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占い時々絶望

1段階風呂敷が広がりそう(´・ω・`)

ビール美味。。

 (ようや)く本来の目的地に辿り着いた勇者御一行は、レストランの煌びやかさに圧倒されていた。

 夜景が一望できる様に窓は全てガラス張り。水の上を歩いている様な絨毯。見た目だけを重視した照明。

 この空間に初めて立って、牛&豚ティーはダメだと実感した。

 今日の旅は長かったが、漸く腰を据える事ができた。


 「あの皆月さん、お礼の域越えてるんですが本当にいいんですか? 今更お金請求されても無理なんですが……」


 「先程も言いましたが、元々無かったようなお金です。気にせず使っちゃいましょう」


 「皆月さんがそう言うなら……また皆月さんがピンチな時助けますね☆」


 もうあんなピンチは懲り懲りだが、その言葉で遠慮しないのであればそれでいい。俺は天瀬さんに微笑んだ。




 ディナー中は特別イベントなどは無かった。

 フィレステーキに合うワインやらサーロインステーキに合うワインなどを飲んで楽しく食事する事が出来た。


 コース料理もデザートが来てそろそろお開きかな? って時、ちょっとしたステージで女性がマイク片手に喋りだした。


 『皆様、当ホテルのレストランをご利用頂き誠にありがとうございます。私、神咲占音(かんざきうらね)と申します』


 すると会場から拍手が湧き起こった。いや、誰やねん。こんな時は天瀬さんだ。


 「天瀬さん、あの人誰なんです? 有名人?」


 「皆月さん知らないんですか? あの人の占絶対に当たるって有名じゃないですか。テレビとかたまに出てますよ」


 なんだただの占い師か。それでただの占い師がなんの用なんだ?


 『今日私と巡り会えた事を記念して、この場に居る全員を占い、神託を差し上げます。順番に占いますので前のテーブルの方からステージにお上がりください』


 ん? 本当に占い師か? なんか神託とか言っちゃってるしどっかの宗教勧誘だろこれ。しかも占ってあげるから感謝しなさい。みたいな態度。周りの人はなんか嬉しそうだけど別に俺占って欲しくないし。


 「天瀬さん、本当に占い師なんですか? 神託とか訳分からん事言ってますが」


 「本当ですよ。何でも起業やビジネス前に占って貰おうと毎日予約でいっぱいらしいですよ。このホテルが成功したのも占った結果だとか」


 「そうなんですね。でも自分はなんか胡散臭いんでパスしようかな」


 周りを気にせず本気で神託とか言っちゃってる人だ。完全に逝っちゃってる。


 「タダで占ってくれるんですよ! 絶対占ってもらった方がいいですって! あっ!! 私達の番ですよ! 私は行ってきますね☆」


 そう言い天瀬さんはステージの方に歩いていった。俺は勿論行かない。俺の場合別に占って貰わなくても実際に見て決めればいいだけだし。

 天瀬さんは何を占って貰うんだろう? 後で聞いてみよう。

 それにしてもさっきからその占い師(仮)と目が合うな。



 5分程して天瀬さんが戻ってきた。

 ははーん。分かったぞ。これはよくあるあれだ。

 いい所まで占いして、これより先は料金が発生しますパターンだな。無料立読みならぬ無料占いか。


 「天瀬さん何について占って貰ったんですか?」


 「内緒です☆ でも、結果は良かったんで満足ですよ。皆月さんも占って貰ったら良かったのに」


 僅か5分程の占いでここまで満足させれるのか。結構なやり手教祖だな。


 「それは良かったです。それじゃーそろそろ帰りますか」


 「そうですね。今日は本当にありがとうございました。こんな高価な服も買って頂いて。パパでも買ってくれないですよ」


 「ん――色々ありますが、最近のパパは買ってくれるんですよ。多分……」


 「そうなんですね。でも(うち)のパパは買ってくれないので皆月パパには感謝です☆」


 天瀬さん気付いてるのか? この周りから刺さる目。みんな興味津津である。


 「いえいえ、今日のお手当ては120万ぐらい使いましたね。それでは行きましょう」


 天瀬さんは『お手当て』部分で? を浮かべていたが、周りの人間はどう感じたかはその人の感性に任せよう。

 俺が120万も出す頭が可笑しい男か、天瀬さんが120万も出させた女か。

 まぁーどっちでもいいんだけどね。そもそもそんな関係じゃないし。

 もし俺が周りの人間ならこう思うだろう。どっちも頭可笑しいと。








 ワインをそれなりに飲んだからなのか体が火照って夜風が心地よく感じる。

 この服装のまま電車に乗るのは少し抵抗があるのでここはタクシーで帰ろう。天瀬さんの家ともそんなに遠くないしね。


 丁度反対車線に止まってるタクシーを見つけた俺は走り出した。







 瞬間、車のクラクション。ヘッドライトが俺の姿をくっきり照らしている。これはやばい。今すぐ寝るか? 無理だ。2、3秒後には俺の体と接触している。即死じゃ無かったらいけるか? そもそも気絶は睡眠か? ダメだ。今更遅い。


 「……ハァ……ッ……ハァ……皆月……さん! 皆月さん! 大丈夫ですか? しっかり歩いて下さい! ちょっと飲み過ぎですよ」


 天瀬さんの言葉で我に返ったが、頭は混乱している。ちょっと飲みすぎたか?

 混乱してる頭の横をクラクションを鳴らしっぱなしにした車が通り過ぎて行った。

お読み頂きありがとうございます。

やったー( -`ω-)b

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