57話 GINJI
また蓮介とヤってしまった。
しかも、コイツは滅茶苦茶だ。
手加減ってものを知らない。
今回も指一本動かすのが億劫なほど、ヤられてしまった。
律子さんもきっと苦労していたんだろうな。
そんな時、スマホが鳴る。
出るのも面倒だったが、とりあえず、発信者を確認。
ハルカちゃんだった。
不思議に思って、出てみると、今、頼介と一緒だという。
自分の血が逆流するかと思った。
頼介が他の奴と一緒にいるというだけで。
しかも、ハルカちゃんは頼介に気がある。
そんなハルカちゃんの前で酔いつぶれているなんて、何考えているんだ!?
最近は女の方が強かなんだぞ。
迎えに行ってやらねばと思ったが、身体が動かない。
それで咄嗟に代わりの奴に行かせると言ってしまった。
言ってから、名案だと確信した。
「おい、蓮介。」
まだ傍らで寝ていた蓮介に声をかける。
「頼介が酔い潰れているらしい。迎えに行ってやれ。」
「は!?」
「俺はお前のせいで、碌に動けん。ここは責任をとって、お前が行くべきだ。」
「何言ってやがる!」
「何度も言うが、頼介はお前を恨んでいない。会いたがっているんだ。行ってやれ。」
ここで、蓮介が押し黙る。
「俺だって…会いたくないわけじゃない。」
「だったら、会いに行け。頼介は酔い潰れているらしいから、真面に会話できないかもしれないが、それでもお前が行ったら喜ぶだろう。俺はお前達が戻る前に消えるから、今夜はここに頼介を泊めてやれ。」
そう言って、俺は蓮介を部屋から追い出した。




