新しい人生の始まり
少し遅くなりましたが、主人公sideです。
真白様と別れ、白い光に包まれたかと思うとあっという間に意識がのまれた。
気がつくと、暗い森の中に立っていた。
前も後ろも木や草が生茂っていて、ここが森のどこら辺なのかすら分からない。
(ふむ、気がついてすぐ森の中とは予想外でした…。さて、これからどうしたものか…)
下手に混乱したまま森を散策するのは危険だ。
まずは、今の自分の状況確認をすることにした。
(自分が今身につけているものは、なんとなく孫の着ていた服を思い出しますね)
黒のタンクトップに、パーカー、ブレスレット。
動きやすいデニムのジーンズに、スニーカー……そしてなぜか、首輪のようなチョーカーまで。
大変なことに、その全てのサイズが合ってなかった。
身体が5歳児くらいなのに対して、身につけているもののサイズは小学生か中学生が着るかのように大きかった。
(コレは……わざとなのでしょうか)
周りに何かないかと見回してみたらリュックがあったので、とりあえず、そのバックの中を見ることにした。
中には、携帯用食品、飲み物、着替え(これも大きい)、タオル、巾着袋、救急箱と手紙が入っていた。
(なんですかね、この手紙は)
真っ白な封筒に入った手紙。
送り主は、だいたい予想出来るので読むことにした。
〝白へ
この手紙を読んでいるということは、無事に着いたということですね。
まず、送り先を言っていなかったことを謝ります。
私自身、白がどこに着くのかわかっていなかったのです。
せめてもの謝罪の印に、必要になりそうな物を入れておきます。
飲み物や救急箱は、この世界は魔法が使えるのでそのうち必要なくなると思いますが、
今のあなたには必要なので、入れておきました。
服が大きいのは、それは特別な服でして魔力を流すことによって大きさを変えられるんです。私には教えられないので、優しい人に教えてもらってください。
幸い、その森の近くには街がありますので、そこで聞くといいでしょう。
この森を真っ直ぐに抜けていただければ着くことができます。
あなたには、〖 精霊視 〗という精霊、妖精を視る力があります。困ったことが、あったら彼等に尋ねるといいでしょう。今は視えてないかもしれませんが、視ることを意識したら自然とみれるようになります。
これからのあなたの人生の幸せをいつも願っています。
街には教会があるので、ぜひ寄ってくださいね。会えるの楽しみにしてます。
真白より〟
最後まで読んで、一旦手紙を閉じた後、目を閉じ、静かに思った。
(至れり尽くせり過ぎです……!)
ここまでの事をされたら逆に申し訳なくなる。
今、「え?そんなことで?www」とか思った人は、恵まれすぎだ。
考えてみてほしい、この世に魂は数えきれないくらいある。
そのひとつに過ぎない私ごときにこんなふうにしてくれるなんて、本当に奇跡としか言い表せない。
(本当にいい人…神?過ぎますね。これからの方針も決まりましたし早速行きましょうか)
荷物を直してリュックを背負って森を抜けるべく真っ直ぐに進んだ。
もしかしたら、2日か3日に1話のペースになるかもしれませんが、なるべく頑張ります。
次は、新たな出会いです。




