「ああ… 錬金術士だからですね?」
「アリス、みんなは?」
「え~とね… エルおねいちゃんたちはアイナおねいちゃんのところにいるよ。アドルフのおいちゃんはぎるどにいくって… あと~ フレアおねいちゃんがドワーフのおいちゃんのところにいったよ」
宿屋のベッドの上で、アリスにみんなの行き先を聞いた。
「そうか。ありがとうな」
「うん♪ おねいちゃんたちにおきたって、いってくるね」
お礼を言いながらアリスの頭を撫でると、アリスが嬉しそうにした後、エル達に知らせに行ってくれた。
「そう言えば… ボーナス報酬が在ったな。確認しとくか… な!?」
アイテムボックスを確認すると… 【魔導家】と【魔導銃】が入っていた。
「うん? 手紙か… マジカルハウスと魔導銃の説明書?」
【魔導家】
この世界の創造神が作った【神器】の1つで、普段は小さな魔石型だが設置すると家が現れる。
家のサイズは… 持ち主の種族Lvとリンクしている為、持ち主の種族Lvが高い程に広く使える施設が増えて、快適になります。
神の一言… 中に人が居る状態で、魔石にして運ぶ事が出来るよ♪
「何!? 旅に、アリスを安全に連れて行けるな… 魔導銃は?」
【魔導銃】
勇者達が広めた魔導武器。リボルバー式の魔石シリンダーに魔力を込める事で、トリガーを引くと魔法弾が発射される。
威力は、並みの魔法使いが射つアロー系魔法と同等ぐらいです。
「見た目は… 日本警察の拳銃みたいだな」
「おいちゃん! みんなきたよ♪」
魔導銃を確認していると… みんなが帰ってきたらしい。
「タロウ兄! ソレ! どうしたの?」
フレアが、俺の手に在る魔導銃に食い付いた。
「神に貰った」
「はぁ~… 何で? 私より神に会うのよ!」
「俺に言うな。神に言え!」
また、神に会った俺にエルがキレた。
「会ったら言えるわよ!」
あっ、先ず会えないもんな…
「なんか… ごめんな」
「謝んないでよ! なんか解らないけど… 辛くなるわ」
お~い、神様。たまには、エルに会ってやって下さい! 御願いします。
「う~ん? 魔導器か… アタイだけだとメンテ出来ないよ?」
「鍛冶スキルだけだと無理か? どうすれば良い?」
「錬金術を使える人が必要だね」
「錬金術士か…」
死んだ勇者と被るな…
「錬金術士が居るとアイテムが作れるから、旅がしやすくなるわよ」
「5人目… 錬金術士の女性にするか…」
「何で女性?って言うか! もうLvアップしたんですか!?」
「あっ! 神が言うには… 俺のユニークスキルは、経験値が4倍入ってるらしいよ。女性の理由は… 勇者に死人が出たからだ」
「「「「「「「!?」」」」」」」
「勇者に… 死人が…」
「錬金術士の男らしいから、女性にする事する」
「転生させないんですか?」
「どうやら… 性格が特攻型なんだよ… 生産職なのに」
「錬金術士なのに… 特攻するの?」
「ああ… 錬金術士だからですね?」
「そう… 転移した錬金術士だからだ。なので、女性の錬金術士にして、安全にアイテムを量産して貰う」
さって… 5人目を呼びますか…
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