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第五十二章 菊子、侵略者と交戦する

菊子は、「交戦状態になるかもしれませんので、皆は遠慮してね。」と総理大臣とその護衛とで火星へ出発しようとしていた。

陽子は、「私達も連れて行って!母船といっても、そんなに大きくなかったじゃないの!昨日、土星からの帰りに火星で見たアレでしょう?」と確認した。

スケバン達は、「お前、どうやって土星まで行ったのだ?菊子に戦闘艦に乗せて貰ったのか?火星の土は赤いと聞いたが、土星の土は何色だった?」と興味本位で聞いた。

陽子は、「土なんてなかったわよ。アヤメさんに聞くと、土星は気体の惑星だそうよ。」とアヤメから聞いた事を伝えた。

スケバン達は、「本当か?土星が気体だったなんて、初めて知ったよ。しかし気体の星があるなんて信じられないな。」と半信半疑でした。

菊子は、「何馬鹿な事を言っているのよ。太陽も気体じゃないの。ちなみに木星も気体の星よ。木星も土星も太陽のように自ら光を発する星になりそこなった星だそうよ。」と助言した。

スケバン達は、「あっ、そうか。そう言われてみればそうね。」と納得していた。

陽子は、「私は菊子に戦闘艦に乗せて貰ったのではなく、昨日アヤメさんに、宇宙戦艦ヴィツール号に乗せて貰い、銀河系を案内して頂きました。」とどうやって宇宙にでたのか説明した。

スケバン達は、「本当か?宇宙人のいる星はあったのか?」と興味本位で聞いた。

陽子は、「ええ、あったわよ。科学が発達している星は、衛星の軌道上から確認しないと侵略者と間違われて攻撃されると言っていましたが、まだ科学が発達していない星は、小型UFOに乗り換えて、低空で飛行したり、着陸したりしましたが、大気などの環境が異なる為に、UFOの外へは出なかったわ。バリアを張れば大丈夫だと外へ出るように促されましたが、人食い人種のようでもあり、猿のようでもある変な原住民がいて、怖かったので出ませんでした。」と説明した。

スケバン達は、「丸で猿の惑星だな。その行きか帰りに火星に行ったのか?」と聞いた。

陽子は、「ええ、そうよ。その帰りに、太陽系では土星の環が有名なので、ヴィツール号は重力制御が可能な為に、土星に着陸して、土星の環を観察してから、土星の気体の中に入りました。その後、土星から地球へ戻る時に火星に寄り道して、そこで見ました。そんなに大きくなかったわよ。菊子の戦闘艦のほうが大きかったんじゃないかしら。大丈夫だよ、交戦状態になっても、菊子の戦闘艦には艦載機もあるし余裕だよ。今回は、歴史的瞬間が実際に見られるかもしれないのよ。皆もそう思うでしょう?」と皆に同意を求めながら菊子に頼んだ。

それを聞いたスケバン達は、菊子の戦闘艦は地球の軍艦程度の大きさだと聞いていたので、歴史的瞬間はどうでも良く、アニメの宇宙空母飛竜に乗るつもりで皆も行きたいと訴えた。

担任の先生も、まさか皆の頭の中がアニメの事で一杯になっているとは夢にも思わず、歴史的瞬間の事を考えているのだと思い、菊子が総理大臣に同行を求めたという事は、そんなに危険ではないと判断して、校長先生とも相談の上、担任の先生が皆を監督する事で止むを得ず同行する事にした。

教頭先生や校長先生も行きたかったのですが、生徒の前で野次馬根性を見せる事ができないと判断して学校に残った。

菊子たちが総理大臣の護衛の誘導で、マスコミを掻き分けグランドに出ると、UFOが学校上空に飛来して、皆の体が宙に浮きUFOに吸い込まれた。

UFOに乗り込むと、陽子が戦闘艦の事を自慢そうに説明していた。

「皆!聞いて、聞いて!菊子の戦闘艦は丸でアニメの世界だよ。どこでもドアはあるしタイムマシンまであるのよ。」と説明していた。

その間に菊子は、「ドアロック確認、機関室、全エンジンスタート!」などと指示を出して、発進準備をしていた。

発進前に菊子は、「陽子、そんな説明より、肝心な説明をしてないわよ。」と忠告した。

スケバン達は、「陽子、お前この戦闘艦の事を解っていて説明しているのか?肝心な事って何だ?」と知ったかぶりしやがってと感じた。

陽子は、「えっ?何か大事な事があったっけ?」と考えていた。

菊子は、「もう良いわ。皆、私の戦闘艦は重力制御ができない為に、宇宙空間に出れば、無重力状態になります。どこかに掴まってないと体が宙に浮くよ。」と忠告した。

スケバン達は、「えっ?本当か?何故重力制御ができないのだ?不便じゃないか。」と不思議そうでした。

菊子は、「テレジア星人は空を飛べる為に、重力制御はあってもなくても関係ないからよ。どこかに掴まって。」と指示した。

皆がどこかに捕まると菊子は、「皆、行くよ。光速の0.八倍で大気圏離脱!光速の十倍で火星に向けて発進!」と指示した。

アッという間に大気圏を離脱して、地球とは太陽を挟んで反対側の火星に到着した。

この速さには、さすがの総理大臣も驚いていた。

菊子は、「総員警戒体制!スクリーン1/2!自動翻訳機ON!」と指示した。

艦内に警報ベルが鳴り響いた。

そして母船の近くまで行き交信を始めた。

「全チャンネルオープン!こちら宇宙戦艦ヴィツール号所属戦闘艦艦長の猪熊菊子です。応答願います。」と問い掛けた。

しばらくすると応答があり、「我々の探査機を破壊したのはあんたか!何故破壊した!我々と戦争するつもりか!」と今にも攻撃してきそうな口調で聞いた。

菊子は、「あなた方の探査機を破壊した事は謝ります。探査機の探査方式が地球人には大変有害でして、これまでも何人もの地球人が亡くなっています。今回も数人の地球人の生命が危険に晒されていました。探査機が無人の為に交信できず、止むを得ず破壊しました。私達には戦う意思はありません。どうしても調査する必要があれば、地球人と交渉して下さい。今、私の戦闘艦に、地球人の代表が搭乗しています。可能であれば、話合いで平和的に解決したいのですが、どうでしょうか?」と提案した。

その後、菊子は総理大臣に、「それでは総理大臣、お願いします。」と交渉を総理大臣と交替した。

総理大臣が、謎の宇宙人と色々交渉を続けていると突然、「艦長!武器を装填しています。」とコンピューターから音声が流れて来た。

皆はコンピューター音声だとも気付かず、この戦闘艦のどこかにか乗っている乗組員だと思っていた。

実は全てコンピューター制御で、乗組員は一人もいないとは夢にも思っていませんでした。

菊子は、「通信切断、スクリーン最大、総員戦闘配置、非常警報、ジグザグで微速前進。」と指示を出した。

艦内に非常サイレンが鳴り響き赤色パトライトが点滅した為に、スケバン達は、「格好良い!」と喜んでいた。

先生は、「皆、冗談言っている場合じゃない!」と現状を把握するように叱った。

菊子は、「総理大臣、交渉途中で誠に申し訳御座いませんでした。通信は私の判断で切断させて頂きました。」と申し訳なさそうに謝った。

総理大臣は、「誠意を持って交渉しましたが、相手の要求が私達の人権を無視して奴隷扱いしたり、生体解剖や生体実験したり、無茶苦茶な要求でしたので受け入れられず、残念ながら戦闘は避けられませんでした。」と残念そうでした。

菊子は、「私達を解剖させろとか人体実験させろとか聞いていて、私も無茶苦茶だと感じました。」と雑談しているとコンピューターが再び、「艦長、攻撃してきます。」と音声が流れた。

菊子の、「取舵いっぱい!」の指示で、辛うじて敵の攻撃を躱した。

敵の光線砲が戦闘艦の右横を掠めた。

菊子は、「瞬間移動攻撃回避システムON!レーザー砲発射!」と指示を出して、反撃すると、敵母船も瞬間移動で菊子の反撃を躱し、同じくレーザー砲で攻撃して来たが、菊子の戦闘艦も自動的に瞬間移動して攻撃を躱した。

菊子は、「瞬間移動対応広角パルス砲発射!」と更に攻撃の指示をした。

敵は再び、瞬間移動で菊子の攻撃を躱したかのように見えたが、広角なので広い範囲にパルス砲弾が飛び、瞬間移動先にも飛んでいて、そのパルス砲弾が敵母船に二発命中した。

最初の一発でバリアを破り、バリアが回復する前に二発目が敵母船に直接命中して防御システムにダメージを与えた。

敵母船のバリアが解除された為に、菊子が光線砲で攻撃すると、敵母船は爆発炎上して、火星に墜落した。

謎の敵から通信が入り、「手前等、後悔するぞ!この任務についているのはこの一隻だけではない。戦艦や要塞も太陽系の近くで待機している。今連絡したから戦争は免れないぞ!覚悟しとけ!」とリベンジを予告した瞬間に敵母船は爆発大破した。

それを聞いた菊子は、「空間探査開始!太陽系内部と外部も探査!」と指示した。

探査結果が出るまでの間に菊子は、「生命反応で、生存者確認!」と敵の正体を調べる為に、大破した敵母船に生存者がいないかどうか確認したが、残念ながら生存者はいませんでした。

探査結果が出た為に菊子は、「非常警報、戦闘体制解除、スクリーン1/2」と指示した。

その後、菊子は、「総理大臣、太陽系の近くに敵はいないようです。探査外にいるのかハッタリかどちらか解りませんが、今後の対策は総理大臣にお任せします。私は全面的に協力します。」と報告した。

その後、ヴィツール号のアヤメから通信が入り、「こちらヴィツール号、アヤメ、菊子、やっちゃったわね!でもさっきのハッタリじゃないわよ!先程、博士に頼んで探査して貰いました。宇宙戦艦や要塞の艦隊が地球に向かっています。地球到着まで一ケ月から二ケ月ぐらいかしら。でもテレジア星の戦闘艦に比べて性能は悪いようなので勝負は互角ぐらいね。頑張れば地球守れるわよ、頑張ってね!」と菊子を励ました。

菊子は、「ちょっと待ってよ母ちゃん、冷たいじゃないの!いつ迄里帰りしているつもりよ!助けに来てよ!互角って事は、負ける可能性も半分ある訳でしょう!私が宇宙空間で死んでも良いの!」と応援を依頼した。

アヤメは、「いつ迄里帰りしているのかと言われても、私は帰ったばかりよ。」と返答した。

菊子は、「何が帰ったばかりよ!誰かさんがテレビに出て詰まらない事をベラベラと喋っていた為に帰るのが遅くなっただけでしょう!」と怒りながら反論した。

アヤメは、「ヴィツール号は現在点検中で発進不可能です。」と返答した。

菊子は、「宇宙戦艦アイアック号があるでしょう?」と聞いた。

アヤメは、「今、銀河系と反対方向に宇宙旅行中です。現在、宇宙戦艦ハリアット号が銀河系を航行中なので連絡取ってあげるわね。」と返答した。

それを聞いて皆は安心したが菊子は、「断る!ハリアット号の艦長は、モミジ艦長じゃないの!あんな無宿人みたいな乱暴者の艦長が来たら、丸く収まるものも収まらなくなるでしょう!だいたい白旗は無視する!話もせずに突然攻撃し、惑星を木っ端微塵に吹き飛ばす!今回応援頼んだら、どうなるか大体見当はつくわよ!モミジ艦長なら恐らく元を断たなきゃ駄目!とか何とか言って艦隊の飛行ルートを逆算して、敵の星を発見して有無を言わず攻撃するんじゃないの?ひょっとすれば全滅させるかもしれないわね。こっちは私一人でなんとかするから!」と頭を抱えて困っていた。

モミジはアヤメに、「女神ちゃん、菊子ちゃんの事が心配なのは解るけれども、女神ちゃんが地球に行っている間に博士の動きが不穏になって来たので、テレジア星で博士の対応をお願いするわ。どうやら博士は、女神ちゃんのスケバングループのなかで別グループを作り、自分の手足のように自由に動かせるようにしようとしているようね。秘密調査官として対応するのか、スケバングループのリーダーとして対応するのかは女神ちゃんに任せるわね。その代わり、菊子ちゃんの事は、私が責任を持ってフォローするから心配しないで。」と依頼していた。

アヤメは、「解ったわ。地球のドラマに出て来る二十面相のように、ある時は秘密調査官、またある時はスケバングループのリーダー、またある時はX星の事を相談する親友として対応するわ。ヴィツール号は点検中だという事にするわ。アイアック号もあるので、母ちゃんには宇宙旅行に行って貰うわ。私はテレジア星に帰ったばかりで、使用可能な宇宙戦艦もない事にしておくわ。」と提案した。

モミジは、「悪いわね。これは複雑なスケバングループを隅々まで熟知している女神ちゃんにしかできないのでお願いするわね。ところでX星というのは、今地球に攻めて来ている敵の事なの?」と聞いた。

アヤメは、「ええ、そうよ。モミジが至急帰って来いと言うから、知らない振りしてテレジア星で調べてくると説明して帰って来たのよ。」と返答した。

モミジは、「何故解ったの?」と確認した。

アヤメは、「菊子から無人探査機の特徴を聞いた時に解ったわ。私が地球で、無人探査機を下から攻撃したのは、その破片を採取する為よ。矢張り私が思ったように、あの無人探査機は、テレジア星で私のスケバングループが破壊した無人探査機と同じだったわ。破片を採取して確信が持てたわ。」と二人で相談していた事を菊子は知りませんでした。


次回投稿予定日は10月18日です。

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