魔力量を調べてみよう
一年ぶりくらいになってすいません
訓練場から、私、アーガス、マティーさん、ガイさんは別の場所に移動した。
着いたのは、さっきまで私が寝ていた場所。ちなみに移動する間、私はアーガスの腕に座るようにして抱っこされていた。
「ハク、とりあえず、これに触れてくれないか」
そう言って、部屋に着くなりマティーさんに差し出されたのは、水晶のような直径十五センチ程の玉。
「これ、なんでしゅか?」
理由も言わずに触れさせるなんて怪しい。
何も言わないなら触らないぞと、手を隠したら溜息をつきながら説明してくれた。
「ハクの魔力量を測定する魔道具。一応、魔力量だけでも調べておこうと思って」
「あにょ、ぞくしぇいはいいんでしゅか?」
「あぁ、魔法属性は教会で調べた方がいいだろう」
「そうでしゅか」
なんでも、魔法の属性は原則的に教会で調べないといけないらしい。マティーさんは、昼過ぎに連れていってくれると言った。
理由も教えてもらったので、玉に両手を添えると……。
ピキ…サラサラサラ……
「えぇぇー」
ヒビが入って割れると思ったら、次の瞬間砂状になってしまった。
「マティーしゃん」
(どうしましょう。弁償でしょうか。お金、ありましたかね?)
砂状になってしまったものをもう一度溶かして固めれば、どうにかならないかと考えていると、アーガスに突然抱き込まれた。
「あっ、アーしゃん!?」
何事だと見上げると、アーガスの視線は私に向いていなかった。アーガスの胸に顔を押しつけられて見えない反対側、つまり、アーガスからして正面の方を睨みつけていた。
その方向にいるのは、マティーさんと、ガイさん。
「おい、今の見たな」
「あ…、あぁ……」
低い、唸るような声で確認をとったアーガス。
それに答えたマティーさんは、半ば呆然としているようだった。
「ハクのこと、利用しようとか考えんなよ」
「そっ、そんなことはしないっ!」
「そうだ。他言しないことを今この場で誓おう」
念押しするアーガスに、声を張り上げて否定するマティーさんと、珍しく真剣な声で誓うガイさん。
一体全体、何が起きているというのだ。
しばらく誰も言葉を発しないまま時間が経ち、ゆっくりと溜息を吐いたアーガスは、私をだく腕の力を抜き、下ろした。
「……アーしゃん?」
ぽんぽんと頭を撫でられた。
マティーさんと、ガイさんの方を見てみると、二人とも真剣な顔をしていた。
「あにょ、わたし、何かしてしまったんでしゅか?」
「いや、何かしたというか…規格外というか……」
「?」
「あー、簡単に言えば、魔力量が化け物級に多い」
「具体的にしょれは、どにょくらいの量なんでしゅか?」
ガイさんが言った言葉の意味が理解出来ず、わかりやすく言ってもらおうと尋ねた。
そして、私は自分の考えなしの質問にダメージを受けたのだった。
「普通の大人が五百とすると、嬢ちゃんは軽くその十倍以上はあるってことだ」
わーぉ。
遅くても明後日までには投稿します




