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惰性垂れ流し  作者: 残り45分8秒
9/10

009

あれから数年経った今、どうしようもない状況、両親に完全に愛想を尽かされ、逆に今まで愛想があったのかと疑問もあったが、ここで俺は開き直りの土下座をしてみたら、父親に頭を掴まれて、床とごっつんこ、なんて可愛らしい表現をしているが、かなり、たんこぶが数週間治らないくらいの衝撃であってもともと少ない脳細胞たちが更に消えていく、そんな気がしたけど、実際それで脳細胞が死ぬんだったら人間、いや動物たちはかなりヤバイのではとも思うけれど分からないのでなんか偉い人にいつか、数百年後でもいいので説明してもらいたいのでまあ要するにそんなに興味がないということで、どこまで話したのか覚えて無いのでもういいや、とにかく頭がとてつもなく痛み、で、そこに現れたのが従妹で、なんかもうなんやかんや、すったもんだの末、従妹が養ってくれると言ったが、なんとも難しい決断をしなければならないという事実から逃げるため、じゃなくてきちんと真人間として生きるため、とりあえず勉強して働こう、思い立っては見たものの、じゃあまずは何をすればいいのか分からないから諦めようかな、なんて思っていたら、叔母にうちの会社で働けと言われて本当はもっと恐ろしく脅されたのだがそれを言い始めたらきりが無いので止めておくとして、働いてみるとそれが案外面白いもので、働きたくないとか言ってた割には、と言われそうだが、本当に自分でもそのとおりだと驚いていて、なんと一貫性のない男だと、そんなだからニートも続かなかったんだと自分を叱りたいくらいには驚いているが、どうせ叱ってもてめえには言われたかねえんだよクズが、なんて言い返される気しかしない、いや俺が言われたら確実にそう言い返すのでそんなもんだからどうでもいいとして、このままでは俺は社畜となってしまいそう、とまではないので今のところはほっと安堵しているが、いつ何がどうなってもおかしくないために恐ろしくなっていて、社畜なんていう自分の身体を大切にしない俺の上司、まあ俺の叔母がなんだが、この人のように社畜にならないためにも、付き合い残業などというとんでもないものは一切断って定時退社をして、家に帰ってからは全力でダラダラとするなんともお前は本当に社会人になってみたのか、真人間になろうとしているのか非常に気になるところなのだが、多分慣れないことをやっているので自分の行動が分からなくなってきているのは否めないけれどきっと大丈夫、もうちょっと経ったら辞めるだろうから辞めることになるまでここに適当に居座ってやろうと意気込んで、辞職のチャンスを窺っていたのだが、気づいたら中途半端に昇進してしまい、そしてやめようとすれば叔母に殺されかけるということもあって、なんで殺されかけるのかは本当に心の底からさっぱり分からないし、わかりたくもないからいいとして、結局ニートには戻れそうにもなく仕方無く仕事しようということになってしまった。

次回で終わりです。

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