表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

18/72

「愚か者の末路か…」


「アドルフ、他に気配は?」


更なる襲撃を警戒し、辺りを探る…


「ちょっと遠いが、何かいるな… 馬か?」


「邪気は… 感じないわ」


「確認しよう… 追われると厄介だ」


 ・

 ・

 ・


「馬車だな…」


「馬車ね…」


「ああ、馬車だ…」


アドルフの【気配察知】に反応した馬を見に行ったら…


けっこう立派な馬車が停まっていた。


「アドルフ、人の気配は?」


「…無いな」


「ちょっと、こっちに来て」


「どうした?」


「あれ…」


「賊のアジトか…」


馬車から、少し離れた場所に洞窟を見つけた。


「人の気配は… しない」


「行くの?」


「出来れば、調べたいな」


洞窟の前に馬車を停められたので…


「アドルフと俺が見て来るから、エルとおやっさんは…」


「旦那、その必要は無さそうだ…」


「アドルフ?」


「人の気配はしないが… 血の匂いがする」


「何!?」


アドルフと俺が洞窟を覗くと… 人の足が見えた!


倒れてる…


「【ライト】、こいつは!?」


血溜まりの中に、ローブ姿の人が倒れてる。


「こいつが犯人ね」


「犯人?」


「【禁断魔法】を使った犯人よ」


「「「な!?」」」


「賊を倒した時… 【聖痕】が反応したの。【邪気】が使い手に返ったのね」


「じゃ、こいつは…」


「自分の【禁断魔法】で死んだのよ」


「愚か者の末路か…」


エルの【聖痕】と【神聖魔法】で【禁断魔法】が使い手に跳ね返ったらしい… 白いローブ… 教会の関係者か?


「しかし、惨い死に方じゃな…」


ローブの男は… 顔の穴と言う穴から、血を吹き出していた。


「生きたまま魂を喰われたのね… 人の命を軽く見るからよ」


あの~ エルさんや… あんた、俺を殺そうとしたよな?


「どうする?」


「この男は、私が埋葬するわ」


「解った。終わったら、おやっさんと警戒してくれ。おやっさん警戒を頼む。アドルフと俺は、何かないか調べる」


 ・

 ・

 ・


「盗賊団のアジトだったか」


「旦那の【アイテムボックス】が有って、良かったぜ」


一連の戦闘で… Lvアップしていて、【アイテムボックス】もLvアップした。


スキルLvが上がったのは… 職に就いたからか?


「残るは、馬車か… どうする?」


「持って行けば、いいじゃろ?」


「怪しまれないか?」


「盗賊団の水晶板は回収している。盗賊団が持っていた事にすれば良い」


「立派な馬車だが、目立たないか?」


「ちょっと試して見るか…」


「何を… !?」


「お、【アイテムボックス】に、入ったぞ」


「馬車が…」


「きえちゃった?」


冒険者が乗るには… 不釣り合いな立派な馬車を【アイテムボックス】に収納出来た。


「何と、非常識な…」


「これなら、移動に使えるな」


馬車が二台になった俺達は、国境に向かう事にした。




誤字脱字報告と文章とストーリーの評価して貰えると、助かります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] キャラクタークリエイトが、まさかの自分じゃなくて予想外。 意外ではあるけれど、主人公のもいじることできないのであれば微妙につまらない
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ