団長さんside
またもや、団長さんsideです。
さて、つい先程俺は天使ちゃんを捕まえた。今は俺の腕の中に天使ちゃんはいる。
「離してくだちゃい」
「断る」
その天使ちゃんは、俺が撫でるのを嫌そうにしている。しかし可愛い…、嫌がっているのも、ただただ可愛いだけだ。
俺が幸せに入り浸っていると……
「あーっ!団長ずるいっすよ!俺にも撫でさせて欲しいっす!」
ワンコが、ふざけたことを言い出した。誰が渡してたまるか!
俺は今、自分でもちょっとおかしなくらい天使ちゃんに執着している。
「ニコ、おめーに俺をこの天使ちゃんから離す勇気があんのか?ア?」
思いっきり睨み、ドスの効いた声で言ってやった。するとニコは、わかりやすい程に動揺していた。
これで大丈夫だろうと安心したところ…
「はっはっはっ、俺はおめーなんかにゃ負けねーよ!ってことで、嬢ちゃんもらってくぜ?」
ガイに連れ去られて行ってしまった。
油断してしまったため、すぐに反応することができなかった。
(チッ、まったく気配がなかった…。やはりアイツは凄いな。でも、俺だって負けねーよ)
少し落ち着いて、ガイの向かったところに俺も向かった。
俺がついた頃には、騎士団の中で人気の高い奴、実力がある奴が天使ちゃんに色々な質問をしていた。
年齢、親はどうしたのか、なぜここにいるのか、ドラゴンはどうしたのか、など。
年齢や親のことは、質問するのはあたりまえだが、なぜか質問した団員の目は怪しい光をたたえていた。
(もしかして、コイツら…)
嫌な予感がするが、小さな子相手にどうこう出来るわけはないので、とりあえず、今のところはほっとくことにした。
結婚自体は、年齢差など些細なことでしかない。魔力を持った人間は、その魔力の量に応じて寿命が長かったり、老いるのが遅かったりする。そのため、平均寿命は200歳を越える。俺の親も、20歳くらい離れているが、どちらも魔力量が多いため見た目が若い。母に歳のことを言うと殺されそうになるが…。
とにかく、この子と結婚しよう、付き合おうなんてことはしようと思えばできる。成人を迎えたらな。しかし、今はまだどちらも未成年だ。それに、同意がなければ結局はできない。
だから、今は放っておこう。それよりも……
(ドラゴンの契約者……。王がどんな判断を下すか…)
俺は、新たな問題に頭を抱えたくなった。しばらく悶々と考え、
「この子を騎士団で保護する」
天使ちゃんを捕獲しながら、そう言い放った。
騎士団の反応は、想像していた通り賛成する声が上がり、反対する声はなかった。
「って、ちょっと待っちぇくだちゃい!」
鈴のような声が聞こえたが、もう決定したことだ。俺は聞こえない振りをした。
そして、天使ちゃんとの新しい生活が始まった。
遅かった割には短くてすいません。
次は、主人公sideに戻ります。
ブックマークや、評価、感想ありがとうございます( ´﹀` )♡




