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反乱決意

「王よ、なぜティオラ姫を危険な任務に行かせ続けるのですか?」

バニ討伐でティオラ姫の自爆装置を見た時に、ワシの疑問は、怒りは頂点に達していた。

ただ表面に見せない。

ティオラ姫の体にあれほど危険なものを一体なぜつけたんだ。

「ガロナス随分と、我の子を気にかけているようだが

、アレは道具だ。ほとんど人間の部分なんて残っていない。」

王は死んだような表情で淡々と答えた。

「あれは生まれた時はどこも不完全で、機械の補強補助なしで生きることはできなかった。金属の体にわずかな肉の脳が入って動いているだけの人形だ」

そういって、自分の子であるはずのティオラ様を嘲る。

なぜだ。

「機械は当たり前のことをしただけだ。正当な評価はそれを使った人間が評価される。

つまり、評価はアレを育てて使ってバニを倒したガロナスだけだ。」

なんでティオラ様は評価されない。

あんなに認められたがっているのに、体を削って危険なこともしているのに。

体がほぼ金属だからダメなのか。

体がほぼ金属なんてこの世界では当たり前じゃろ。


「ガロナス。今回の件で褒美をやろう。何が欲しい」

王は作ったような笑みを浮かべて、ワシに微笑んできた。


「鋼鉄の天使、ティオラ姫に婚約を申し込みたい。」

ワシは、長年支えていた王に褒美としてお願いした。

「それはダメじゃ。機械と人間は結婚できん他のにしろ。冗談も大概にしろ」

即答で断られた。笑われながら。

ティアラ姫が機械ってなんだ。

「はい、冗談です。他に欲しいものがいっぱいあるので、少し時間をください」

そう言ってワシは、笑いながら答えた。

本当は「王、貴方の首が欲しいです。」

そう言って、微笑む王の首を刈っておきたい。

これから反乱の準備をしよう。

大丈夫反乱したいのはわたしだけではない。

時代遅れの壊れかけた王には穏便に退場してもらおう。

何百年も座り続けたその玉座をティオラ姫以外の王の子の誰かについでもらうだけだ。

これにて本編は一旦終了。

あとがきのようなもの

純粋にただ相手の幸せを願っていたヒーローが、ヒロインの願いが不毛すぎて、その願いを潰しに行くまでの前準備みたいな話です。

ガロナス視点、ヒーロー視点の話です。

年齢やら色々気にして手放してしまった。

けどそのことにすごく後悔して、まだ手に入れられる希望があるならとすごくすがっていること。

ヒロインのことをとても大切にしていて蔑ろにされ、壊れて、死んでいくことが嫌であること。

それを表現できたらいいなと思っています。


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