表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/19

ヤンキー集団登場

何やら騒がしい人達との出会いです。

目が覚めたらもう朝だった。周りにアーガスの姿はない。


(どこに行ってしまったのでしょう)


しばらくの間途方に暮れ、気がつくと妖精にぐるっと囲まれていた。


(こんなに沢山いるとある意味ホラーですね)


なんてことを考えていると、


『おはよう!』


『よく眠れた?』


『顔を洗ってから遊ぼう!』


妖精が一気に話しかけてきた。最初は驚いたが、何回か聞いてるうちに慣れてきた。


「おはようございまちゅ。はい、ぐっしゅり眠れまちた。アーしゃんもいないので、しょの間あしょびまちょう」


そう言ってから、顔を洗いに泉の方に行こうとすると…


『待って待って!』


『そうそう、そんな事しなくても大丈夫!』


妖精が止めてきた。


「何ででちゅか?」


疑問に思っていると、


『そんな事しなくても、両手を出してごらん』


水色の妖精に言われたとおりに私が手を出すと、


『えーい!』


なんとも可愛い掛け声とともに、私が差し出した手に水が現れた。


「しゅごいでちゅねー」


私が感心していると、周りにいた様々な妖精達も


『俺もできるぞ!』


『僕もー』


『私もー』


木の実や果物やら色々なものをぽんぽん私に渡してくる。


(何でしょう。転生したらモテ期に入るのでしょうか…)


なんて馬鹿なことを考えていると、徐々に私の周りに足場がなくなってきた。流石に止めないと大変なことになってしまう。


「あわわー、もうやめてくだちゃい!」


つい怒鳴ってしまった。


『なんで?』


『迷惑だった?』


「違いまちゅ。嬉しいでちゅけど、やりすぎでちゅ。食べもにょはもういいのでちょっとまっててくだちゃい」


そう言って私は、妖精が用意してくれた果物を食べた。食べ終わったら、手や顔がベトベトになってしまったので、また水色の妖精に水を用意してもらうことにした。


「ようしぇいしゃん、おみじゅくだちゃい」


『はいはーい』


手を妖精に差し出したところ……


「子供……」


低い、だがまだ若い男の人の声がした。

私は驚いて、せっかくの水を零してしまったが仕方がない。声のした方を見ることにした。


(だ、誰ですか。あのヤンキー集団は……)


思わずそう考えてしまうほど、そこに居た男の人の頭はキラキラしていた。後ろの方にいた男の人たちも全員髪がカラフルだった。


(赤、青、金、紫、銀……)


若干、色の多様さに引きつつも、ドラゴンの時のように挨拶をすることにした。


(笑顔が肝心です)


「はじめまちて!」


挨拶をしたものの、目の前のキラキラヤンキーさんは固まってしまった。


(なんか、アーさんを思い出しますね)


昨日のことを振り返っていると……


「ガハハハっ!」


騒音がした。間違った、騒音のような笑い声がした。


「すまねーな、嬢ちゃん。コイツちっちぇー子どもには大抵泣かれっからよ。ビックリしてんだわ」


(ああ、なんとなく分かります。でも、貴方の方が怖いです。キラキラヤンキーさんは、金髪でイケメンさんではありますが、若干眼光が鋭いです。簡単に言えば、目付きが怖いです。でも、貴方の場合はそれ以上です。細マッチョなヤンキーさんに比べ、ゴリゴリのマッチョさんです。体格も大きく、目元にある傷痕が痛そうです。ワイルドなタイプのイケメンではありますが、例えるならば、ヤクザです)


なんて失礼なことを考えつつ、当たり障りのない答えを言った。


「大変でちゅねー(ヤンキーさんも、ヤクザさんも)」


「ああ、苦労してんだよ(コイツも)」


私は、ヤンキーさんとヤクザさんを、ヤクザさんは、ヤンキーさんを思って労わった。


「ってか、副団長!なに和んでんすか!」


「いや、別に和んじゃいねーが…」


「そういう事じゃないっすよ!」


オレンジ頭のちょっとちっちゃいお兄さんが、犬みたいに尻尾を振ってキャンキャン吠えている。


……尻尾?


「わーっ!」


「うおっ、なんだなんだ?」


驚かれたが、それどころではない。


(ワンちゃんです。ワンちゃんがここに居ます!)


犬好きの私からしたら、大事件が頭の中で起きていた。


「ちっちゃいお兄ちゃん!尻尾、しゃわらしぇてくだちゃい」


「誰がちっちゃい兄ちゃんだと!おいこらガキンチョふざけたこと言ってっと……」


そこまで言って、私を見た途端動きを止めた。


(人をみて固まるなんて酷いですね)


なんと思いつつ、しれっと後ろに回り込み尻尾を堪能した。


もふもふ、もふ、もふもふ……


しばらく触っていると、


「おわっ!何しやがる!」


やっと反応した。けどやっぱり、止められない止まらない魅惑の尻尾なのですよ。そう簡単に手放せません。


「いいから、離しやがれっ!」


突き飛ばされてしまった。5歳の身体ではコロコロと転がってしまうわけで……


コロコロ……、ゴチっ!


転がった先にあった、もとい、居たヤンキーさん……ではなく、ヤクザさんにぶつかってしまった。


(どうしましょう。殺されますかね)


なんて物騒なことを考えていると、怒鳴られた。


「お前何やってんだよ!」


「ぴゃっ、ご、ごめんにゃ……」


さいと続けようとしたが、遮られた。


「こんなに可愛い、天使のような嬢ちゃんに傷が出来たらどうすんだよ」


(このヤクザは何を言っているんでしょう)


思わず冷めた目で見てしまったが、仕方が無いだろう。しかも…


「すいませんって!君も、ついやり過ぎちゃってゴメンな?怪我してないっすか?」


「だいじょうぶでちゅ」


ちっちゃいお兄ちゃんも、なぜ私に謝る。元はと言えば、私が悪いんだろうが。申し訳なさそうな顔をするな。私が悪いのだ。

私も対応に困っていると……。


「おい、何やってんだよ。困ってんだろ?分かんねーのか?」


キラキラヤンキーさんが復活した。


次も、ヤンキー集団との会話が続きます。正体も明らかになります。


ブックマーク感謝です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ