これがどういう話かというプロローグ
この回はとばしても問題なく読めます
これは、とある地球の話です。
あるところで 隕石が落ちました。
あるところで 少女が一人死にました
あるところで 少女が一人生まれました
あるところで 科学者が発明をしていました。
あるところで 内戦をしている街がありました
あるところで 不死身になった人間がいました
あるところで 一人の少女が孤独になりました
あるところで 自分を正義と信じたモノが多くを不幸にしました
あるところで さらにもう一人の少女が孤独になりました
あるところで スナッフフィルムが撮られました
あるところで 誰かが夢のために、多くの他人を犠牲にしていました。
たくさんの、たくさんの事が起きていました。
最初は全て、つながりの無い出来事たちでした。
それがいつの間にか絡み合って。
どうしてでしょうか。
この世界はいつの間にか地獄が生まれていました。
生まれてしまいました。
もしかしたら、違う道もあったかもしれません。
それは生まれずにすんだのかもしれません。
しかし、何を言おうと、何をしようと、地獄は確かにあったのです。
たくさんの人が、苦しみました。
どうしようもない現実に涙を流しました。
相容れない正義のために苦しみました。
命を落とすこともありました。
それでも何かを求めて、戦いました。
例えそれが、自分が忌み嫌う悪魔になることだとしても。
例えそれが、自分にとって決して良い事で無いと知っていても。
誰もが迷い、戸惑い。
結論を出し、その結論ですらいぶかしみ、どこかへ傷つきながら進んで生きました。
これはそういうお話です。