グダグダ
ビールが美味いんじゃー
プロット無く思いつきで書いてるんですが、タグの通り『アイドル』……なぜこうなった……
①
お漏らしうんこマンが確定してからの出勤日。
体感は2日分経験しているが、スマホに表示されてる日付は1日しか経っていない。
本来なら今日は休日だったが、木曜日を2回体感しただけで、今日は初めての金曜日だ。普通に損した気分である。
気を取り直して出勤しよう。
通勤途中は解放者だろうがそうじゃ無かろうが普段通りである。
問題はオフィスである。
いつもより早く着いたオフィスでは、天瀬さんだけが自分のデスクに座っていた。
少ししたら俺の存在に気付いたのか声をかけてきた。
「あっ!」
あっ! ってなんだ! あっ! って。それだったらこっちも
「あっ!」
ラブコメ界での完璧な間を挟んだ後、天瀬さんが続けた。
「いつも通りの皆月さんで安心しました。ちょっとだけ心配だったんですよ。普段明るくて何を考えてるか分からない皆月さんでも、流石にお漏らししたら性格変わっちゃうんじゃないかと思って。普通の人なら今日も会社に来ませんもん」
非常に反応に困る。
天瀬さんは褒めてるのかバカにしてるのかどっちなんだ。
まぁーその辺は一旦置いておいて、助けてもらったのは事実だしここはお礼をするのが筋である。
「流石に病気でも無いんで2日も休みませんよ。それより助けて貰ってありがとうございます。因みに昨日は上司に何て説明してくれたんですか?」
「急に車内で倒れたって説明してますよ。大丈夫です。安心してください。お漏らしの事は言ってないですよ☆」
何だ! この星が出てきそうなウインクは……
普通はお漏らしした報告まではしないんだよ。なに私、気を使いました! キラ☆だよ
「気を使ってくれたんですね。ありがとうございます。それなら車内で僕の名前も叫ばなければそのウインクも可愛く見えましたよ☆」
自分の失敗に気づいたのか、天瀬さんの顔が引きつっていく。
「って、皆月さん何で私が叫んでたって知ってるんですか? まさか生きてたんですか?」
天瀬さんは何を言ってるんだ。生きてるから目の前に居るんじゃないか。
「そもそも死んでねーし。それと、気がついてたら返事してくださいよ〜って下りも要らないですよ。もう間に合ってるんで」
本当、天瀬さんは何処かちょっと抜けている。別にワザとやってる訳ではないのだろう。焦ったら周りが見えなくなるだけだ。良く言えば素直。悪く言えば無神経。でも何故か俺とは馬が合う。
これはあれか、天瀬さんは間違いなくマイナス符号を持っている。
そして馬が合うと言う事は、結果はプラス符号。
そこから導かれる答えは、俺もマイナス符号の持ち主だと言う事だ。
マイナスとマイナスを掛けるとプラス。だから馬が合うのか!!
これでこの世の謎がまた1つ解けた。
この辺で閑話休題としよう。
「皆月さんまた変な妄想してたんですか? 顔に出てますよ。取り敢えず無事で良かったです。今後は気をつけてくださいね」
「はい! 次からは絶対大丈夫です。昨日の事件以来、僕は次のステージに進むことが出来たので。また改めてお礼させてください」
「本当いつも通りですね。お礼楽しみにしてます。うちの給料じゃ期待してませんが☆キラ」
その後は、上司から何も言われる事もなく普通の金曜日を終えることが出来た。
天瀬さんナイスだ! あの性格だから少しは疑っていたんだが、これはお礼を弾まなくちゃな。
――無の空間――
寝たらまじでここに来るんだ。
もう一度金曜日をやり直すか、土曜日に進むか。
正直2回も同じ日をやるの面倒臭いんだよな。今日の経験を活かして、更にいい金曜日にするのもありだし。②を捨てて遊び回ってもいい。
でも、得られるのが体感だけってのがな……男ならここで話があっち方面になるが、俺はしないぞ! そっち方面はパラレルワールドの俺に任せる。
てか多分出来るんだけど、土曜日に進んであれをやってみよう。
俺は意気揚々と①に進んだ。
某掲示板でお漏らしスレッドが勢い付いてる事は、まだ皆月は気付いていないのだった。
お読み頂きありがとうございます。
のびのびマイペースでいきましょう。