「よし… てめぇの相手は俺だ! 名ばかりヒーロー!」
「うおぉぉ!」「グギゲェ~!?」
両足のスラスターを全開にして、腕をクロスしてゴブリンヒーローに突っ込む!
「おいたん!?」
「うぐぅ! アリス、来るな!」
ゴブリンヒーローにフライングクロスチョップ気味に体当たりを咬まして、ゴブリンヒーローと縺れながら転げ回る!
「くっ…」
みんなは… 大丈夫そうだな。
ゴブリンヒーローを警戒しながら、みんなの様子を確認する。
アーチャーを倒したローザがメイジに襲いかかり、アドルフとアイナがみんなを援護攻撃している。
「よし… てめぇの相手は俺だ! 名ばかりヒーロー!」
「ギ、ギシャアー!」
まだふらつく頭振りながら、ゴブリンヒーローと対峙する…
「ギギ…」タンタン…
「ステップ… コイツ、格闘家タイプか!?」
ゴブリンヒーローがボクサーの様な足捌きを始めた!
「ギアァ!」
ゴブリンヒーローが拳を繰り出す!
「この! ぐっ!? 蹴りも使うのかよ…」
殴り返す俺にゴブリンヒーローがカウンターキックを繰り出した!
「ギシャアァ!」
「チッ! このぉ!」
コイツ… 強い! ヤバいな… アイナは魔力切れで、アドルフも矢が尽きてる… 残るは、ジェネラルとソードマンにランサーが2匹… そして、コイツ(ヒーロー)だ。
「ギアシャア!」
焦る俺にゴブリンヒーローが飛びかかる!
「舐めるな!」
スラスターでブーストした体当たりで、ゴブリンヒーローを突き飛ばした!
「ギ、ギギャアァァァ!」「グギゲェ~!」
ゴブリンヒーローを突き飛ばした先に、エルに斬りかかろうとしたソードマンが!?
「あ、巻き込んだ」
「ナイスショット♪」
ゴブリンヒーローとソードマンが縺れながら倒れた処に、エルがメイスを叩き込んだ!
グッシャ…
鈍い音の後… ゴブリンソードマンが痙攣して動かなくなった。
エルが頭を叩き潰したのだろうな… 俺は、立ち上がろうとしているゴブリンヒーローの側頭部に蹴りをみまう!
ゴッキャ…
「金属製だ… ただでは…って、もう死んでるか?」
蹴りを喰らったゴブリンヒーローの顔が真後ろを向いて… ゴブリンヒーローは倒れた。
「残るは?」
『ぐうっ!』ガッシャン!
ゴブリンヒーローを倒して振り向いたら、ジャンヌが吹き飛んで来た!?
『すいません… 私だけでは、将の相手は荷が重いみたいです』
「なら… 攻撃に参加するから、防御は任せた。俺が受けたら即死レベルだからな」
『了解です』
立ち上がりながら、ジャンヌが盾を構え直す… 俺もゴブリンヒーローと縺れた時に落とした剣を拾い構える。
「さぁ、生き残るぞ…」
『もちろんです』
構え直した俺とジャンヌに、兵を失った将軍様が怒りの形相で突っ込んで来た!
誤字脱字報告と文章とストーリーの評価して貰えると、助かります。




