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宮というこの少女、隠し切れぬその願望、如何になるか
宮はそれから数刻後に夕食を摂った。今現在、宮は自分の部屋に向かう廊下をとぼとぼと生気のない様子で歩いていた。
……わ、私が最初に言ってたので合ってましたの……!!
胡月、あの娘のおかげでこちらは寝不足気味だし、随分と悩んでいたのに……
これじゃあ、踏んだり蹴ったりですわ!
「次、会ったときにびしっと言ってやりますの……!」
宮は愚痴を零しながら歩いていく途中で右方向にある庭園を見た。
それは胡月に話した通りに広く、胡月の所よりかは4倍近くある。
「やっぱり、滝もありますの」
宮は端の方にある立派な滝をみながら言うと、懐から例の自信作を取り出した。
「……結構な自信作でしたのに。あんなに批評されるとは残念でしたの」
宮はため息をつきながら、その自信作を再び懐にしまった。
……それにしても、朝廷の役人、ですの。
結局のところ私って外から来る人たちや出来事を全くしりませんの。
朝廷の役人の方なら何か教えてくれますの?
……できたらいいですの。
宮はほのかに希望を抱きながら、そのまま歩みを進めた。




