5話 ステータス
書くのが遅ひ。。。
「さて、ダンジョンを作る前にマスターのステータスを確認します」
「ん?ステータスってあるのか?」
「はい、この世界は自分の能力を数値化して見ることができます。
ただし、<鑑定>のスキルか魔道具が必要ですけど」
定番のステータスがこの世界にもちゃんとあるらしい。
「へー、そりゃ便利だ」
「便利ではありますけど、それが幸せに繋がることは無いのですよね。
ものは試しです。『ステータス・オープン』と唱えてください」
「ん、わかった」
『ステータス・オープン』
名前:ソージ 年齢:10 種族:ダンジョンマスター(ヒト種)
職業:ダンジョンマスター
LV:1
HP:30
MP:482,615,764
STR:1
VIT:3
DEF:***********
AGI:2
DEX:7
INT:10
MDF:***********
LUK:50
DP:10,000
スキル
魔素変換 魔力回復力向上(極) 天魔(極) ダンジョン操作 異世界知識
状態
正常
賞罰
なし
「…なあ…」
「はい?」
「何から突っ込んだらいい?」
余りにも不可解なステータスに言葉が見つからない。
「説明します。
ダンジョンマスターになると適応する為に体が作り替えられます。種族はそのせいですね。
本来ならそれ以上のステータスの改変は見られないのですが、どうやらマスターは上位コマンドにより更なる改変が行われた模様です」
「どういう事だ?」
「つまりダンジョンと同化、ダンジョンそのものとなったと言えるでしょうか。
ダンジョンの保有魔素が魔力量(MP)に、壁などの不懐性が物理防御(DEF)魔法防御(MDF)に反映されています」
「他の能力が低いのは?」
「ダンジョンに無い能力なので反映されていません。マスターの素の能力です」
「んー比較対象が無いから強いのか分からん」
「そうですね、魔物最弱のゴブリンに負けます。同年代の子供と喧嘩してもほぼ勝てないですね。姫です。名前かえますか?」
どうやらチート無双は無いらしい。
「次にスキルですが、<魔素変換><魔力回復力向上(極)><天魔(極)>の3つはMPに関係しています。
<魔素変換>は大気中の魔素をMPに100%変換するスキルですね。もっていない人は大体50%位なので魔法職の必須スキルです。
<魔力回復力向上>は変換したMPを体内に吸収する効率を上げるスキルです。吸収されなかったMPは体外に排出されて魔素へと戻ります。
後ろの(極)は等級を表していて、スキル無しで50%(初)級で60%(中)級で70%(上)級で80%(極)級で100%です
<天魔>は体内に止めて置けるMP保有量になり、マスターの場合、基本値の8倍保有できるようになっています」
「<ダンジョン操作><異世界知識>に関しては字のごとく、ダンジョンを扱えるスキルと異世界の知識をダンジョンに反映できるスキルです」
どうやら自分は魔法特化型のステータスのようだ。
ヒトより早い回復力と多い魔力量で無双できるかもしれない。
「いえ、マスターは魔法スキルを一つも習得していないので無双できませんよ?」
驚愕の事実に愕然とする。
「す、スキル習得方法があったり無かったり?」
一類の望みをかけて聞いてみる。
「ダンジョンマスターは、スキルを持った魔物やヒトがダンジョンに吸収されると覚えることが可能です」
どうやら希望はありそうだ。
「マスターはまだダンジョンを作っていないので膨大なMPがありますが、ダンジョンを維持するためにMPが必要になってきます。
ダンジョンを大きく、複雑にするにしたがってMPが減っていくので、魔法使う余裕なんて無くなりますよ?」
希望が消えた。
「それにマスターの魔法攻撃力(INT)10なので、ほとんどダメージ与えられませんよ?」
そして神もし…いや、殴ろう。
ダンジョンを作ると思いきや・・・
次回:能力