「不味いね… 変な種族を作って繁殖したら困る」
「錬金術士か… そう言えば… 錬金術の始まりは、台所だと… 何かで… 見た様な?」
俺は… 5人目になる【錬金術士】を作る為に、魔導家の個室で1人考えていた。
「料理スキルも付けるか? 非戦闘員の生産職にする積りだしな…!? マジかよ… キャラクリのLvが8になってやがる…」
いざ、錬金術士を作ろうとした時… 俺のキャラクタークリエイトがLv8になっていた。
「後… 4人作れるのか…? 追加項目が有るな… 何々…!?」
【種族合成】だと… ハーフか? ハーフなのか!?
「ヤバイ… 俺は… 禁忌に触りまくりだった様だ…」
それは… もう、ベタベタと… 俺次第で、あり得ない種族が産まれる可能性がある!
「俺は今… 新たなる生命の創造主にな…「やったら… 解るよね?(ピカ~ン!)」ぐあ! 目が、目がぁ~!」
突然、現れた電飾神に目潰しを食らった俺は… 部屋を転げ回るのであった。
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「急に現れないで下さい! 目が死にます」
「ごめんね。君が禁忌を起こしそうだったから」
「ああ… やっぱ、不味いですか?」
「不味いね… 変な種族を作って繁殖したら困る」
「ゴブリンみたいに?」
「ゴブリンみたいに、だよ!」
この世界のゴブリンは… 繁殖力が高い。
「オークもだけど、他種族を利用して繁殖するからね… そんな事ができるのは、普通は魔物なんだけどね… ゴブリンとオークとかって… 亜人扱いなんだよね… そう言えば、人族も、けっこう繁殖するよね?」
「… この世界の人の事だが… なかなか業が深い様だな…」
好みは… 人、それぞれだからな…
「だからね。種族の項目に、相性を追加しました」
「相性?」
「そう、種族ごとに、相容れ無いとか有るからね… 一目で解る様にしたよ」
種族の項目欄に、○とか△とかが表示されてる。
うわぁ~ ゴブリン♂が… ほとんどの種族♀と相性二重丸だよ… オークは、選べないけど… たぶん、同じかな? オーガは、どうなんだ?
「三角でも、あり得ないLvだからね… ばつ印を作ったら… 解ってるね?」
「了解しました! 作りません!」
「そう。じゃあ、帰るけど… 作ったら… 天罰だからね」
不吉な事を呟いて、電飾神が消えた…
「天罰って… エルが受けたアレだよな… 余波で死にかけた…」
背筋が寒くなるのを… 感じながら、錬金術士作りに戻る。
「錬金術士だろう… エルフは… ダメだしな…!? なんだコレ?」
バイオロイド? こんな種族に会ったか?
「…… ひょっとして… あのメイドか?」
確か… 生産職の勇者が作った人造人間なんだよな?
「あの強さなら… 戦う錬金術士… 作れるんじゃね!」
メイドが強いのは… もう、常識だよな… 作るか♪
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