中間テスト
「とにかくこれだけで点数は取れるはずよ」
「あーそうか。ありがとう。」
今僕は空いている教室で楓に勉強を教えてもらっている。
奥には物が置いてある。物置部屋だろう。
なんか青春って感じはしない。
思ったよりなんとも思わないもんだな。
「なんか青春って感じしないね。」
「そらそうでしょ。でも大人になって思い返すときにやっと思い出になってそれが青春になるのよ。」
「なんか想像できないや。大人になるって俺特になにか才出た人間じゃないし」
「そんなもんよ。社会人がみんな心構えをできて社会に出たわけじゃないでしょ。」
「そうかなーなんか三年間で青春って感じのことできる気がしないや。」
「そのうちわかるもんよ。」
なんか上からだな、、、
とりあえず中間はいけそうだ。
楓のおかげで、赤点はない。
多分だけど
「今日は何するの?」
「今日は雑談でもしようかなって」
「もうテスト3日前よ。そんなことしてる余裕はないわ」
「いいじゃんたまにはね。雑談しながら勉強ってのも」
「はあぁ、、、」
そう言いつつも、彼女は話してくれた。
「私は生まれてこの方彼氏なんかできたことなんかないわよ。」
「え!?うそ!綺麗な人だから絶対いると思った!」
「綺麗って、、、なんか腹立つわね。」
「なんでよ?褒めてるんだよ?」
「いや、そうだけど。」
褒めたつもりだったけど、地雷を踏んでしまったようだ。
まだ梅雨半ばだというのに、今日は空気がカラっとしている気がする。
「テストかえすぞ~、赤ペン以外はしまえ~。」
「は~い」
みんな返事をしていた。
今日は中間テストのテスト返しだ。
個人的にはまずまずといった出来だったが、点数はどうなるんだろうか。
数学Aは56点、
英語は72点、
といった感じで、教えてもらった教科はすべて悪くない点数となった。
楓に頭が上がらないな。
今度のテストも教えてもらいたいな。
今日はテストも終わり、週末だ。
何をしようかな。
こんな時に友達がいたら、週末になにして遊ぼうって考えが出てくるのかな。
友達がいたらなにしようかな。
まだ、梅雨半ばだしどこかに行こうってのもないな。
でも、今しか外は涼しくないから、散歩?とかか
考え方があまりにもぼっちだな。
まあでも、ひとりで散歩ってのもなんだかロマンチックでいいな。
たまにはひとり散歩もありだな。
最近は学校に通うのも少しは楽しくなってきた。
特段、学校が嫌だったとかそういうことではなく、
今までは、なんということはなく、ただ、通っているだけ、
という感覚だったが、理由があって学校に通っているという感覚がしている。
ひと眠りして、今日は夜に、近くにある緑の生い茂った池のある、公園がある。
公園の外周には電灯がぽつぽつと等間隔に光をあげている。
そこを俺はゆっくりと息を吸いながら歩いた。
まだ湿気でムッとした空気の中、ただ一人公園に敷かれたアスファルトに靴をこすりながら、
歩いている。
すこし冷たい空気がまだ残っている。
中学に入ったあたりから、友達がおらず、ひとり転々としてきた。
そのことを振り返りながら、今ある高校生活を思い出す。
今は友達とはまだ呼べないかもしれないが、楓がいて、昼には屋上で飯を一緒に食って、友達の数はゼロだけど、絆が深い気がする。
まだ、仲良くなってから、少ししか経ってないけど、これからも仲良くしていきたい。




