表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

10/72

「お前達…… 冒険者にならんか?」


「動くな!」


扉を開けて騎士達が叫びながら、ザコスとゴブリン共を取り囲む。


「チキショー! ゴブふぅ!」


騎士達に焦ったザコスに膝蹴りをお見舞いしてやる!


ザコスは…… ナイフを床に刺す為に片膝を付いて居たので、顎にクリティカル!


泡を吹いたザコスがナイフを放したからか? 魔法陣が消えた!?


「ギャア!」「ボス!」「ニンゲンメ!」「ギ……」


残ったゴブリン共も騎士に討たれた。


「あのナイフを抜いても…… いいかい?」


「慎重にな」


床に刺さったままのナイフを指して、騎士に了解を取ると…… ゆっくりとナイフを抜いた。


「これは… 血か?」


その錆びたナイフには…… 渇いた血が付いていた。


「デニスを殺ったのは…… こいつで決まりだな」


「「「「「!?」」」」」


俺の言葉に周囲の空気が変わる。


「何故、お前達がデニスを知っている!」


ゴツいおっさんが俺達に詰め寄る!


誰だ? 暑苦しい!


「落ち着け、わしの連れだ。そして…… デニスを弔ってくれた者達じゃ」


「なに……」


「森で迷ってな…… 装備も失い困った時に、まだ新しい死体を見つけた。その死因が腹を錆びた刃物で刺された事だ」


「俺も確認した。服に血と錆びが付いていたぜ」


「その後は、おやっさんにも話したが装備と持ち物を取り、持ち物に有った【浄めの塩】をかけて埋めた。場所は…… おやっさんがゴブリンと戦った処から、2時間歩いた川沿いだ」


「明日にでも確認させる。で、何故、此処に?」


「そこの姐さんに、ザコスの噂を聞いたからさ」


「本当か? ダビィ」


「は、はい! ギルドの停留所でボドフさんの馬車にザコスさ、ザコスが絡みまして…… 良くない噂が有ると忠告しました」


「そうか……」


「なぁ…… 話は明日にしないか? 子供達の晩飯と寝る処を決めないと…… 此処は、流石に無理だろう?」


ゴブリンの死骸が35匹分のせいでひどい臭いだ。


「解った。冒険者の不始末だから、処理は冒険者ギルドがやろう」


「では、念の為に見張りの兵を置きます。シスターと子供達は……」


「わしの店で預かろう」


「いいのですか?」


「わしは、古い付き合いだからの。騎士や冒険者の宿舎よりは安心するじゃろう」


後は…… 冒険者達がゴブリンの死骸を運び出し、地下に隠れていたシスターと子供達を騎士達が誘導して、おやっさんの馬車に乗せた。


「ほれ、お主達も乗れ」


「いいのかい?」


「お主達はわしの護衛だろ? 守ってくれんと困る」


おやっさんの言葉に、俺達も馬車に乗り込んだ。


「お~い、話が聞きたいから、明日の朝、早めに来てくれ。場所は冒険者ギルドだ」


おやっさんの店は、街の中心部の外れに在って、かなり大きかった。


「いらっしゃいませ。大旦那様…… これは、いったい何が?」


「詳しくは後じゃ! シスターと子供達に食事と寝床を用意してくれ」


「は、はい! 厨房に連絡、3人は寝室を用意して。私達は荷降ろしです」


おやっさんの指示で、支店長らしい男と10人ぐらいの従業員が動き出す。


「こっちじゃあ…… どうした?」


馬車から降りてたシスターと子供達におやっさんが声を掛けるが、幼い子が動かない?


「おやっさん待ってくれ。シスター、ちょっと」


シスターと孤児は、シスターが2人に子供が7人。


おやっさんが機転を利かせて、馬車を交換して駆け付けたから、みんな乗れて助かった。


「よく頑張ったな。綺麗にしてやる」


シスターに頼み。シスターと子供達を1ヶ所に集める。


ゴブリンの恐怖に子供が数人…… チビっていた。


俺は【生活魔法】の【洗浄】を使って、まとめて綺麗にした。


「じゃあ、行こう」


一番幼い子を抱き上げる……


軽いな? 4、5歳ぐらいか?


後は、飯を食べ子供達を寝かしつけて、【水晶板】を確認……!?


「Lvが…… 6上がった」


ゴブリンを35匹倒したからか? アドルフも同じ様に上がっていた。


「Lvが上がったのは嬉しいが……」


「どうした。旦那?」


俺は…… 【大器晩成】型だった様だ……


アドルフは平均的に【身体能力】が運以外、1Lvに8から9ぐらい上がって、スキルLvも1上がっていた。


俺は…… 1Lvに平均的に1から2しか上がってない。運だけアドルフを超えたけどな……


「おっ、【キャラクリ】がLvアップした」


Lvアップして、キャラクタースロットが増えた。まぁ、作るのは後だな…… 急に人が増えたら怪しいしなぁ…… 寝よ。


「お前達…… 冒険者にならんか?」


朝になり、漏らした子供とベッドに【洗浄】をかけて、飯を食うと……


事情聴取の為に、おやっさんと来た冒険者ギルドで……


聴取中に昨日の暑苦しいおっさんが言い出した。



誤字脱字報告と文章とストーリーの評価して貰えると、助かります。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ