだってまだまだ上がる余地はあるみたいだし」

「え? そ、ソルジャー適性? 俺に? あ、というかギルドマスターさんは、ステータスが見えるんですか?」

「見えるけど……って、言っちゃまずいこと?」


 私は横のべトロワを見るが、軽く首を横に振ったので、ホッとする。

 少しは常識をインストールされてるけど、細かい事情までは知らないのだ。最低限のインストールだからね。


「なので、あなたをウチでスカウトしたい。カイリ人材派遣ギルド、最初のワーカーになってもらえない?」


「ほ、ホントですか!? あ、いや、でも……」


 パッと輝いたスタンの顔は、すぐさま曇る。


「俺、さっきも言いましたけど、装備はこの粗悪品しか持ってないんです。先立つものもないですし……まともに戦うことも」

「それはこっちで支給するから大丈夫だよ。とりあえず、はいこれ。武器ね」


 私はドワーフ・エルゲンの村から追加の試供品でもらっていた剣をテーブルに置く。

 Dランク以上のモノだ。


「……え?」


 スタンが驚きの表情を浮かべた。

 私は首を傾げたあと、べトロワを見る。


「以前話しましたけど、Gランクのギルドはストーンクラスのワーカーに普通、そんな良い装備を支給しません。支給したとしても、振っただけで壊れるような粗悪品。もしくは呪いの装備の所有者を移すなど、非道な行為の場合のみです」

「なるほど。じゃあうちは普通じゃないGランクギルドってわけだ」


 私がニヤリと笑うと、スタンが慌てるように言う。


「け、けど本当に先立つものがないんです。装備の貸し出し代も、壊したときの保証金もなにも……」

「え? 貸し出し代とか取るの? うちのために働いてもらうのに?」


 べトロワを見ると、あっさりうなづかれる。


「普通はそうですね。なので、粗悪品を渡された挙句、簡単に壊してしまい、働くほど借金が増えていく類の方もいますよ。かわいそうな話ですけどね」

「なにそれ、ひどっ」


 さすがの私も顔をしかめる。

 しかしすぐさま笑顔を作り、スタンに向き直る。

 スマイルイズ大事。


「えっとね、スタン。私たちのギルドではそんなの必要ない。むしろいるものがあったら、遠慮なく申請してほしいぐらいなんだけど」

「えぇ? いらないって……それに、欲しいもの……傷薬とか、松明とかもですか?」

「そうそう。そういうの」

「いや、でも、装備もですけど、先ほどから言ってるように手持ちが」

「いや、だから、諸経費も全部うちで持つから安心してって」

「えぇ?」

「何が不満なのよ」

「いや、いや、だって……」


 スタンはそこまで言っても複雑そうな表情をしている。


「そんなの、Aランクギルドのそれもプラチナとか、ブラックストーンのワーカーぐらいにしか許されない高待遇じゃ……。聞いたことないですよ……あ! そうか、つまり、一日の給料から天引きされるということですね?」


 閃いたとばかりのスタンに、私は違う違うと顔の前で手を振る。


「しないしない。それじゃあ補助の意味がないじゃない」

「えぇ!? そんなおいしい話、あります?」

「今、ここにあるじゃない」


 スタンがめちゃくちゃ戸惑っている。

 まあ、正直なところ私にもその戸惑いはわかる。

 私の仕事の条件で言えば家賃補助とか交通費全支給とかでその各種諸々天引き一切なしとか言われてるようなものだ。いや、たぶんもっといい感じの福利厚生に違いない。


 悲しいかな、私はそんな高待遇されたことないからそれ以上は想像できない。ああ、悲しい。


「で、どうする? 決めてくれるなら、その剣の他にも、あなたに合う装備を今うちにある中から見繕ってもらうけど」

「えぇぇ!? さらに装備を支給してくれるんですか? お、俺このあとどこかに売り飛ばされたりしません?」

「しないって。もう」


 あまりの高待遇にスタンはもう気絶寸前だ。

 私はちらっとべトロワを見る。


「この反応って過剰じゃない?」

「いえ、至極もっとも。まともな反応です。気絶しないだけ偉いなと私は思ってます」

「まじかー」


 私はまだブツブツ何か言ってるスタンに向き直り、両手をパンっと叩く。

 スタンがハッとしてこちらを見た。


「さて、どうするスタン。ここで働く? それともうちのギルドに入って活躍する?」


 秘技、実質一択。


「え? あ、じゃああの、お、お願いします! あれ?」

「うん、いい返事。べトロワもいい?」


 訊くと、べトロワは笑顔でうなづいてくれた。


「もちろんです。私はカイリ様の決定に従います」

「ありがとう。じゃあ、スタン。こっちへ来て。さっそく装備を変えよう。べトロワは……」

「わかっています」


 私がお願いする前にべトロワは動いていた。

 常時募集がかかっている、国や都市から公共事業的な街周辺の魔物退治。

 それを見繕ってもらう。

 初仕事だ。気が変わる前に実績を積ませて既成事実を作る。

 悪い大人だぜ、くっくっく。


 とまあ、そのあたりはべトロワに任せて、私は鑑定眼で見ながらスタンの装備を整えていく。ちなみに剣以外は街で試しに買った最低限の品質の武具だ。それでもブロンズクラスのワーカーが装備するぐらいの品質ではある。


「あ、あの……本当にこんないい装備、いいんですか?」

「んー? もちろん。だって装備はちゃんとしてないと能率も上がらないし、結果にもつながらないし。あ、あとね」


 私は革の胸当てを選んで渡しつつ、支給したスタンの剣を指さす。


「一週間もしたら、それよりも良質な装備が届くから、覚悟しておいて」

「こ、これよりも……ですか?」


 ドワーフ・エルゲンの村からやってくる装備。

 それは間違いなく私、いや私たちを満足させるものだろう。

 そのために敬意を払い、そしてお金も出し惜しみしなかった。


「それは良品だけど、あくまで試供品だからね。まあそれでも最初に持ってた装備よりはいいはずだよ」

「それはもちろんです。本当に、ありがとうございます」


 鉄の剣と、丸い形の盾・ラウンドシールド、それから軽防具を身に着けたスタンが頭を下げる。


「いいよ。私のギルドではこれを当たり前にするつもりだから。でも、どうしてもお礼がしたいっていうなら、結果で示して。できる?」

「は、はいっ! 頑張ります!」


 スタンの背筋が伸びた。

 よしよし、装備や境遇のせいで不遇な扱いを受けた子だが、彼はやればできる。できる子に育てる。

 いつの間にか私は、そんな考えを浮かべるようになっていた。


「カイリ様、こちらの依頼などどうでしょうか」


 そして装備が整ったタイミングで、べトロワが依頼を持ってきてくれる。タイミングヨシ!

 その内容は、街の周辺に定期的に現れるゴブリンの討伐。

 ていうかホントにゴブリンがいるんだね。

 改めて異世界に来たんだと実感する。


「……うん、いいね」


 1匹1000G出る仕事だ。

 平均して3匹ほどは出るらしいので、倒せば3000G。

 多いときは15匹ほど出るらしいが、この数だとまずストーンクラスのワーカーでは対処できない。

 その数が出たら逃げて上のランクギルドへ依頼修正。

 滅多にないことなので、頭の片隅にだけ入れておく。


「あまりうちの儲けにはなりませんが」

「今はいいよ。儲けよりも先行投資だ」


 ストーンクラスのワーカーの給料は仕事1回分で2000~3000Gなので、たとえ最低限の数だとしても儲けはなくても十分な報酬が出せそうだ。


「できそう? スタン」


 訊くと、良い装備で自信を少しだけつけたスタンが、力強くうなづく。


「必ず達成してきます!」

「うん。じゃあ……」


 と、私が言いかけたところでべトロワが口を開く。


「せっかくですから、カイリ様も同行してはいかがですか?」

「え? いいの?」


「はい。ギルドは私がいますし、手を出すのは基本的にダメですけど、身を守るためなら少しだけお目こぼしされますし」

「……なるほど。仕事ってどんな感じなのか見たいし、そういうことなら私も同行する。いいよね?」

「もちろんです。よろしくお願いします!」


 と、いうことで、私はスタンとともに、ゴブリン退治に向かうことになったのだった。

 不謹慎かもだけど、楽しみ楽しみ!


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