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惰性垂れ流し  作者: 残り45分8秒
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人間というのは幸せになれないように出来ているようで、どれだけ何を持っていたとしても更に欲が出て幸せでなくなる訳で、それでも不幸は皆に平等、多分平等に降りかかって来るのだから悪平等で世界が救える気がしなくもないのだが、世の中の人間達はそれに気づかず、もし気づいてもそれはおかしい、人間はみんな幸せであるべきだなどと言い出すのだから多分そうなんじゃね、とかそこで思ってはならず、世の中には人の不幸はなんとやらという言葉があって、要するに人間みんな自分さえよければいいと思っている訳で、結局人の為に、と言って行動している人間も見返りしか求めていないとしか思えず、つまりここでの人というのは自分を指してんじゃね、ということでとりあえず俺は納得、そういう訳でゲームしようということにして、据え置き型ゲーム機のスイッチをオン、そしてなんやかんやで魔王をぶっ倒してとりあえずエンディングを迎えたら1日経っていて、この間までだったらヤバイ眠らないと、なんて思っていたが、今はそんな心配はする必要などなく、予想できていたかもしれないが、俺は確か一週間前だったっけ、いや、そんなに前の話でもなかったような、でももしかすると一週間以上前の話だったかもしれないが、どちらにせよ覚えていないからいいとしてとにかく俺は働くのをもう一回辞めて、本気で働かない、そう決心し、いつもこういう場面で全力を尽くしてきたのだからこれからもそうしようと頑張る気でしかいないのでもう俺を止められるやつなどいない、なんてドヤ顔で言ってやりたいが、どうせ言ったら怒られるに決まっていると分かっているので言わないで、不言実行という事にしておいて、有言実行より不言実行のほうがかっこいいと思うのは俺だけではないはずだが、そう言えば有言実行を徹底させようとしていた先生が小学校にいたなあと他人事のように思って、立ち上がって一歩踏み出した瞬間にゲームソフトの説明書みたいなやつで足を思い切りすべらせて、うおっ、と声が出て、これは倒れるな、そう思ったはいいものの、身体がついていく訳でもなく、また久しぶりに走馬灯を見て、そこでも走馬灯を、そしてそこでも、というループが3か4回続いたが、それでも倒れていく途中で、人生初の大仕事、俺の脳みそはここまで出来る子だったのかと今更ながら実感、だったら俺も出来る子だったのかと思ったが、できたためしがないので俺と俺の脳みそは同じように見えて実は全く別物だと、そう分かって、ごめんな、俺の脳みそ、そう謝ろう、と思ったあたりで倒れて、近くにあったテーブルの角に後頭部がクリティカル、会心の一撃、急所にあたった、そんな感じで大ダメージ、でも全然痛くないのはどうしてか、なんとなくこれはまずい気がして、今までの走馬灯とは比べ物にならないほどの高画質高音質であったので認めたくない、人間の本能としてはあまり認めたくないが、おそらく俺は今死にかけているのだろう、まあこのままずっと生きてても迷惑しかかけないし、今までも迷惑しかかけてこなかったのでここで生き延びても仕方が無い、というかこのタイミングはなんとも遅かった気がしなくもなくて、もったいないような、でもそうでもないそういう気しかなくて、後悔などという言葉を使い始めると人間色々終わらない、というか俺はまだ死なんのか、まだ意識がなんとなくあるが、例えるならそう、夢と現の間にいる、そんな感じで、最後に見た景色は部屋の天井、最後に俺は一言、適当に呟いて人生を終わらせてやろうと思い、なんて言おうか考えて、たった一言、その一言を言って少しずつ意識を消していき、最後の言葉は、今まで迷惑かけてごめんなさい。

こんなものを書こうと思ったあの頃の自分をぶん殴りたい、そう思います。かなり文章のつなげ方が拙かったですが、何とかなりました。この終わり方、結構前に決めてたんですけど、ここまでこれてよかったです。いや、彼的には良くなかった気がしますがいいんです。

自分としては初めて続いたものだとびっくりしてます。とりあえずこの話はここでおしまいで、彼の人生もおしまいです。

ここまで読んでくださりありがとうございました!

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