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第三十二章 アヤメ再び地球へ

第二部の投稿を始めます。第一部同様第二部もよろしくお願いします。

アヤメはフジコが地球で何をしたのか心配になり、地球に様子を見に行く目的で、呪縛事件の余熱が冷めた数年後に最新型宇宙戦艦ヴィツール号を購入した。

呪縛だった事になっている為に、「テスト飛行を兼ねて宇宙旅行に行く。」と家族を騙して地球へ行く準備をしていた。

アヤメは命の恩人である猪熊刑事の子孫が危険だと判断して、自分が面倒を見た娘の看護師や孫の菊太郎の様子を見に行く事にした。

それを察知したフジコが、アヤメが呪縛になっていなかったとも知らずに、“女神ちゃんの呪縛解放後の快復が早すぎるわ。じっくりと時間を掛けて戻るのであって、数年では戻らないわ。私でさえ動けるようになるまで時間がかかり、数年前からやっと外出できるようになったのに女神ちゃんは不死身ね。まだ地球での準備ができてないわ。今地球へ行かれると準備ができないわ。”と困っていた。

フジコは、「女神ちゃん、地球に行くと呪縛の関係者に遭遇する可能性があり危険よ。」と地球へ行かないようにアヤメを説得していた。

アヤメは、“自分で唆しておいて真面目に説得しやがって!という事は、これから地球で何かをしようとしているので、今私に地球へ行かれると困るのかしら。だとすれば、益々地球へ行かなければいけないわね。”と感じていた。

フジコはアヤメが説得に応じなかった為にサクラに応援依頼した。

アヤメはサクラが来ると面倒なので、応援を依頼しでいる間にテレジア星を出ようとして、“ついでに松田長官と梅川の子孫の様子も見て来てあげるわね。”と書置きを残して出発した。

呪縛解放後、呪縛の血縁関係者に会う事はテレジア星では犯罪行為になります。アヤメの母ヴィーナスに知られると大事になる為に、フジコとサクラの胸の中にしまっておく事にした。

サクラは、アヤメのサポートは表立ってできない為に、スケバングループの軍隊をいつでも発進できるようにして、まさかの時にはサポートして頂けるように依頼した。

ヴィーナスはスケバングループの前リーダーなので、念の為にヴィーナスには内緒にするように依頼した。

スケバングループの幹部が、「前リーダーのヴィーナスさんは、その事は既に知っていて、先ほどサクラさんが依頼された内容と同じ事を依頼されましたよ。」と返答した。

サクラは驚いて、何故ヴィーナスがアヤメを止めなかったのか不思議でしたが、親子なので性格もアヤメと似たようなものだろうと諦めた。

ヴィーナスも死人を生き返らせる事ができて、アヤメ同様に呪縛にはなりにくい為に、呪縛解放後のアヤメの快復が早い為に、呪縛にはなってないと気付いて、地球に行こうとしているアヤメを止めずに、スケバングループにサポートの依頼をしたのでした。

一方、地球に到着したアヤメは、目的をフジコに悟られないように、猪熊刑事の子孫以外から捜す事にした。

最初に梅川について調べると、一人っ子で結婚はしていたものの、別居してフジコのUFOで王様みたいな生活をしていた為に子供に恵まれず、血縁関係者はいませんでした。

どうやら一人っ子で甘やかされて育った為に我侭で、最終的には強盗まで働くようになってしまったようでした。その事をフジコに伝えると、フジコは完全に呪縛から開放されてホッとしていた。

次に松田長官の子孫について調べた。

松田長官の子供についてはサクラも知っていると判断して孫について調べる事にした。

名前は松田次郎で結婚もしていた。現在高校教師を勤めていて、担当教科は数学、部活はバレーボール部の顧問をしていた。

次郎という名前からも解るように、次郎の上に長男がいたが、肺癌で病死していた。

更に次郎の子供もすくすくと育ち何の心配も要らない事をサクラに伝えた。

サクラは、「地球には呪縛の血縁関係者が生存している関係上、当分地球には行かない事にします。」とアヤメに伝えた。

最後に猪熊刑事の子孫について調べた。

アヤメが面倒を見た女の子は現在看護師として元気に働いていた。

看護師は忙しく、男性とあまり縁がありませんでしたが、父親が警視総監でしたので、その人脈から刑事と見合いして何とか結婚はできたものの晩婚でしたので、子供はアヤメが面倒を見た菊太郎一人だけでした。

猪熊刑事がたまに子供を預けていた、同じ警察官の弟夫婦の孫は、現在警察学校で柔道の指導を行っていた。

宝石強盗の事件で協力した霧島刑事は、人命を守る為に刑事になったそうですが、刑事は危険な仕事なので、子供にはそんな危険な仕事に就かせたくなかったようで、死にかけた事も何度もあり、また死にそうな人を助ける事もできなかった事等を色々と説明して、いつ死ぬかもしれない危険な職業である事を説明していた。

霧島刑事の息子は、「お父さんみたいな立派な刑事を死なせないように、お医者さまになる!」と医療の名門校である大日本医療大学の外科医になっていた。

この事をサクラとフジコに伝えて、「しばらく地球でこの看護師親子を見守ります。」と伝えた。

アヤメが呪縛だったと思いこんでいるフジコは、アヤメがすぐに地球を離れると考えていた。

フジコは、アヤメを釘づけにする準備ができずに困り、自分が表にでないようにして、姉さん肌で、とりまとめに定評のあるサクラにアヤメを説得するように依頼した。

サクラから、「問題がなかったのですから早く帰って来なさい!この事がばれると女神ちゃんはヤバイ事になるわよ。女神ちゃんだけではないのよ、私達も黙っていた為に共犯になるかもしれません。早く帰って来なさい。」と説得された。

アヤメはフジコが何をするのか心配で、呪縛ではなかった為に強気で、「二人が黙っていれば大丈夫よ。少しだけだから。」と帰ろうとしませんでした。

サクラから、「どうしても、しばらく地球に滞在するのでしたら、決して声は掛けないと約束して!それ以上の事をすれば、もし警察に見付かった時に女神ちゃんを弁護する自信はありませんよ。共犯だから。」と釘を刺され、アヤメもそれを了承した。

通信切断後、サクラはフジコに、「女神ちゃんを説得できませんでした。博士は完全に呪縛から開放されたのだから、直接地球へ行って女神ちゃんを連れ帰って来て。それが無理でしたら、地球で女神ちゃんが変な事にならないように監視して!」と頼んだ。

フジコは、“私が表に出れば、女神ちゃんを地球に釘付けする準備を私がしたと勘づかれる可能性があるわ。アネゴも説得できなかったのだから女神ちゃんを連れ帰ってくるのは無理ね。ここはチャンスを待つしかないわね。”と説得を諦めて、「私が呪縛から完全に開放された保証はどこにもないわよ。調査したのは女神ちゃんよ!信用しろという方が無理よ。呪縛には二度となりたくないわ。モミジは呪縛とは関係ないのでモミジに頼んだらどうなのよ。」と断った。

サクラは、「それは駄目よ、あんな宿なしみたいに宇宙をフラフラしている人は。それに女神ちゃんのスケバングループの仲間だった人でしょう?そんなのが行ったら火に油を注ぐようなものじゃないの。」と反論した。

フジコは、「そう思うでしょう?だから女神ちゃんを信用するしかないのよ。心配だったら定期的に女神ちゃんと連絡を取り近況を確認する事ね。」と返答した。

サクラは、「あれっ?何か誤魔化されたみたい。私は博士に女神ちゃんの事を頼んでいたのに、どこから私が女神ちゃんと連絡を取って、お守りする事になったの?博士には敵わないわね。」と諦めた。

フジコは、「アネゴ一人に任せないわよ。私も女神ちゃんの事は確認しておくから。」とフジコがアヤメの確認をしても不信に思われないようにした。

月日は流れ、何の問題も起こらなかった為に、アヤメもしばらく油断して、フジコが地球に接近してないか自動探査で確認して、ヴィツール号で食っちゃ寝の生活をしていた。

フジコは大型探査艦からスキャンして、アヤメが探査を自動探査に切り替えた事を確認した。

アヤメのサポートの為、たまに地球へ来ていたスケバングループの宇宙戦艦の中に、影の大ボスの宇宙戦艦があった。

アヤメは自動探査で警戒していたが、スケバングループの宇宙戦艦は無視する設定をしていた。

フジコもスキャンしてそれを確認していた為に、影の大ボス専用の宇宙戦艦や大型探査艦ではなく、スケバングループの宇宙戦艦を使用した為に、アヤメは博士が地球に侵入した事を見落としていた。

フジコがテレジア星にいない事に気付いたモミジが、まさかとは思いながらも、念の為に看護師親子の様子を見に行くと、引っ越したのかもう住んでいませんでした。

病院を訪ねて透視力を使い、人事関係の書類を調べると事故死していた。

モミジはアヤメに、「何しているのよ!全くドジなんだから。博士にやられたじゃないの!」と怒った。

慌てたアヤメがその事故について調べると交通事故で、それも対向車線も使い、道路一面に広がって暴走行為をしていた暴走族を避けようとして電柱に激突していた。

この事故で看護師は重症を負い、主人は死亡していた。

菊太郎は看護師が庇ったので、命に別状はありませんでした。

もし、暴走族が救急車を呼んでいれば主人は助かったかもしれないと医師のコメントが記事に記載されていた。

この時、影の大ボスが地球へ来ていて、菊太郎親子の行動パターンを調べた上で、暴走族のリーダーを拉致してリーダーに成りすましていた。

菊太郎親子の車と鉢合わせするように暴走行為を行い、菊太郎親子を襲った。

バリアが張られていた為に、影の大ボスがフジコかどうかは確認できなかった。

警察は、看護師の主人は刑事だった為に襲われた可能性があると判断して捜査した。

その暴走族を検挙した事も取り調べた事もなく、私生活でも接点が一切なかった。

結局運が悪かった事になり、警察は影の大ボスの存在には気付かなかった。

影の大ボスは、アヤメを菊太郎に釘付けにする為に、事故後気絶している菊太郎の顔を、故意に傷つけて醜い顔にして、世間から孤立させようとしたが、母親が生存していれば庇う為に、入院中、病死に偽装して殺していた。

その事に気付いたアヤメは、菊太郎の母親が子供の頃に面倒を見ていた事や菊太郎と遊んでいた事を思い出して、自分の感情が高ぶる事を避ける為に、事故の原因になった暴走族を捜し出し、対向車線も使い道路一面に広がって暴走行為をしていた暴走族を、もう二度と他人に迷惑を掛けないように強力な電撃で暴走族メンバーを障害が残り、不自由な体にして、「その体で一生反省しろ!」と怒った。

ドジなアヤメは、事故から数年経っていて、頭に血が昇っていた為に、暴走族メンバーも全て変わっている事には気付かなかった。

しかし、大型バイクの後部座席に乗っていた女暴走族が、電撃の閃光に驚いて転落し、アヤメの電撃から逃れた。

アヤメはそれを見逃さず、その女暴走族を捕まえて、電気拷問で事故当時の事を問い詰めて、メンバーは全て変わっている事に気付いた。

アヤメはタイムマシンで調べるのが面倒なので、その女暴走族から、やくざになっている当時の暴走族メンバーを聞き出した。

女暴走族は、「丸西組の組員も数人いるのよ。どうする気?」と確認した。

アヤメは、「丸西組がどうした!そんな事は関係ない。誰よ。また通電するわよ。」と問い詰めた。

女暴走族は、「お前正気か?相手は丸西組よ。そんなのを相手にしたら只では済まないわよ。」と怯えて喋ろうとしなかった。

アヤメが更に電圧を上げると、女暴走族は全身の筋肉が痙攣し、粘膜から出血を伴い尿失禁に便失禁して、このままでは殺されると観念して喋った。

女暴走族諸共、やくざも障害が残り不自由な体にして一生反省させた。

マスコミがその惨劇を報道して大騒ぎになった。

警察は、「何の道具も使わずに、素手でそんな事ができる女性はいない。お前達は一体何を隠しているのだ?」と尋問や捜査を繰り返した。

目撃者も暴走族と同じ証言をしていた為に、警察は正体不明の女性がいるとして、付近の監視カメラを調べるなどして捜査していた。

特に問題のある映像が発見できなかった為に、監視カメラの映像を目撃者や暴走族に見せた。

目撃者も暴走族も、「この女だ!」と同一女性を指摘した。

その時、たまたま警視総監が、正体不明の女性の事が気になり様子を見に来ていた。

警視総監は、新人の頃に、アヤメとペアーを組んだ鶴岡刑事でした。

鶴岡警視総監は、「アヤメさん」と自分の目を疑った。

刑事は、「警視総監、この女性の事をご存知なのですか?アヤメさんとは何者ですか?本当にあのような事が可能なのですか?」と確認した。

鶴岡警視総監は、「可能です。宇宙人だと説明しても信じて頂けますか?信じて頂けなければ説明しても無駄です。今言えるのは、私達の手に負える相手ではありません。この件から手を引いて下さい。」と指示した。

暴走族達は腹の虫が治まらず、「何故だ。やられ損じゃないか!警察の手に負えなければ自衛隊を出動させろ!」と口々に叫んだ。

鶴岡警視総監は、「自衛隊どころか、アヤメさんは核兵器が命中しても死なない。間違ってもリベンジするなよ。アヤメさんは、天文学的数字の電圧を放電可能です。今度は黒こげにさせられるぞ。」と警告した。

刑事達は、「しかし、日本で罪を犯した人物を放置できません。まさか世界征服はできないでしょう。いざとなれば国際連合に応援を依頼します。」と反論した。

鶴岡警視総監は、「アヤメさんが艦長を勤める宇宙戦艦の主砲の威力は、地球を一瞬にして跡形もなく木端微塵にできます。恐らく月の裏側かどこか不明ですが地球お近くで宇宙戦艦が待機していると思われます。アヤメさんを怒らせれば世界征服どころか地球が消滅します。この事件は迷宮入りさせて下さい。」と指示してその場を去った。

鶴岡警視総監の指示により、捜査本部は解散して一連の事件は迷宮入りした。

納得できない暴走族は、警視総監の説明を信用せずに丸西組と協力してアヤメにリベンジした。

銃を発砲しながら大型トラックでアヤメに突っ込んだ。

アヤメが蹴っ飛ばすと大型トラックはペシャンコになり、「そんな馬鹿な!」と警視総監の説明は本当だったと慌てて逃げまどう、やくざと暴走族に大型トラックを投げて、その場を去った。

その惨劇を目撃した一般人が、アヤメが大型トラックを軽々持ち上げる様子を目の当たりにして警察に、「化け物だ!」と通報した。

報告を受けた鶴岡警視総監は、「だからリベンジするなと警告したのに。この件も迷宮入りさせて、今後同様の事件が起こらないように、その暴走族と丸西組を見張れ!アヤメさんを怒らせると本当に地球が消滅するぞ。」と騒ぎがこれ以上大きくならないようにした。

マスコミも連日報道し、中には、“人間にそんな事はできない。神様が天罰を下した。”と報道しているマスコミもいた。

鶴岡警視総監はその報道を見て、“天罰か。女神様の娘だから確かに天罰かも知れないな。”と思っていた。

あるマスコミがアヤメたちの呪縛問題の時に女神ヴィーナスが地球に来た事を思い出して、その当時の資料を調べてアヤメがヴィーナスの娘だと気付いて報道した。

「どこかのマスコミが報道していたようにこれは天罰、女神ヴィーナスの天罰だ。ヴィーナスが娘を地球に遣わせた。」と報道した。

アヤメは、そんな騒ぎは気にせずに、その後、菊太郎の行方を捜していた。


次回投稿予定日は8月3日です。

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