「ひっぐ… ひっぐ… こわいよ~! おとうさん!」
~ 魔法剣士の少女 ~
「うぅ… 気持ち悪い… 何時の間に寝むったのかな?」
寝汗をかいたせいか… 寝苦しくなって起きた。
「う~ん? こんな服… 持ってたっけ? まぁ、いいや… 着替えよ」
とりあえず、着ていた服を全て脱いだ。
「え~と… 何か拭く物は… !?」
何か居る!? ヤバイです… 後ろに何か居ます!
ペタッ… ペタッ…
(ヒイィィィィィ! 近付いてきたー!?)
ペタッ… ペタッ… ペロン♪
「!? ヒイ! きゃあぁぁぁ!」
・
・
・
~ タロウ達 ~
悲鳴が聞こえたので、魔法剣士の少女の部屋に急ぐ。
ドタドタ… ガチャ!
「どうした!」
「なに?」
「目覚めたの?」
「だいじょ…」
「「「「!?」」」」
ローザの近くで… 全裸の少女がへたり込んでる。
少女がへたり込んでる床には… 微かに匂う… 湯気立つ水溜まりが出来ていた。
「ひっぐ… ひっぐ…」
「ローザに驚いたのかな? でも… 何で全裸?」
「後は、任せ…」ガシッ!
「何処に行くの。貴方しか【洗浄】出来ないでしょ!」
「いやいや! どうしたって、男の俺じゃあヤバイだろ!」
ガシッ!
「へっ!?」
「ひっぐ… ひっぐ… こわいよ~! おとうさん!」
「「「お、おとうさん!?」」」
「いやいや、違うから! 俺に娘どころか、結婚もしてないからな」
「ひっぐ… おっきいわんちゃんがペロンって…」
「この子… 精神が幼児化してない?」
「「「!?」」」
「頭を打った後遺症か?」
「精神的な事かも、知れません…」
「うん… とりあえず…」
少女と床に、洗浄魔法を掛けて…
「保護するしかないか?」
「私も… その方が良いです」
「じゃあ、私達は… その子の持ち物を調べとくわ」
「ああ… 念入りに頼む」
「タロ兄、任せろ」
バタン…
「さって… あのわんちゃんは、ローザ、とっても良い子だから… 大丈夫! 舐めたのは… 友達になりたかったのかな?」
「ひっぐ… ろーざ?」
「くぅ~ん」ペロン…
「ヒャン! くすぐったい♪」
「ローザが… 驚かせて、ごめんなさいって」
「だぁれ?」
「… 覚えてないみたいですね… 私は、ハナです。とりあえず… 服を着ましょう。風邪を引いたら大変」
「はぁい」
ハナちゃんに連れられて、少女が服を着始める…
「どう? おとうさん?」
「俺は… 君のおとうさんじゃなくって…」
「おとうさんじゃないの!? ひっぐ…」
「ああ… おとうさんじゃないけど… おじ… おじさんだ!」
「ひっぐ… おじさん?」
「そう… おじさん… おじさんは、タロウだ。君の名は?」
「ぼくのなまえは、【さなだしおん】だよ。タロおじさん」
魔法剣士の少女の名は…【さなだしおん】と言う名らしい。
「じゃあ、シオンちゃんだね? よろしくね?」
「うん♪」
無邪気に笑うシオンを見て… 娘って、こんな感じかなぁ… と思う。
タロウだった。
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