「それじゃ、タロ兄専用な」
「とりあえず、ダンジョン出るか…」
勇者召喚された魔法剣士のシオンを助けたけど、厄介な事になりそうだったので… 装備を強化する為に、シオンが目覚めるまで採掘に専念していたんだよな…
「ダンジョン出たら… 次の街に向かいます?」
「場合によっては… 次の国だな」
「追っ手の問題ですね?」
「それもあるが… アリスと今のシオンを戦わせたくない」
「そうですね」
「ちょっと、ダンジョン出る前にタロウは、特訓よ!」
「えっ! なん」
「その【足】を使いこなす為に、決まってるでしょう。毎回、戦闘が終わると… やれ筋肉痛が、やれ腰痛が、って、うるさいのよ! いい加減、【身体強化】か、【移動】系スキルを身に付けなさい!」
「は、はい!」
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・
・
~ 10日後 ~
「ギシャアァァァ!」
ドゴッ!
「うるせぇ~! サンダー!」
「グッギャアァァァ…」
ドサ…
ゴブリンヒーローに、雷属性を付与したラ○ダーキック擬きで… とどめをさしたら…
「やった… やったぞ!」
「やったんですか!?」
「ああ… ついに、覚えた!」
ゴブリンヒーローを倒した時… 俺は、【身体強化】と【立体機動】スキルを覚えた!
「やっとなの? 私とアイナは、魔法スキルのLvが4上がったわよ?」
「くっ! これだから、【成長型】は…」
どうせ、俺は【大器晩成型】ですよ… ちきしょー!
ちなみに、俺の練習を見ていたシオンは… 俺より先に覚えていた。
これだから… 天才は!
「やっと、移動出来るわね」
「悪かったな… 不器用で」
「でも… おかげで、装備に時間がかけられたぞ。見てくれ!」
「これって…」
「作れたの!?」
「【魔導銃】… 複製したのか?」
「手に入れた素材で… 複製出来た魔導銃が2丁」
「後は、魔導弓に魔導棍… それに」
「【コレ】です…」
「まさか!?」
「狙撃型魔導銃と長剣を、合わせてみた…」
フレアとスノーが出した【物】は… 先端が両刃になってる片刃の長剣の刀身の中に、ライフル型の魔導銃の銃身が一体化した剣。
「どうやって撃つんだ… コレ?」
「その足と同じです」
「タロ兄、グリップを持って、魔力を流しながらイメージしてくれ」
「こうか?」
魔力を流して、スナイパーライフルをイメージした…
「おお…」
剣の形状が変わり… 銃口の下に刃が付いたスナイパーライフルになった!?
「すごいです!」
「これは… 驚いた」
「それじゃ、タロ兄専用な」
「へっ?」
「【狙撃】スキルも、覚えないとな」
「ついでに、【索敵】スキルも覚えなさい」
「お、おい…」
「だって、アタイ達じゃ… サイズ的に無理だし」
『私は… 魔力が流せません』
「持ち歩くにも… そのサイズ… アイテムボックス持ちの貴方が適任でしょ?」
覚えないといけないスキルが… 増えた!
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