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ぼっちコミュ症の葛藤

なぜだ⁉︎どうしてしまったんだ昨日の夜の俺は!わかっていただろう!なぜ確認をしなかった朝の俺⁉︎最悪だ最悪すぎる。


筆箱を忘れるなんて!


え?普通に借りればいい大袈裟だなぁって?はぁこれだからぼっちシロウトは困るんですよ〜そんな事が出来るならこちとら長年ぼっちやってないんだよ!

すまないついエキサイトしてしまった。まずは打開策を考えよう。


①購買で買う

これが一番いい打開策ではないか?

しかし購買のある南館1階からこの1-Eがある北館3階までは往復10分はかかるから無理なのだ後3分ほどで始業のチャイムが鳴るこれはインポッシブルなミッションなのだどこかのイ○サン・ハントじゃないとできないミッションそこら辺にいるモブぼっち高校生には特殊能力がない限りできるわけがないなので無理!


②寝る(ノートを書かない)

これもある意味得策なのかもしれないが、できないできないのだ、皆は嘘だそんな訳ないと思うが私は勤勉で真面目な生徒なのだ。自慢ではないがこの前のテストでも学年でトップ10には入っていた。しかも目が悪く眼鏡をしているがそれでも黒板の文字が読みにくいから一番前の席に座っている。そして次の授業はMr.増田なのだ、Mr.増田は我らが1-Eの担任の先生そう担任の先生、もし私のような勤勉で真面目な生徒が一番前の席で寝ていたらどうすると思う。Mr.増田は絶対に私を起こしどうしたんだと聞きしまいには、放課後相談に乗るぞとばかり私を公開処刑するだろう。よってこれも無理!


③左隣りの町田さんに借りる

一番不可能かつ無謀な案だと思う。

この私がぼっち歴=年齢最後に話した女性(母除く)はコンビニの店員のおばちゃんに「シールで」だぞー!絶対に噛む自信しかない。そういえば町田さんのスペックは美人というか可愛い系あんまり運動は得意ではないけれど、全然できないってわけでもなく、活発な方ではないが地味でもない。身長も165センチくらいでクラスカースト真ん中よりちょい上ぐらいのポジションかと思う。あと優しい性格だ。なんでこんなに知ってるかって?同じ中学だったからだよ!一度も話した事無いけどね!ハハハハハはぁいうわけでぼっちとコミュ症を併せ持つハイブリッド高校生には無理!


④右隣りの大磯くんに借りる

彼はいい人だ。委員長で真面目で誠実な人そして私のようなぼっちとコミュ症のハイブリッド高校生にさえ気にかけてくれるいい人なのだ。しかし私以前彼に挨拶させて無視をしてしまうという大失態をおかしてしまったんだ。弁解させてもらうとびっくりしたんだ、ぼっち特有の持病といってもいい、いきなり声をかけるなんて思わないし、私に挨拶をする人なんていないと思っていた。だからひじょ〜に言いづらい。貸してくださいと言いづらい。しかし言わなければならない。


この案しかない大磯くんに借りるしかない。悩んでいる内にあと2分しかない。


頑張るんだ俺負けるな俺ファイトだ俺

かっとばせ〜俺いかん野球応援になってしまった。

よーし練習だ練習

大磯くんシャーペン貸してくれない?

違うかフランク過ぎるか?

大磯くん筆箱を忘れたのでシャーペンを貸してくれないか?

いいんじゃないか?いいよな!

よし大磯くん筆箱を忘れたのでシャーペンを貸してくれないか?

大磯くん筆箱を忘れたのでシャーペンを貸してくれないか?

大磯くん筆箱を忘れたのでシャーペンを貸してくれないか?


いくぞ言うぞ


「大いちょくん筆箱を忘れたのでチャーペンをこすてくれないか?」


あ嗚呼ゝア〜¥°☆*%÷=$♪♪#

死にました。なんだよ大いちょくんて誰だよ!チャーペンってなんだよチャーハンの親戚かよ!?こすてってなんだよ今俺を殺してくれよ。


「ああいいとも珍しいな君が忘れものをするなんて?」と言いながらシャーペンと消しゴムを貸してくれた大磯くん


神か?神なのか?いいや神だ!大磯神さまである。あのクソみたいなあのセリフから意味を理解してシャーペンだけでなく消しゴムまで貸してくれるなんてやはり大磯神さまさまである。これからはゴット大磯とでも呼ぼう!さぁお前ら崇めろ讃えろゴット大磯だ!


「そういえば僕の名前は大いちょじゃなくて大磯だよ」


「忘れてください土下座しますから!」





読んでいただきありがとうございます。

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