「カディナ… 第二王女イーリアとして… 貴女に最後の命令をします」
更新が遅れてすみません。
もうひとつの方のネタばかり浮かぶので…
引き続き不定期更新になります。
すみません…
「この姿なら、何処でも御一緒出来ますね?」
「お姉様が… 二人!?」
「そりゃあ… 元が元だからな…」
アーリアの姿のジャンヌとアイナに挟まれて、イーリアがちょっと嬉しそうだ。
「さぁ…ってと、お出でなすった様だ」
俺に向かい斬撃が飛ぶ! ガキン…
「やはり来たな… 暗殺メイド!」
「イーリア様を返しなさい!」
俺の足を切り落とした… あのメイドロイドだ!
「「カディナ!?」」
「イーリア様!? アーリア様が二人… イーリア様、これは、どう言う事です?」
「カディナ… 私は、アーリアの生まれ変わり… アイナです。教会に利用された私の魂は… 此処にいる旦那様の力で、私として、新たに生を得たのです」
「それでは… やはり、アーリア様の命は失われたのですね…」
「カディナ… 第二王女イーリアとして… 貴女に最後の命令をします」
「イーリア様!?」
「カディナ… 勇者達を守って! 教会内に邪悪が潜んでいます… お姉様は… その犠牲になったの」
「イーリア様… ヒューリオン王家を守る事が… 私の使命です!」
「カディナ… 貴女なら、解るでしょ? お父様… ヒューリオン王家が何をして来たかを… 貴女を作り出し、平和を愛した初代様を裏切り続ける王家に… 守る価値など無いわ!」
「イーリア様…」
「これは… 私とお姉様の願い… 初代様の後輩勇者達を守りなさい!」
「カディナ、私の力を悪用されて、喚び出された被害者のあの方達を守る事が… 初代様が貴女を作り出した意味だと想います。どうか… 巻き込まれたあの方達を守って下さい」
アイナとイーリアが、カディナに頭を下げる…
「イーリア様… アーリア様… いえ、アイナ様、貴女様達の最後の命令… 必ずや、果して見せます! だから… どうか、生きて下さい」
「ええ… 必ず!」
「私達には、旦那様と頼れる友達がいますから…」
「まぁ… あの子等を頼むな… 俺の足を切り落とした駄賃って事で」
「近々、勇者達が他国に転移します。急いで合流して下さい! 教会の狙いは… 聖女です!」
「解りました… お二人を頼みます」
「まぁ… 任せろ。いざとなれば… 地の果てまで、逃げ切ってやるさ… じゃな」
「はい! お元気で…」
「カディナ… 今まで、ありがとう! 勇者達を頼みます!」
「カディナ! 貴女自身も、ちゃんと無事に生きて!」
「私達の同胞を頼みます!」
「この身をいただいた… 私が、貴女に代わり… 必ずや、守って見せます!」
カディナが頷いた後…
「お二人に仕える事ができ… 私は幸せでした。どうか… アーリア様、イーリア様… 幸せに生きて下さいませ」
カディナの言葉に頷いたアイナとイーリアを見て… 俺達は転移した。
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