俺様のパーティに神が加わった
「あ、無理です。だるいんで。自力で頑張って。ふぁいとー」
は?
いやこいつおれよりくさってるぞせいかくとかいろいろとあとだるいてなにおいこらほんとはできんじゃねーのかおい
「はあ?おい!働けよ!異世界転生してくれよ!なあおい!そもそも自力でできるんかよ!」
彼女は言った。
「あ、そ、そーゆーかんじ?かな?」
なんで最後疑問形…?てか出来んのかよ!
「ちなみにどーやったらいいのかな?同族さんよ(ニートだし…)」
「は?なんであんたと同族にならなきゃいけないのよ!この引きオタニートネトゲ廃人童貞クソ豚野郎が!」
「いや何故お前、俺のこと知ってんだよおいあと豚付け足すなおい。デブじゃねーし。」
「何故分かるって?そんなのあたしくらいの神様なら余裕で分かりますぅ。ちょこっと干渉したらわかったわ。セキュリティがなってないわね…全く。ね、豚さん。」
なんなの俺の秘密ってこのニート神にちょこっと干渉されるだけでわかっちゃう様なものだったの…あと豚言うな。
ちょっと待て。
話が脱線しすぎではありませんかニート神様。
「あのーそろそろ異世界転生の方法を…」
ねえ今ギクッてしたでしょ。ニート神さんよぉ。俺の観察眼なめんなよ。
「ま、まあ教えてやらんことでもありませんね…はは…でだ、まー…」
あこのニート神また脱線させようとしてる。
「はよ教えろや。」
早く知りたいが為、少し荒々しい口調になっていた。
「……でも……の人に……なっちゃうから…」
小声だから聞こえねー
「しっかり喋って下さいね。神様。」
俺は満面の笑みで言った。
「でも…上の人に…グスッ…背く事に…ウッ…なっちゃうから…」
えなに嗚咽混じってるけど…
「じゃあさ、背けば?」
あ、やば。あかん選択肢ミスったな…ギャルゲの選択肢は間違わないのにね。あーあ…チラッ…ん?
その言葉を待っていたと言わんばかりに、ニート神はキッパリとこう言った。
「いいですねそむいてやりましょういいかげんこのしごともあきてきたしちょうどいいですねほんといままであたってきたしにんたちはこんなかんたんなてぐちにはひっかからなかったのにあんたみたいなくずはかんたんにひっかかりやがったw」
ウゼェ。まあ、教えてくれたし、まあ、ね。このくらいは、ね。よくないけどね。
「あと、その方法を教える代わりに、この私、ディオネを手伝わせてちょーだい。あんたの異世界転生。」
デメリットは何も無いと思うのだが…(かといってメリットもないけど…)
「嫌って行ってもついてくるんだろ?」
「そーですが何か?」
こいつすんなりとドヤ顔で言いやがった…
「じゃ、説明するね。えーと、端的に言うと…過去の過ちを正すのよ。」
そこからぱぱぱーっと説明された。ぱぱぱーっとだな。
わかったことは、
・過去に戻れる
・過去に戻って、今までして来た過ち全てを正す。
・10分間だけ、過去の自分に憑依できる。
・憑依している間に、過ちを正す。
・過去の自分には憑依されていた時の出来事は忘れる
様になっている。
こんなかんじ。分かる?
あかんあかんまたこころのなかだとしてもわかる?はつげんはやっぱりはずかしいし、てか2かいめだよなんなのこれおれのめんたるがもたないぜったいに
まぁこんな俺でも自分なりに理解したつもりだ。
「でも、あんたみたいな歩くトラウマの過去の過ちを正すなんてほぼ不可能じゃない?」
「この俺の人付き合いのなさをなめんな!特に過ちも、てか何も起こしてないと思うが…」
いや待てぼっち故に起こした過ちもあるんじゃないか…
俺が考えを巡らしていたら、ニート神が口を開いた。
「あ、そうそう。もうすぐ時間だから、んじゃ、ばいばい」
「はぁぁぁああああああ!?」