「「「「「我らが聖女様の為に」」」」」
「姉様… 貴女が呼び寄せた勇者様達に【教会】が動いてるみたいです… 姉様を否定した【聖女派】が姉様が呼び寄せた【聖女】を狙っている様です… お父様と同じ… 姉様… また、来ますね…」
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「まだ始末できんのか?」
「思いの外… 人数が多く…」
「仕方がないですよ。【教皇派】の目を避けながらですから…」
「うむ… あの死に損ないに邪魔はさせん。早く真なる【聖女様】を御迎えするのだ」
「では…」
「引き続き… 紛い物の【神聖魔法】使い達を始末なさい… 我らが聖女様の為に」
「「「「「我らが聖女様の為に」」」」」
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「おいちゃん… うぅ…」
「アリス泣くなよ」
「だ、だってぇ~」
「気にするな… 俺自身のせいだから」
ベッドで横になってる俺に、抱き付いたままアリスが今にも泣きそう顔で俺を見てる…
あの犬の魔物… 【ヘルハウンド】に左足の脹ら脛から下を喰い千切られた俺は… ベッドの上で自分を攻めてるアリスの相手をしていた。
コンコン♪
「はいよ」
「失礼します… 大丈夫ですか?」
「俺か? アリスの方か?」
「先ずは… 傷の方で」
「エルとアニアのおかげさまで、痛みは無いな」
「じゃ… アリスちゃんは?」
「気を張ってたんだろうな… 疲れで眠った様だ…」
俺に抱き付いたままアリスは眠っていた。
「ちょっと良いかい?」
「フレアか? すまんな… 呼び出して直ぐにこのざまで…」
「その事なんだが… アタイに【足】を作らせてくれない?」
「作る? 足を… 義足か?」
「元は勇者が伝えた技術なんだが… 魔導人形の技術で義足甲冑を作る。勇者達が言うにはオートメイルと言うらしい」
俺は双子でチビの兄貴の錬金術士か…
「直ぐに出来るか?」
「直ぐには無理! 素材が無いし… アタイの武具製造Lvが足りない…」
「ダンジョンアタックか?」
「エリクサーが出れば必要無くなるけどね…」
「もう一人作るか…」
「「え!?」」
「クソ犬のおかげでな… Lvアップした。スキルもな」
「旦那…」
「4人目ですか…」
「アドルフにエルか? ギルドは… 何だと?」
「中層のモンスターが上層に上がった事が原因らしい」
「貴方を食べたヘルハウンド達ね… 問題は、人為的な可能性がある事ね…」
「人為的だと!?」
「調査に入った冒険者達が、中層で魔導具の残骸を見付けたらしい」
「まだ調査中だけど… 魔物を誘導する魔導に似てるらしいよ」
「急ぐ必要が出来たな…」
「アリスちゃんとアニアちゃんを護る為ですね」
「旦那、4人目はどうするだ?」
「前衛は… ローザとフレアがいるからな… 遠中距離攻撃支援型の魔法使いかな」
さあ~ 仲間を増やしますか…
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