神との再会
真白様との再会です。
教会に着きました。
(結構大きいですね)
教会は、私が知っているものよりも大きく精巧に造られていた。中に入ってその美しさに感嘆の息を吐くと、
「こんにちは、本日はお祈りですか?」
これまた凄い美人さんが話しかけてきた。
「はい、あにょ、お祈りはどうしゅるんでちゅか?」
まだこの世界をまったく知らないから確認のため聞いたら、なぜが美人さんにもニコさんにも驚いた顔をされた。
(なんですか、やはり知らないのはおかしいのでしょうか…)
ちょっとだけ沈んだ気持ちになったが、そんな私に気づいたのか美人さんが優しく教えてくれた。
「あそこに椅子がありますよね、そこに座って手を組んで目を瞑って神に祈るだけですよ」
よかった、地球とあまり変わらないようだ。
やり方もわかったので、その通りにして真白様の名前を心の中で呼ぶと、私の意識は強い光によって途絶えた。
◆◇◆◇◆◇
ふと、何かが触れるような感覚がする。
(誰ですか、私に触れているのは)
少しだけ心地いい感覚に名残惜しさを感じながら目を開けた。
「……誰?」
そこには全体的に真っ白な男性がいた。私はその男性の膝に頭をのせている状態だった。その人は私が起きたことに気づいたのか、とろけるような笑顔をして、
「おはよう、白」
と言ってきた。
「おはようございましゅ」
(って、そういうことではないのですよ。問題は貴方は誰ですかってことなのですよ)
自分で自分にツッコミを入れながら、
「貴方は誰でしゅか?」
と聞いた。すると、少し傷ついた顔をしたがその理由に思いいたったのか、
「ふふっ、わからない?真白だよ。姿が変わったからわからなかったのかな」
そう言いながら再び私を優しく撫でる。
驚きだ。何に驚いたのかといえば、姿が変わったことと話し方が変わったことだ。
「本当に真白しゃまでしゅか?」
「だからそう言っているだろう?酷いな白は、もう私を忘れてしまったのかい?」
「いえ、しょういう訳では…」
「白に信じてもらえないのは悲しいな。頑張って話し方変えたのに…」
そう言って、真白様はいじけてしまった。
(あぁ、どうしましょう。申し訳ないです。謝らなければ)
「しゅいましぇん真白しゃま、うまく状況が掴めなくて…、わたし自身すごく動揺しているのでしゅ」
「いや、いいよ?謝らなくて、私も悪かったからね。毛玉の姿で現れればよかったんだ。白をこの手に抱いてみたいと思ったばっかりに自分でしたことだからね」
そこまで言って再び顔を合わせた。
(やはり綺麗な顔をしていますね。この世界の人は皆顔が整っているという条件でもあるんですかね)
桁外れのことを考えたが、馬鹿馬鹿しくなり考えないようにした。
「それよりも、わたしの話すときの滑舌が良くなっているような気がするのでしゅが気のせいでしゅかね?」
「それよりも!?まぁいいや、うんそうだよ。いつまでもあの滑舌だと不便でしょ?だから少し話しやすいようにしたんだ。ここから元の所に戻っても滑舌は良くなったままだから大丈夫だよ」
「ありがとうございましゅ。これで騎士団の皆しゃんやアーガスしゃんとの会話がやりやすくなりまちた」
私の言葉を聞くと真白様はなぜか、負のオーラを漂い始めた。
「そうか、騎士団やあのドラゴンか…。そうだったね、契約と保護をされたんだったね」
「はい」
「私が方向を示すものを渡していたら変わっていたのかな…、いや、起こってしまったことは変えられない。それに多かれ少なかれこうなる運命だったんだろう、仕方がないが私にはどうにもできない。私は陰ながら白を守ることにしよう…」
なにか真白様がブツブツと言っていたような気がしたが、気にしないことにした。
「あぁ、そうだった白。これからは教会じゃなくても私と会うことが出来るよ」
「そうなのでしゅか?」
「うん、白を“神々の使徒”にしたからね。簡単に言えば、神に認められ使わされたものって感じだけど私としては、神に愛されたものって言うのがぴったりだと思うのだけどね。まぁ、これで白が話したい時に話せるし、私も話しかけるからいいだろう?」
驚いたが、素直に嬉しい。
「はい、真白しゃま」
「それはよかった。とは言っても時間には限りがあるんだけどね。とりあえず、また白と会えるの楽しみにしているよ」
「え?もうお別れの時間なのでしゅか?」
「うん、ごめんね。長く干渉しすぎたらいけないんだ。この世界には私以外にも神がいるし、その関係でね。(…本当は、ほかの神に白がいるのがバレたくないだけなんだけどね)」
最後の方の言葉が聞こえなかったが、いつも通りスルーだ。
「そうでしゅか、ではまた今度」
「またね」
真白様の声を聞き再び私の意識は光にのみこまれた。意識がなくなる直前、なにか手渡されたような気がした。
少し時間がかかりましたが、頑張りました。
もう少しで夏休みですね。皆さんはどこかに出掛けるのでしょうか。
小説もバンバン投稿していくので、楽しんでいただけたら幸いです。




