「しかし… スノーとフレアは、すごいな」
「お世話になりました」
おやっさんの娘さん夫婦に挨拶して、俺達は… 次の町へ。
「いろいろありましたね…」
結局… 【狙撃】と【索敵】スキルを覚える為に、さらに10日… ダンジョンで過ごした。
「ハナさんが… 魔物使いギルドに勧誘された時も、大変でしたね」
数十年ぶりの魔物使いが現れた事で… 魔物使いギルドのギルドマスターがハナちゃんをギルドマスターにして、引退を画策… 街の代表とギルドマスター達が全力で止めました。
「おかげで… 使い魔の【小型化】スキルを覚える事ができましたけどね」
「わん♪」
ハナちゃんに抱かれたローザが鳴く… 小型化したローザは、小型犬サイズだ。
「とりあえず… あの国から、もっと離れよう」
「そうね」
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街道沿いの森に… 怪しげな連中が集まってる。
「もう直ぐ… 来るよ!」
「男が二人に、後は女子供だ… 抜かるなよ」
ローブ姿の男が指示をだす…
「女を殺すのか?」
「ああ… だが、殺すまでは… 好きにしろ」
「それは… 楽しみだ」
「「「「「ゲヘっへっへっ…」」」」」
バシュ… ドサ…
笑っていた男の一人が倒れた…
「おい… 死んでる!?」
倒れた男の眉間には… 穴が空いていた。
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街道を… 1つの馬車が走る… その馬車は明らかにおかしかった。
馬車を引く… 馬がいないのだ!?
その馬車の天窓から… 乗り出した男が、変わった形の魔導ライフルを構えてる。
「索敵の反応が… 1つ、減ったな」
俺だった。
「ナイスヒットだ! 旦那」
荷台のアドルフが、警戒しながら合図する。
「とりあえず… 数を減らすから、ジャンヌ、出てくれ」
『了解しました』
馬車が止まると… ジャンヌが飛び降りて、森に向かう!
「しかし… スノーとフレアは、すごいな」
最初の襲撃犯から手に入れた… あの立派な馬車を、スノーとフレアが… 大改装して、【魔導車】になった。
俺が修行中… 【ゴブリンジェネラルの魔石】と採掘した鉱石で、【魔導エンジン】を作っていたらしく… 入れ代わりで、ダンジョンを出ては、鍛冶屋で魔導車の足回りを仕上げていた。
俺が修行を終えて… 街を出た時には、馬車が… 魔導車になっていた。
「まだまだ、改良点が在りますね… 乗り心地が悪いです」
「車輪が鉄だけだし… 板バネが付いてないからな」
「備え付けの座席が良いから、まだましだけどな」
俺は、ソードライフルで狙撃をしながら、魔導車の感想を挙げていると…
『終わりました』
索敵の反応が… 消えて、ジャンヌが戻って来た。
「お疲れ… さて、後始末しますか」
俺とアドルフは… 戦利品を回収する為に、魔導車を降りた。
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