9話 騎士団1
地名や人名考えるのが難しいですね。
この世界は3つの大陸と大小無数にある島で出来ている。
東の大陸が一番大きく、様々な種族が生活している。
そして、東の大陸は6つの国家が盟主として周囲の国を纏めている。
人間が中心の『ミランダ王国』『ペレス帝国』『ルモア聖国』
獣人の部族が集まった『アルカサル連邦』
ドワーフやノームが作った工業国家『ヴァン・ガウ自治区』
森と共に生きるエルフが住む『リーズ大森林』
地図を見ると、ルモア聖国を中心に東がペレス帝国、西がミランダ王国、北にアルカサル連邦とヴァン・ガウ自治区があり、南の『魔の森』の一部がリーズ大森林になる。
各地で小競り合いは在るが、大きな戦争はこの6国が台頭した時に均衡し、ここ数百年起きていないそうだ。
そして、自分が住んでいる所はミランダ王国の南西『ホーエン辺境領』に隣接した魔の森になる。
どうやら、東に1km歩くと魔の森を抜け、ホーエン領になるらしい。砦も直線距離で7km位にあった。
今回来るお客さんは、その砦に常駐する騎士団のようだ。
そのような話を聞いていると、森から鎧を着た集団が出てくるのが見える。近づくまで暫し待機。
「誰か!誰か居るか!」
騎士の一人がドアの前で叫ぶ。
さて、異世界人との初邂逅だ。
ドアを開け姿を現す。
「な、子供?」
騎士の顔が驚きに変わる。
魔の森に一軒だけあるログハウス。そこから子供が出てきたら驚くか。
「えーと、ダンジョン調査に来たホーエン騎士団の方ですよね?
ダンジョンについて話がしたいので、隊長?団長?ここで一番偉い人お願いします」
「…………」
相手は混乱している。
「あの?大丈夫ですか?」
「っは!済まない、少し待ってくれ」
そう言うと、集団に向かって走っていく。
しばらくすると集団から3人の騎士が出てくる。一人はさっきの人だ。
「待たせたな。私がホーエン第三騎士団団長のエリザベート・フォン・バルクスだ。
初めに会ったのがヘイム。こっちがリヒタル。二人とも副団長をしている」
ヘイムと呼ばれた男は細マッチョ?の爽やか系、リヒタルと呼ばれた男は武骨な渋い系。
二人とも方向性は違うが絶対モテる顔をしている。死ねば良いのに。
そして団長は女で、しかも美女だった。
17,8位の年齢で美少女から美女に羽化したばかりの妖艶さがある。
これで「くっ殺」なら燃える!。
18禁な妄想をしていると、背中をノルンに抓られた。
「っ、えっと改めまして。自分はダンジョンマスターのソージと言います。後のはノルン。
二人でダンジョンの管理をする者です」
「ふむ。エルフと妖か。ダンジョンについて話がしたいとの事だが、どのような話だ?」
「一応まだ人間辞めていないけど…まあいっか。
一言で言うと、ここを迷宮都市にしませんか?と言う話だね」
「ほう。ここを自由にして良いから《コア》を狙うなと?」
「そうだよ。このダンジョンは魔物を倒すと魔物の一部がドロップするようにしてある。
素材を提供してくれれば、その素材をドロップする魔物を作れるようになるから、上手くすれば財政潤うよ?」
ダンジョンは、死骸や無機物を放置しておくと吸収する。
吸収した物はDPへと変換するのだが、その時、吸収した物のデータを蓄積する。
そうして蓄積されたデータは、DPで復元も魔物として生み出すことも可能になる。
1が無限になるんだから、無限の富が生み出せる。
「ふむ。悪くない。どうだ?」
「そうですね。希少な物やホーエン領では手に入り難い物がここで手に入れば、莫大な利益と他家に色々貸が作れそうですね。
問題は、浅いとはいえ魔の森の中なので、大規模な開発は魔物に襲われて失敗しますね」
「ダンジョンの魔物の強さが問題ですな。幾ら良いものをドロップするにしても、倒せないなら宝の持ち腐れになる。
開発は騎士団が常駐して、少しづつ進めるしかありませんな」
「課題をクリアすれば是か。
ソージと言ったか?もし、そなた達を無視して《コア》の破壊を主目的にこちらが動いたらどうする?」
「基本的に何もしないよ?
この家はオートリペアが常に掛かっているから、壊そうとしても壊れない。
登録しないとドアとか開かないから、進入も無理だね。
後は配慮しないでダンジョンを作っていけば、いずれ臨界を迎える。
ホーエン領の人が入れ替わった後に、また再交渉かな?」
《コア》に辿り着くには時間と多量の人員が必要だ。
ダンジョンにいる人が多ければ、それだけDPが早く貯まる。
攻略を凌ぎ切ればフィールドに誰も居なくなる時が生まれ、その時に深くより困難に作り替える事が出来る。
後は魔物化した象をメインに増やしていけば、ホーエン領は瓦礫と化す。オー○の法則だね。
「大氾濫か…断ることはできんな」
「脅迫みたいになってるけど、自分は人を殺して喜ぶような性癖は無いよ?
ダンジョンの性質上、どうしても魔物が増え続けるから減らす人がいる。
人は只では動かない。動きたくなる様に益を渡す。ただそれだけだよ」
「持ちつ持たれつと言う訳か。
分かった。上を説得する材料が1つでも多く欲しい。
まずは、ダンジョンを案内してくれないか?」
騎士団続きます。
貴族の名前は○○(名前)・フォン・△△(家名)
領主は○○・フォン・△△=□□(地名)
が妥当かなと。