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フリック コード=ザークウォーリア

長い間、更新も何もなかったのには作者の思い違いによる影響です。

今回から更新を再開するのでよろしくお願いします。

 道を進みながら考えていたことがある。


 もしかすると、この世界には人間はいなく、魔物と呼ばれる生物だけが暮らしているのではないかと。


「考えてても何にも起きねえ! バーニアで高速移動をやってみるか、アクセス!」


 特定の言葉に反応を示したデュエルギアは、スタートダッシュバスターのスーツを転送。


 俺の体は転送されたスーツを身に纏い、その姿を変えた。


「しゃあ! 一気に突っ走るぜ!」


 脚部のバーニアを発動させ、風を切るような速度で草原を駆け抜けていく。




 そして、その一方で、剣崎克也を遠くから観察するフリックは……


「しまった、奴が遠くに離れていく……いや、奴のことは気にしないでおこう」


「グルルルゥゥァ!」


『解析完了。オーゴ、魔物です』


 オーゴ、爬虫類の魔物。全長約3メートル、これといった能力はないが皮膚は頑丈で分厚い。


「アクセス! ザークウォーリア!」


 フリックはデュエルギアのスイッチを押し、その姿を変える。


 スーツを身に纏った姿は禍々しい鎧を着た戦士だ。


 そしてフリックは背中の鞘から大剣を取り出し、両手で構える。


「このスーツの性能を試すいい機会だ……悪いが、死んでもらうぞ」


 オーゴはフリックに噛みつこうとしたが、あっさりと避けられる。


 フリックは手に持った大剣を振り回し、オーゴの体を切り刻む。


 そして、オーゴは切り刻まれた場所から緑色の血しぶきと共に悲鳴を上げる。


「所詮は下級の魔物、”アドベント”で片を付ける」


 “アドベント“、それはデュエリストの技のこと。


 デュエルギアの右側についているダイヤルを回し、画面に表示されたアドベントを確認。


 ダイヤルの近くのスイッチを押すことで選択したアドベントを発動させることができる。


 そして、フリックが発動したアドベントは……


「アドベント発動! 牙炎刃(がえんじん)!」


 アドベントを発動したが、これといった変化は見えない。


 だが、フリックには感情の変化はなく、敵の動きを真剣な表情で見る。


 次の瞬間、オーゴが動く。


 鋭利な爪でフリックを八つ裂きにしようとするオーゴ、そしてフリックは動き出す。


 大剣を振り回し爪の攻撃をはじく。


 そして体を回転させ、オーゴの左肩に大剣を振り落とす。


 斬られた部分からは血ではなく、炎が吹きあがる。


 これが、フリックのアドベント「牙炎刃がえんじん」だ。


「勝負はあったようだな、さらばだ」


 燃えているオーゴは苦しみながらも、攻撃を繰り出そうとしている。

 

 フリックは大剣をオーゴの頸部に振り落とし、止めを刺す。

 

 すると、頸部を破壊されたオーゴからは金属の塊や銅線などが見え、終いには爆散した。


「所詮、この世界には機械で出来た偽りの生物が大半を占めている……ゲームマスターとやらの悪趣味だ」


 大剣を背中の鞘に戻し、克也とは反対の方向へ去っていく。


 フリック――彼もまた、ゲームマスターによって集められた決闘者なのだ。




 一方その頃、バーニアで高速移動を行っていた克也は……


「まじかよ、かなりの距離を移動したのに街も人も何もねえのか!」


 何もないこの世界の草原に腰を下ろして空を見上げる。


 ふと思い出してしまうのは自分の部屋の事、家族や友達の事だ。


 何も言わずにこの世界に来てしまった自分は、元の世界ではどうなっているのかもわからない。


 もう、元の世界には帰れないのではないかと思ってしまう。


 そんなことを考えているうちにデュエルギアから通信が来る。


『緊急メッセージ、ゲームマスターから決闘者の皆様への通信です』


[諸君、調子はどうかな? たった今、様々な世界からの決闘者の募集が終了した]


 デュエルギアの画面には自分をこの世界に送り込んだ男が映り、何かを話している。


 その内容を理解することは簡単だったが、理解した時には画面の中のゲームマスターが只者ではないように見える。


[導かれた決闘者は全員で200名、既にその半分以上が脱落している。ここで、残った君たちに追加のルールを説明しよう]


「すでに半分以上が脱落? 追加のルール?」


[まず、君たちのデュエルギアの中にあるパズルのピースだが。このピースは君たちの命のようなものだ。君たち決闘者はこのピースをかけて決闘をしてもらう]


 パズルのピース、それは自分が決闘者同士の戦いで手に入れた物だ。


[ピースを失った者は失格となり、ゲーム終了まで牢獄に送られる。そして、たった一人だけ残った決闘者はありとあらゆるものを支配することのできる力を与えよう。では諸君、健闘を祈る]


 ありとあらゆるものを支配することのできる力、最初からそんなものは望んでいない。


 ただ、この世界を出るには最後の一人にならなければいけないことは感覚で理解している。


 今、決闘者としての道に対する気持ちが強くなったような気がした。

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