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アーガス(ドラゴン)side

アーガスsideです。

(眠ったか…)


ハクの穏やかな寝息が聞こえてきた。

それにしても、と思う。


(一体この小さな身体に何が起きていたんだろうか。最初は、見た目が普通の人間よりも異なるだけだと思っていたが…)


そこまで考えて眠っているハクに目を落とす。

真っ白な髪に赤い瞳、5歳程度の身体。服や持ち物が大きくハクをさらに華奢に見せている。肌も白く、黒い服がそれを際立たせている。例えるならば、ウサギだ。

名前の発音や、膨大な加護、気になることは沢山あるが、それを聞いてハクになにかが起こったとしたら俺は後悔するだろうから聞かないことにした。


(しかし、可愛いな…)


人間の美醜の感覚はイマイチ分からないが、俺の目から見れば充分可愛いと思える。


初めて会った時は驚いた。

ドラゴンの姿の俺は、自分で言ってて悲しくなるがとにかく厳つい顔をしているし、体も大きい。大の大人でも尻込みしてしまうほどだ。それが、あんなに無邪気に微笑んで「怖くない」って、言ってくれたのは初めてだった。


(だからかねー、気に入っちまったのは…)


俺がハクとした契約は、血の盟約と言って血によってお互いが縛られるというものだ。本来であれば、俺の血も白に与えなければいけないのだが、ハクを縛り付けてしまうのは気が引けた。そのため、実質的に言えば、俺だけが契約に縛られたのだ。

俺自身、なにかに執着したことがないため、常に自分の利益しか考えてこなかったのだが、まさか、こんなことをしてしまうとは…


(ハクに絶対服従か…、それも面白いかもな)


考えてみるだけで面白い。

少しさっきのことを思い返してみるが、あれには驚いた。

ハクがお腹が空いたと食べ物を出したのでそれを見てみたが、


(何だったんだあれは、土の塊だろうどう見ても)


四角の土の塊にしか俺には見えなかったが、それを美味しいと食べていたハク。


(あんなもんがうめーって思うくらいいいもの食ってなかったんかね)


そう思うと、だんだん不憫に思えてくる。

(実際は、栄養補助食品で本当に美味しいものだったのだが、この世界にはない為、アーガスには食べ物だと認識されなかった)


(よし、明日は美味いもんたらふく食わせてやる!)


そう明日の予定を立ててから寝ることにした。


◆◇◆◇◆◇


翌朝、まだハクが寝ているのを確認してから飛びたった。


(なんか森に入ってきたが、妖精や膨大な加護がハクにはついてるから大丈夫だろ)


と、あっさりと決めつけて空へと消えた。


この判断が、これからのハクの運命を変えるとも知らずに……

思ったよりは短くなってしまいましたが、なるべく文字数を増やせるようにします。

次は、またもや新たな出会いです。


ブックマークありがとうございます(*˙˘˙*)

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