表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
50/90

50話 将太

オヤジが退院した。

1度無理をして、傷が開いてしまったが、その後は順調で、無事に家に帰る事ができた。

オヤジが入院中、精神的にも時間的にも、俺は勉強する時間がほとんど取れず、非常にヤバイ状態になっていた。

ここらで本当に何とかしないと、浪人街道まっしぐらだ。


とは言え、退院してくれた事は、純粋に嬉しい。

一時はもうダメかもと、思いもしたし。


目の前で、元気にメシを食っているオヤジの顔を見ると、何だかこっちまで癒された気分になる。


そんな俺の視線に気づいて、オヤジが一瞬、箸を止めた。

「何、俺の顔見て、ニヤけてるんだ?」


出していないつもりでも、顔に出ていたらしい。

指摘されて、恥ずかしくなって、そっぽを向いた。


すると、オヤジの見えない尻尾がシュンと垂れ下がった。


ん?何か悪い事したっけ?

さっきまで、がっついていたメシも、ぽそぽそと口に運ぶ。


オヤジの考えている事は、よくわかるようで、意味不明だ。


と、その時、オヤジのスマホが鳴った。

LINEが入ったようだ。


「あ、GINJIだ。」


オヤジの表情がパッと明るくなる。

ホント、オヤジはGINJIさんが好きだよな。


だけど、そのLINEの内容を見ると、オヤジの表情は曇った。


「GINJIさん、どうかしたのか?」

「明日、メシに誘われてたんだけど、キャンセルされた。」


それで、しょげたのか。


「まあ、GINJIさんは忙しい人だから、たまには、こういう事もあるよ。明日は俺がうまいもん作ってやるから、それで我慢しろ。」

「うん。ありがと。将太。」


それで、ちょっとは機嫌を直してくれたのか、オヤジはまた目の前のメシに集中しだした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ