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「魔物使いじゃと!?」


ヤバいな… 俺が城で騎士に殺られた事を知ってるみたいだ。


「理由は… 解った。だが! 信用は出来ない」


「そんな… あな「今、食糧と水を持って、そっちに行くから… その狼を下げてくれ!」… はい…」


少女が狼を後ろに下げる。


「悪いが、こっちは護衛中なんで、警戒させて貰う。アドルフ、頼むな」


アドルフに狼を警戒して貰い、少女に近付く。


「貴方は、あのと「しっ、悪いが正体を隠して行動してる。君も余計な事は言わない事だ」…」


俺の言葉に、何かを察したのか? 少女が頷く。


「良いか? その狼は… 君の【使い魔】か?」


「はい…」


「君と使い魔だけか?」


「はい…」


「他の子は?」


「… 私だけ… 逃げて来ました」


どうやら… この子も、俺に近い状況らしいな。


「ちょっと待ってくれ、次の街か村まで同行出来るか、聞いてみよう」


少女と狼をその場に待たせて、おやっさん達のところに戻る。


「道に迷った【魔物使い】みたいだ。次の街まで同行したいらしい」


「魔物使いじゃと!?」


【魔物使い】におやっさんが驚いてる。


「魔物使いだと不味いのか?」


「そうか… お主達は旅人だったな… 先の国境の先… ヒューリオン王国は昔、大国だったのだが… 今は小国になった理由が… 魔物使いを虐殺したからだ」


「「「な!?」」」


「500年ぐらい昔の出来事じゃ… 切っ掛けは、よくある跡目争い… 今の王族の先祖が自分達以外の王族を派閥ごと虐殺したからだ」


おやっさんの話では… 俺達を召喚した国は、かなりの大国だったらしい。


500年前の王の跡目争いで、当時の最大派閥の第一王女派を今の王の先祖… 第四王子が他の王族を操り、虐殺したせいで防衛力が… がた落ちして、今の小国になったとの事。


小国になった原因… 虐殺された第一王女派に最大戦力の竜騎士団と魔獣戦団がいた事が最大の理由らしい。


【魔物使い】がヒューリオン王国で嫌われる原因は… この時の第一王女派虐殺の真相の発覚を怖れた第四王子が、竜騎士団と魔獣戦団所属の【魔物使い】達の裏切りのせいだとしたからだ。


元々が、第四王子派だった今の国民の多くは、今も国を割ったのは【魔物使い】達だと信じていて、【魔物使い】を憎んでいるらしい。


「まあ、周辺の国は真相を知ってるがな。あの嬢ちゃんが、ヒューリオン王国に行かない様に街まで連れて行こう」


「解った。話して来る」


 ・

 ・

 ・


「… 城の人達の態度にそんな理由が…」


「ああ、だから街まで連れて行くが、さっき話した通り、俺は正体を隠してる… 余計な事は話さずに街に着いた後、俺達と行動するか? どうするか? 考えてくれ」


「はい…」


俺達は… 【魔物使い】の少女と使い魔の狼を連れて、街に行く事にした。




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