表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

52/72

「貴方… 無職の御方!?」


「これが…【勇者召喚】の魔法陣と…【召喚の魔導具】… そして」


魔導具の上に在る【球体の水槽】に触れて、【中に漂う少女】を見る… アイナに瓜二つの顔立ちだった。


『この方が… この国の第一王女で、アイナさんの元の身体ですか?』


「ああ… 肉体的には生きているが魂が無い【抜け殻】だ」


この国に戻る時にアイナに頼まれた事…


「私の【骸】を土に返して…」


彼女の前世… 第一王女だった少女に真っ当な死をもたらす事…


球体状の水槽で… 魔導具の【(コア)】にされた少女の魂だった者の願い… 魔導具を破壊しても少女の肉体が在る限り… 新たな魔導具の【(コア)】にされる呪われた運命。


俺は、魂が無く生ける屍にされた少女に繋がる魔導具を… アイテムボックスに仕舞う。


水槽の少女がピクリと動いた後、反応が無いのを確認してアイテムボックスへ…


『!? な、何を?』


「思った通りだな… 迷惑賃代わりに魔導具は全部貰って行くぞ」


アイナは、魔導具ごと自分の前世の肉体を破壊しろって、言っていたが… せっかくだから、俺自身の復讐として… 色々と貰って行こう♪


『悪党ですね♪』


「おう、俺は悪党だ」


だから、【勇者召喚の魔法陣】も、描かれた床の石板こどアイテムボックスへ…


『どんだけ入るんですか?』


「俺にも… 判らん! じゃあ、帰りますか?」


ガッチャ…


「誰! お姉様をどうしたの!?」


ジャンヌと撤収しようとした処に… 少女が入って来た。


アイナが言っていた妹の… 第二王女だな。見覚えが有る… 俺達が会った姫様だ。


「あんたの姉さんなら… 俺が貰った」


『!?』


ジャンヌに合図して… 姫様に話し掛ける。


「この部屋に設置されていた魔法陣と魔導具は… 俺が頂いた。あんたは… どうする?」


「何を… !?」


ガッキーン!


【何者】かの斬撃を剣で弾く!


「姫、賊の言葉に惑わされては為りません!」


あ、この騎士は… 後ろから俺を刺した男だ。


「フッ… 聖騎士が不意打ちか?」


「賊を斬るのに… 騎士道は必要ない!」


斬り掛かる聖騎士を払い退け、姫様を抱き寄せた。


「きゃ!?」


「姫!」


「邪魔の入らぬ処で話すとしよう。そこの聖騎士… 動くなよ。あの異世界人の様に… 後ろから刺されたくは無いのでな!」


姫を抱き寄せたまま、ジャンヌとスノーが用意した【転移アイテム】で転移した。


 ・

 ・

 ・


「無礼者!」バシン!


転移先に着いた直後に… 姫様の平手打ちを喰らった。


「あらあら… イーリア、ダメよ」


「え… お姉様!? それに居なくなった魔物使いさん!」


「いつぅ…」


「貴方… 無職の御方!?」


転移先で… アイナとハナちゃん… 平手打ちで覆面が取れた俺を見て、姫様は驚いていた。




誤字脱字報告と文章とストーリーの評価して貰えると、助かります。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ