【プロットタイプ】当たり前じゃない
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
上手い回答が出来ない人間なので、感想欄閉じてます。
これは読者様の問題ではなく、私の問題。
詳しく知りたい方は代表作の『作品と作者の注意点』に書いてあります。
注意事項2
懐かしい。って思わないのは、其れがあるのが当然だから。
休日が終わろうとしている。休日の午後になると淡々と読書に励むか、延々とスマホを弄るだけの同居人が、今日は積極的に絡んで来る。具体的に言えば、ソファに腰掛けた俺に馬乗りになる様に、覆いかぶさって来た。俺の声は聞くつもりは毛頭無いようで、頭上にはヘッドホン。
雰囲気は深淵までは行かないまでも、其れに限りなく近い。兎に角ギラギラしていて、制御不能。早くどうにかしろ、女帝。
鬱陶しくなって、顔面に手を当てた。そのまま引き離す。しかし其れに対抗する様に、ぐりぐりと体を押し付けて来る。
「うぜぇ」
鏡花は顔を顰める。当たり前だが声が聞きにくかった様で、頭上に被さっていたヘッドホン引き剥がす。
「何か」
「うぜぇ」
「まぁまぁそう言わず〜!!」
何時も通りだとは思う。だが若干違う。疑問点を言葉にする事は難しいが、方向性が違うのだ。この時の対処法は脳裏に刻まれて居ないので、取り敢えずなすがままになる。
脳を回そう。きっかけはなんだ。いつもと違う方向性に傾いた理由は。
「あんさー、小学生から中学生の時、大抵『良いな』って思ったの、全部〇〇〇〇・〇〇〇の曲なの!!」
そう言えば、と思う。鏡花の子守り歌は〇〇〇〇の『恋の〇〇〇〇』。そして今上げたグループ名は、ノリの軽い曲をメインに作っていたはず。それもかなり込み入った、エロを求める様な。
性に奔放なのは高校に入ってからではなかったのか。小中の辺りから頭のネジを飛ばしていたのか。そうなるともう、取り返しは付かないのではなかろうか。
「でも最近聞いてなくって、偶サイトに出て来たから聞いたの。良い曲は何時聞いても良い曲なんだよ」
野暮な考えをした自分を恥じた。無垢な生き物に対して、歌詞の内容だけで善し悪を判断させるのは、土台難しい話だ。ただ『なんか良かったから』という純粋な気持ちを踏み躙る行為に他ならない。
声には出して居ないが、詫びのつもりで髪を撫でる。変わらず柔らかい。
「あ、優しい。そうそうそれで、『懐かしい』って気持ちってさ、一種の思い出じゃん? それって今、当たり前にあるものに対しては絶対感じないと思ったんだよ。だから、抱き着きたくなった。当たり前じゃないならば、もっと大切にしたいと思った」
其れから暫く同居人は俺の体に絡み付いて来た。
当たり前ではない。か。
見ようによっては下ネタかも知れない後書き。
だから真剣です。
何故、年齢指定したか。
別にしなくても大丈夫なんですが、『なんか危ない気がする』という私の価値観で付けてます。
『エロ』とか書かれてると、なんか込み入り過ぎじゃない? とは思ってしまうこと。
でも『際どい』とか『生々しい』じゃないんだよ!!
『〇〇〇〇・レンジ』の曲は!! パリピの陽キャのなんか気だるい曲なんだよ!! そしてあれは『エロ』なんだよ!!
分かるかな。この気持ち。括りが違う。
んでもって、当時ネット環境ではなかったので、テレビから流れてくるのが全てでした。
好きだったの『〇〇〇〇太陽』と『〇〇ローション』、『〇 (異色の凄くしっとりした曲)』。
思い出なんですよ。例え記憶の中で色褪せても、それさえ愛おしい。
でもそうして『懐かしい』って思うの、当たり前に目の前にあるものに対しては感じないんですよ。
一度離れないと湧かない感情だから。
でも別れがある時点で『当たり前』じゃない。
だから大切に思わないといけない。
ちなみに、鏡花は瑠衣に自分から迫る程、性には奔放。
幼少期からネジが何処飛んでる。その片鱗が選曲。
その部分が『深淵』。