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Requiem of The TAMASYI!! ~転生双子の大冒険~  作者: 平行線R
第0章 プロローグ
3/22

3.ルナという名の赤ん坊

本日ラストです!

(なんか、すごく長く寝てた気がするわ……)


「……あ、起きたな」


(カロン?あれ?私寝ちゃってたのかな……?うーん、でも、カロン、なんか嬉しそう?私は痛かったけど、そんなに気持ちよかったの?)


「ちょっと待ってろよ?すぐ戻ってくるから」


(……猫なで声?途中で寝ちゃったから欲求不満なの?)


「ぉぃ……」

「ぇ?」


(……女の声?え?……なんで他の女の人がいるの?)


「戻ったぞー」

「おー!起きてる!」

「だから、そんなにはしゃぐことじゃないだろ……」


(だれ?この声?私の視界の外で楽しそうに……ってあれ!?動けない!金縛り!?カロン!助けて!)


「あれ?なんか、もがいてないか?」

「そうね。よーしよし、お母さんが抱っこしてあげますからねー」

「あ、ずるいぞ。俺まだ抱いたことないのに」


(いや、抱いたことがないは嘘でしょ。結婚してからさんざん私を抱いてたじゃん)


「ほら、お母さんですよー?」


(うわ!えぇ?持ち上げ……抱き上げられた?あれ?私……小さくなってる?ってか、お母さんってなによ?)


「んー!」


(うわ、ちょ、近い、近いって!なんなのこの人……ほっぺたにチュウされた……絶対ヤバイ人だよぉ!)


「ほら、もういいだろ?代わってくれよ」

「えー、もうちょっとー」


(もうちょっとー、じゃない!カロン!どうなってるの!?説明して!)


「あら?暴れだしちゃったわ」

「元気に動く赤ん坊だな……普通こんなに動かないよな?まだ1週間だぜ?」

「うーん、そんなもんじゃない?ソルもだったけど、うちの子は頑丈なのねぇ」


(誰?また知らないやつの名前が出てきたんだけど)


「ルナ、今度はお父さんに来るよな?来たいよな?」

「そんなにムキになっちゃって、かっこ悪いわよ」

「なんとでも言え。今の俺にとっては愛娘(まなむすめ)()でることが他の何より大事なんだ」


(ルナ?愛娘?おかしいよ!なんで?私はエリスよ!ああ、声が出れば今すぐ叫んでやるのに!)


「よーしよーし、お、俺の腕の中が気持ちいのか?」

「一気に眠そうになったわね。がっしりした腕が落ち着くのかしら?」


(そりゃ、カロンの腕だもん……あん、た、の、腕、なんか、より、落ち……つくに……決まっ……て……)


「あら、本当に寝ちゃったみたいね。じゃあ、弟の隣に寝かせてあげよ?」

「うう、名残惜しいが……そうだな。赤ちゃんは寝るのが仕事だもんな」

「あ、そういえば、おっぱいあげ忘れちゃったわ」

「まだお腹が空いてないんじゃないか?そんな様子じゃなかったし」

「それもそうね。じゃあ、次に起きた時にあげようかな」

「ああ。それがいいと思うよ」

「じゃあ、私はまた、少し休んでくるわね。なんか疲れちゃった」

「ああ。子供たちは俺が見とくよ」

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