「それがな… 神から、持ち運べる家を貰った」
「旦那… とりあえずは、ジェネラル達を回収しに行こうぜ」
「森に放置中か?」
「討伐部位と魔石は回収しました… 素材と武具は、ローザとジャンヌが見張ってます」
「ジェネラルの剣… デケェ~からな… よし、行こう」
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「あらためて見ると… デカイな」
「よく倒しましたね…」
「旦那、ギルドには報告済みだから、回収してくれ」
「あいよ」
「コレが報酬と魔石な」
ジェネラル達の死体をアイテムボックスにしまっていると、アドルフが討伐報酬と魔石を俺に渡す。
「魔石を鑑定して、ジェネラルとヒーラー、ソードマン、ヒーローがユニークだと判明したから… 報酬は多めで、俺達みんなランクアップだと… 魔石も売って欲しいみたいだ」
「面倒くさいな… 魔石は使うから、売らん!」
「だな。ただ、装備品は買ってくれよ… 矢が無い」
「解った。資金を出すから、フレアと相談して… いっそうの事、新調するか?」
「いいのかよ? 拠点を持つ積りだったんだろ?」
「それがな… 神から、持ち運べる家を貰った」
「「「「「!?」」」」」
「かみさま?」
「タロウさんは… 使徒様なのですか!?」
「違うぞ。どうやら、ジェネラルがヤバかったらしくてな… 夢の中で報酬をくれたんだ。起きて、アイテムボックスを見たら… 有った」
アイテムボックスから【魔導家】を取り出す。
「魔石か?」
「おいちゃん、おうちは?」
「コレがそうだ。魔導具みたいな物で、設置すると家になるらしい」
魔導家の魔石を地面に置いて、魔力を流すと…!?
「小屋?」
「私達、全員は入れないかもね…」
「旦那! 作業小屋か!」
「神の話だと… 俺の種族Lvで変わるらしいんだが…!?」
出て来た小屋の扉を開けると…
「おいちゃん?」
「アリス… 中は凄いぞ!」
「え? ひろ~い♪」
「なんだこれは!?」
小屋の中は… 立派なリゾートホテル並みに広い空間が広がっていた。
「この石板は、なんでしょう?」
空間の真ん中に… 台とその上に石板が在った。
「… どうやら、これで間取りが弄れるらしい」
石板はタブレット端末の様で、項目を操作していると…
「えっ! 扉? 部屋が出て来た!?」
「タロウ兄! 工房、工房作ってくれ!」
「解ったから落ち着け! 先ずは、結界を設置してからだ!」
機能項目に結界発生装置が在ったので設置すると…
「魔石が必要みたいだな?」
「魔導具の動力源にするなら、錬金術で精製すると魔石に魔力を流す事で魔力を貯められる様になるよ」
「となると… やはり、錬金術士が必要だな」
その後は… みんなの意見を聞きながら間取りを変えて、魔導家を使いやすくした。
拠点も出来たし… 5人目の錬金術士を呼び出すぞ!
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