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その後の経過

 深夜に近い夜遅く、父と長兄コモンが帰ってきてからその後の経過は聞けた。

 父が警護の途中、陛下に聞いたところによると私のことは足がよろけたということになっていたようだ。


 それ以上に第2王子の婚約破棄が話題をさらっていたらしい。

 王命無視の婚約破棄、そして許されない男爵令嬢との婚約希望。しかも調べてみれば(調べるほどもなかったそうだが)男爵令嬢の無節操な男性との交友関係。


 それに対する冤罪を突き付けられたミリア嬢の涙。そして男爵令嬢を庇おうとして怪我をしてしまった第2王子殿下(ここが意味不明。ミリア様が一歩も動いていないのは誰もが分かっているのに、なぜか第2王子殿下が男爵令嬢を庇ったことになっているらしい。誰から庇ったことになっているのだろう。やはり私か?)。付け足したように巻き込まれて医務室に運ばれた騎士団長の娘(つまり私)ということらしい。


 それと実は公爵令嬢ミリア様は一人娘。第2王子は公爵となるべくミリア嬢と婚約していた。

 公爵令嬢と婚約破棄し、男爵令嬢と婚約した場合どうなるのか。男爵令嬢には小さな弟が3人いるらしく、そのうちの誰かが跡目を継ぐらしい。ならば第2王子はどうなるのか。


 王家には跡目がいなくて無くなってしまったばかりの伯爵と子爵がある。王はそのどちらかを第2王子に与えるつもりなのか、とか。


 何の落ち度もない公爵令嬢であるミリア様を目の中に入れてもいたくないほどかわいがっていらした公爵様、そして前王の王弟であられる前公爵様はカンカンに怒っていらっしゃるらしい。

「よくも清純可憐なミリアを傷ものにしたな!」と。


 最初から第2王子との婚約に大反対していた二人を何とか王命ということで納得させたのは若くして王となったばかりの勢い盛んな王だった。今は勢いも大分削がれてしまっているけれど。


 幼くして聡明な王太子と比べて、明らかに劣る面の多い第2王子。しかも母は男爵令嬢。不憫と思った王が第2王子の後ろ盾になればとごり押ししたらしい。


 王としては空きのある伯爵や子爵よりは公爵家に入り、兄弟のように育った従弟である公爵から手取り足取り指導してもらいながら成長させてもらえればという気持ちがあったようだ。


 今となっては実現不可能となってしまったようだが。


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