自称神との遭遇
サブタイトルって作者のセンス出るよね
何も無い一面真っ白な空間
重力どころか物理法則の概念すら存在してるか分からないそこに「彼」は居た。
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ここは何処だろうか・・・。
俺はさっきまで何してたんだっけ・・・
すっげえ痛い思いしたけど何かを成し遂げて人生を満喫した気がする・・・それにしてもこんな場所知らないな・・・そもそも自分が浮いてるのか立ってるのかすらよく分からねえ。
「線」が全く存在しないここが立体なのか平面なのかすら疑問に感じる。
しばらく手を動かしてみたり、声を出してみたが返事は無い。
そもそも現実なのだろうか、夢にしては随分蛋白だし、音が無く色もないこの空間、なんだか不気味だ。
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変化が訪れたのは唐突だった。
「やあ。」
男とも女とも取れないこともない中性的な声がこの空間に木霊したのは。
俺は音のした方向に振り向いた。
「突然でびっくりしたかい?」
「それ」は居た、金髪の髪を生やし、絵画の中の天使のような白い服装を身にまとっていて青年とも少女ともとれる顔をしていた。
「何がなんだか分からないと思うし、まずは自己紹介からだね。」
「僕は君の言うところでの神に値する存在だと思ってくれると良い。」
「自己紹介なのに名前は言わないのな、神さんや。」
「僕は今まで世界を管理してる管理者としか会話をしたことが無いんだよ。その僕に神以外の名が必要なかったんだよね。何なら君がつけてくれても良いんだよ。」
「んじゃあこれからはあんたの事はユピテルだ。」
「オリュンポス十二神のゼウスに該当する神の名前だね。確かに全てを作りだした僕と符合する部分も多いしね。神と知っても態度を改めない君の態度も含めて気に入ったよ。」
ユピテルはそういって微笑んだ。
「それでユピテル、俺をなんでここに居るんだ?日本の携帯ファンタジー小説によくある展開だと神のミスで~とかなんとかで死んじゃってそのお詫びに異世界に特典付きで転生させてあげるとかそんな感じなんだけど」
「君が死んだのは僕のせいじゃないけど、転生させようとしてたのは本当だよ、すごいね。人の創作物にそんな物があるなんて思わなかったよ。」
「え、本当に俺死んだの」
「ははは……」
「それで、なんで俺は死んだんだ?自分の名前も含めて全く思い出せないんだが。」
「ああ、ちょっと待って……今キミの記憶を復元しつつ読み取るから。」
そう言ってユピテルは俺の額に手をかざした。
「まず、君の名前は 堺 正則だね、享年17歳、青春真っ只中の男子高校生さ。 」
俺は堺 正則というらしい……段々と思い出してきた、家族、友達との思い出が古いものから順に次々蘇ってくる。
「んーと……君が死んだのは、とある女の子がストーカー被害に遭っていて、彼氏と一緒に警察に相談しに行った事を逆恨みした男がナイフ片手に彼氏に突っ込んだところに君が居合わせたからだね。止めようとした所、ナイフが君の腹に突き刺さったのが致命傷になったみたいだ。」
あれは痛かった、可愛い子だったからつい守りたくなったんだよな。
「ん……?待て、あの子彼氏居たのか!?」
「居たね、そして今君があの場に居なかった場合の未来を観測した所、彼氏が無事に撃退、ストーカー問題は解決したみたいだね。パチパチパチ」
「拍手してんじゃねーよ!? 何ですか?俺は彼氏居る子に下心丸出しで首突っ込んだ挙句、無駄死にですか?」
「結論から言えばそうだね。」
「嘘だと言ってよバーニィ!!」
「嘘じゃないよ。それに僕の名前はユピテルって君がつけたんじゃないか。」
ガ○ダムネタは通じなかったようだ
「まあ、そういう訳で君は死んでしまったわけなんだけど君、異世界に興味は無いかい?」
「どんな世界でどんなチートくれるんだ?」
「立ち直るの早いね、まあいいけど。転生先は所謂ファンタジー。竜人、獣人、魔族、吸血鬼、エルフにドワーフ、妖精、そしてドラゴン等を含む魔物も居る。魔力を中心として文明が構築された世界なんだ。文明レベルはそうだね……転移魔法や魔道具と呼ばれる魔力を使った道具、魔法陣その他を除けば中性ヨーロッパに毛が生えたくらいかな。」
「成る程……で、なんで俺がユピテルのお眼鏡にかなったんだ?」
「君の死に方が面白かったから。」
「それだけ!?」
俺の純粋な善意をなんだと思ってやがるんだこいつは!まあ、下心たっぷりだったけどな!!!
「で、転生させる理由だけどその世界、どうも異変が起こってるみたいでさ、その世界を管理してる管理者から連絡が来たんだよ。僕としてはその世界は君の世界と同じくらい気に入ってるんだよね。そこで特異な能力を持つ異世界人である君を送り込んで、君が世界にどんな刺激を与えるのかを楽しむと同時に問題を解決してもらおうというわけさ。一石二鳥だろう?」
「俺を遊び道具みたいに言うのはやめろ。というかそれなら管理者が勝手に修正して終わりな話だろ?」
「そういうわけにもいかないんだよ。僕が定めたんだけど、管理者が世界に直接的に手出しするのは禁じてるのさ。そこで管理者からの要請が来たので、僕が直接行く代わりに君を呼んだって訳。」
「お前のせいじゃねーか。」
「そうだよ。」
まさに外道である。
「理由は分かった、それでどんな能力くれるんだ?」
「そこはもう考えてある。」
といってユピテルは本を差し出した。
「これは英霊全書と言ってその世界の過去の英霊の力を一部借りる事が出来るんだ。英霊と仲良くなったり、過去を教えてもらう事で更なる機能が開放されるよ。」
ペル○ナ全書みたいだな
「イメージは近いかもね。」
「さらりと心読むな」
「これを使って異世界ライフを満喫してきてね。いってらっしゃい」
「ちょま、まだ話したい事g」
「じゃ~ね~」
「うわあああああああああ・・・・・・・・・・・・」
突如あいた穴に俺は落ちていった・・・。
小説書くのって大変なんだなあ・・・楽しいけど




