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ぎるどのちからってすげー!

ギルドって何気にすごいシステムだよね。

小一時間ほど歩くと視界に大きな城壁が見えてきた。


「超大型巨人に破られそうな城壁だな……」


「巨人なんてそうそう居ないしこの高さの城壁破るような奴が居たら国家を挙げての総力戦になってるわよ。」


「そりゃそうか。」


そんな会話をしている内に門らしき物が見えてきた。どうやら並んで居るらしく、前には馬車を連れた行商人や旅人といった風体の人物がちらほらと見える。


「身分証明書ないけど大丈夫かな。」


「なんとかなるんじゃないかしら?」


「当たって砕けろだな。」


「砕けちゃだめでしょ……。」


頭の中でレヴィにため息を吐かれつつ、順番に並ぶ。そうこうしていると順番が回ってきたようだ。


「こちらにはどのような要件で?」


二人いる門番の内一人が話しかけてくる。


「自分旅をしていて、その途中でこちらに立ち寄りに来ました。」


「身分証明が出来る物をお持ちですか?」


「いえ……実の事言うと、故郷を飛び出して来たばかりでそういった物を作っていないんです……。」


「そういう事でしたら……こちらの紙に名前、性別、年齢等を記入して貰ってからギルドにて書類を提示してギルドカードの発行をお願いします。」


「はい、分かりました。」


ギルドで身分証明書が作れるのか。テンプレのようなギルドがあるようで助かったのと同時にこの世界の文字が書けるのかという疑問が生じた。


渡された紙と羽根ペンを持ちつつ名前欄を見ると、不思議と文字の書き方が頭に入ってきた。ユピテルの仕事に感謝しつつ名前、性別等を記入していく。


「はい……マサノリ・サカイさんですね。ギルドは門を通ってまっすぐ行った先の最初の交差点にあります。では、城塞都市、ユピィタデルにようこそ。」


そういって大きな門……の隣の小さな扉が開いた。そりゃそうだ、いちいちあんなでかい門開け閉めするわけにもいくまい。王族や貴族、軍隊専用だろうな。


そんな事を考えながら、正則は扉を通って行った。


身分証明書は大事です。

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