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異世界転生?自力でやれ。  作者: 太平洋の嵐
6/9

憑依が直感でいけた件について。

今回は(恐らくこれからも)、『ほぼ』翔視点です。


ドンッ


「って...なにしてくれんだよ!」


「あ、もう終わりだ。タイムアーップ!」


審判らしき友達(もう俺の記憶からは無くなっている)がタイムアップを知らせた。


「ちっ…お前のせいで負けたんだ!お前がしっかりパスしてたらゴールして同点だったのに…しっかりコントロールしろよ!ふざけんな!」


俺(小4)は仲間の胸倉を掴みにかかった。


「早く憑依しなさいよ!」


ニート神が叫んだ。

その声で我に返った俺は、俺(小4)に向かって全力ダッシュした。……全力といっても、遅いけど。


あれ?憑依ってどーするの?

なんか唱えるのかな?


考え事をしていた俺は目の前に俺(小4)がいることに気づかなかった。

まだ全力ダッシュしたままだった。

なので、止まれるわけもなく…


ドンッ。


とかいうのが聞こえたり聞こえなかったり。

実際音も何も鳴ってなかったらしい。(ディオネ談)


………ん?


なんか体ちっさくないか?


これって…?


上手くいったのか?


やっぱりか。そうだ俺は初めから分かってたんだよ。そうだよ。

別にマグレとかじゃねーからな。

絶対に違うからな!


「何やってんだ?翔?」


黙ってつったってた俺は、審判の奴の声で我に返る。


「あ、あぁ…。んでもねーよ」


ここはバレないようにしなきゃ。


「は?お前喧嘩売ってんのか?」


俺(小4)が胸倉を掴みにかかった奴だ。

いやおかしくないか?

胸倉掴まれなかったぶん良かったと思えよ。

これが巷に聞く「小学生脳」って奴なのか?


「さっきまで散々、『お前のせい』だの『ふざけんな』だの言ってきて、今のはなんだよ『んでもねーよ』って!お前こそふざけんな!」


…あれ?


俺の中では最善の選択をしたはずなのに。

どうしてだ?

むぅ…

こんなこと考えてる暇あったら今の状況を打破する策を考えよう。

うんそうしよう。


「なんとか言えよ!」


やべぇ。マジギレしていらっしゃる。

うーん。どうしよう…



!!

これで行ってみるか!


「改めて思うと、俺、キレる事無かったな。さっきのは考え事。」


「あんた、誰?」


「いやいや、俺は翔だぞ」


「いや、翔がこんなに冷静なのはおかしいはず!いっつも直感で行動してるのに、今の言葉は、おかしい。」


こいつ、洞察力やべぇな。

でも、どうしよ。バレかけてるし、もういっそのこと…


「あー、バレちったかぁ。

俺は翔。でも、未来から来た翔だ。

だから違和感があったんだと思う。

信じれないなら、無理に信じなくてもいい。

どうせ、忘れるんだし。」


「え、ええええええええっ!

それって、タイムトラベルとかそんなやつみたいなやつなの?

まぁ、未来から来た翔と話せたことだし、喧嘩のことも、許してやろうかなぁーっ。」


「お願いしますっ!」


俺は他に頭をつけた。

…側から見ると、すごい光景だな。


「しゃねーなぁ。」


やったぜ。過ちを正したぞーっ!

ふと、腕時計を見ると、もう7分も経過していた。


「やべっ。もう直ぐでタイムリミットだから。

んじゃ、ばいばい」


「ばいばーい。ぜってー会いに行くからなぁー!」


あれ?どうやって出るんだっけ?

まぁ、入った時みたいに、テキトーにやったらいけるでしょ。


2分後。


「ふんにゅっ!

でれたぁー」


あれ?難しくなかった?


あと、周りの奴らから変な目で見られてたのも気のせいだろう。うんそうだ。そうに違いない。


まぁいい。

では戻ろう。


「で、どうだったの?結果は?」


「早速質問かよ!

まぁ、正体がバレたな。

でも、結果オーライだっ!」


自分では見れなかったが、側から見ると自分の顔はとてつもないドヤ顔だっただろうと思う。


「は?

まぁ、忘れるからいいけど…

…って良くないわっ!」


流れるようなノリツッコミをありがとう。


「あ、そうそう。前から気になってたんだけど、忘れた後ってどうなるの?」


「話をそらすなっ!

まぁ、端的に言うと、結果だけが残る。

今回の場合、許した『原因』は残らないけど、許したという『結果』だけが残るってこと。」


なるほどわからん


「まぁ、帰るか。」


「全然わかってないでしょ!

まぁ、いいわ。『時間歪曲』!」


ふぃー。戻ってこれたぁー。


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