表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/10

7話 ダンジョン作成

遅筆過ぎてストックがー

3k字とか普通に投稿してる人に脱帽デス

「見慣れた天井だ」


目覚めて最初に目に移った景色に違和感がない。

異世界に来た事が夢のように感じる。


「夢じゃないですよ?」


こちらを見下ろしながらノエルが言う。

相変わらず表情が乏しい。


「おはよう。それにしても良くできてるね」


「はい、おはようございます。

 <異世界知識>はマスターの記憶が元になっているので、この部屋はデフォルトです。

 ただ、電化製品に関してはほとんどが模型です」


確かに電化製品が忠実に再現されても電気がない。

発電所や基地局なんて知らないから再現も不可能だ。


「んー生活家電くらいは使えるようになりたいな」


「使えますよ?」


「どうやって?」


「家電は魔道具化されているので動きますよ」


そう言えば、寝るときに照明普通に切っていた。

風呂もシャワーも使っていたのに気づかなかった。浮かれ過ぎだ。




朝食は馴染みの喫茶店のモーニングだった。

DPは偉大だ。コーヒーが旨い。


「良し、今日はダンジョンを作るぞー」


「随分張り切っていますね」


「まあね、昨日は思っていたより焦っていたみたいだよ。寝て気持ちがリセットしたのか、今はアイデアが色々浮かんでるんだ」


伝説のウィ○ードリーが今ここに蘇る!



『アクセス』


周囲に半透明のパネルが浮かび上がる。


「まずは集合場所となる小洞窟かな?」


半径200mの洞窟タイプの空間を作る。

照明は光る石(魔光石と言う名前だった)を設置して明るくする。

ボ○ダックが店を開けるように、壁をへこませスペースを作る。


「これを地下一階に『設置』っと。

 出入り口は家の近くは嫌だから西の隅っこに…目印に木も植えよう」


「よーし、いよいよメインだ。

 フィールド最大にすると…直径10kmかデカいねー」


左手の法則を出来ないようにし、行き止まり・連続する小部屋で方向感覚を狂わす。

トラップは落とし穴(最大1kmまで深くできた)だけにする。一階だしね。

ポップする魔物はリストにゴブリンしか無いから、ゴブリンを50体位にしよう。


「これを設置して」



《ERROR》



設置しようとしたらエラーの文字がポップアップする。


「あれ?」


何度か試すがエラーになり設置できない。


「DPが足りないので設置できませんよ?メインパネルの右下を見てください」


見ると赤い文字で『-36,850』と表示されている。


「通路やトラップを作ると、それに対応したDPが消費されます。右下の数字はDPの余りなので0以内に納めないと設置できません」


複雑にし過ぎてDPが足りなかったようだ。


「じゃあ作り直しかー消すのは…これかな?」


左上にあった『クリア』をタップする。

頑張って作った迷宮が消え、右下に白い文字で『3,595』と表示される。


「半分もない!?」


昨日ステータスを見た時は10,000は有った。

家と食事と小洞窟だけで6,000DP以上使ったことになる。


「あー小洞窟も消してDP増やさないと」


小洞窟を呼び出し、消そうとするが消えない。


「既に設置したものは消すことは出来ません。フィールドに誰も居なければ作り替えることは可能です」


「となると3,000DPでダンジョンを作らないとなのか、今まで使ったDPの内訳って分かる?」


「はい、小洞窟で1,500DP、食事や衣服で50DP、ログハウスで5,000DPです」


「家で五千!?」


ログハウスで半分使っていた。


「あのログハウスは全体に<オートクリーン>と<オートリペア>が掛かっています。

 キッチン、バス・トイレ、照明等、全て魔道具なのでそれくらい掛かります」


「もっとDP少なくできなかった?」


「マスター一人であの家の掃除や修理をすると時間が掛かります。

 火を使う煮炊きが室内でできなくなりますし、お風呂も無くなります。

 マスターが生活水準を中世まで引き下げるのは不可能と判断しました」


想像してみる。

あの広い家を箒で掃いて雑巾掛け。一日かかる。

○ォシュレット処かトイレットペーパーさえ無いトイレ。

キャンプの経験から炊事は出来ると思うが、風呂に入る為の水汲みや薪集めが難しい。

お湯が貴重だから、水で洗濯しないといけない。



「…うん、無理だ」


現代人が中世(異世界)で生きられないと実感するのだった。

やっと?現地人登場かな


次回:騎士団

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ