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惰性垂れ流し  作者: 残り45分8秒
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001

俺にとっての不幸というのは他人にとっても不幸であるかと訊かれれば、そうでは無いというのがこの世の中で、また、同じように、幸福にも当てはまっていて、例えばドMの人間に幸せなことは何ですかと質問するともちろん当たり前のように叩かれることなどと意味不明な供述をするのだが、そうでない人にとって見ればそれは苦痛以外の何物でもなく本当に耐え難い屈辱なのだろうとも思えるが、もしかしたらマゾヒズムに目覚めるという可能性さえあるために全く人間なる生き物はわからないと思っている俺も人間だったと思い出し、まあ、こういう個性があるからこその十人十色なのだが、この言葉の使いやすさは無駄に大きいってところでとりあえずポテトチップスを一枚、いや、一枚だからポテトチップを口へ運び、やはりコンソメ最高だと思うが、ここでコンソメの素晴らしさについて熱く語ってもうすしおやのり塩の素晴らしさも知ってしまった俺にとってそれは彼女の前で女友達の話をするようなものだが、そもそも俺に彼女など居らず、そんな機会が一切合切起こらないではないかと気づいて傷ついてしまったが、その傷を癒すため、ポテトチップスへ手を伸ばすが既に完食しており、仕方無く今度はアーモンドチョコの箱の山へ手を伸ばす前に手についたポテトチップの油を拭き取ろうとティッシュを探したものの見つからず、仕方ないこのままでいいやとアーモンドチョコの箱の山へ手を伸ばして一つ掴んで開封しようとしたが、手が油まみれで滑り開封にもたついて開けた時にすぐ近くにティッシュを見つけ、なんで見つけられなかったのかと落胆しつつ一粒チョコを口へ運びその甘さに驚いてそう言えばチョコって甘い食べ物だったなと気づくまでに時間を要した俺の頭の中はニート状態であり、考えることを放棄し脳がニートになったなら俺もニートになりたいと思ったが、親がそんなこと許してくれるはずないのでただだらだらとネットで稼いでいる人の話をお菓子片手に聞いていて、だらだらとこうしている時点で俺は既にニート状態にあるではないかと気づき、こういう時ばかり働く俺の脳は本当にクズで、いや脳だけではなく俺そのものがクズじゃないかと自分を再認識して仕方ないと思える自分が好きだと思い何だこのナルシストは気持ち悪いなと一瞬で鞍替えした自分に驚きを隠せないのがなんだか悔しいのでやっぱり自分は嫌いだとしっかり思ったのが確か六月の十一日だった。


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