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「チッ…… コボルトが、いやがる……」


何時も、誤字脱字報告ありがとうございます。




「この先が廃鉱になった鉱山だ」


鉱石系の素材を集めに…… (タロウ)とフレアにエル、ギルドで雇ったベテランの盾役イーサンに俺がキャラクリしたカイトを連れて、モンスターが住み着いたと噂の廃鉱に来ていた。


「今日は、浅い処で鉱石の調査とカイトの修行だな。イーサン、カイトの指導を頼むよ」


「タロウ、一応先払いで貰った大盾の分は教えるが…… 俺が教えられる事は、敵の攻撃を真っ向から受けて耐える事だけだぞ。良いのか?」


「ああ、俺達が求めるのはそう言う盾役なんだ。基礎から教えてやってくれ」


「そうか…… よし! 鬼坊主、先ずは盾の構えからだ」


「おう!」


坑道に入る前に、イーサンがカイトに盾役の基本姿勢の指導を始めた。


「今回は、カイトのLvとスキルアップが狙いだからな。イーサンとカイトを前に進み、浅い処で鉱石調査用のサンプルを回収して無理せずに宿に戻る事にするぞ」


イーサンもいるので、鉱山に泊まるのは無しにした。


「とりあえず、10日間の採掘許可がある内に出来るだけ多くの鉱石を掘るぞ!」


このギナンデの鉱山は、モンスターの巣作りやダンジョン化を防ぐ為に、冒険者達にも採掘許可を出していた。


一応の使用料さえ払えば…… 許可の下りた期間は、好きなだけ鉱石を掘り持ち帰る事が許される。


「出来るだけ早く、鉱脈を見つけるぜ!」


張り切るフレアの勘を頼りに、坑道を進むと……


「チッ…… コボルトが、いやがる……」


二足歩行の犬と遭遇した。


「コイツらが住み着いた鉱山は、クズ鉄しか出ない様になるからな。急いで討伐しないと不味いぞ!」


「タロウ兄!」


鉱脈を枯らす事で有名なモンスターらしい、イーサンの忠告にフレアが焦る!


「仕方がない…… 限界までコボルトを狩るぞ」


俺達が覚悟を決めると、コボルトが俺達に気付いた!


「鬼坊主、奴等の動きは早いぞ。よく見て防げ!」


「おう!」


コボルトが棍棒を振りかぶり、カイトに殴り掛かった!


「ぐう!?」


「待ち構えて受けるな! 踏み込んで、奴等の勢いを殺して押し込め!」


大盾で棍棒を受けたカイトに、イーサンの激が飛ぶ!


「うおー!」


さらに棍棒を叩き付け様としたコボルトに、大盾を構えたカイトが踏み込んだ!


「ぎゃん!?」


踏み込んだカイトの大盾がコボルトの顎を強打して、コボルトが怯んだ!


俺は、コボルトの頭に魔弾を撃ち込んだ。


「鬼坊主、今のタイミングを忘れるなよ? 俺達、盾役は攻撃を受けるのが仕事! でもな…… 敵に〝攻撃をさせない〟様に受けるのが本物の盾役の仕事ってヤツだ。覚えて置けよ?」


カイトに対するイーサンの言動に…… 指導役に雇って正解だったなと、タロウは思いながら坑道の先に進むのだった。




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