さらば日常
今、2作目を休載して3作目を連載していますが……3作目がまったく進みませんッ‼
なので、4作目と同時連載することにしました!
今回から始まる剣崎克也の物語をご覧あれ!
主人公が作者をモデルにしたなんて言えない……
決闘者としての人生、思えばあの日からすべてが始まる。
正体不明のケースを拾い、奇妙な腕輪をつけたあの日から……
「ふぁー、今日も編集疲れたな~」
パソコンで某小説投稿サイトを開き、本文をタイピングと編集をする学生。
自分――剣崎克也は後の決闘者となる学生だ。
「さて、風呂に入った後は寝るか……」
俺は中学3年生の夏休み、受験の勉強もせずに小説を投稿しながら趣味のカードゲームに集中する出来損ない。
不登校、引きこもり、自称小説家の底辺作家を合わせた出来損ない。
運動はやればできる。ただし、学校での勉強について行くことができない。
こんな自分が情けなく思うことは毎日、いくら頑張っても不幸なことが起きる。
それをダシにして言い訳を繰り返す日々は消えてしまえばいいと思うほど。
この日は編集作業で疲れていたため、気づけばベッドの上で寝てしまっていた。
そして翌日、俺は小説の編集を休憩して近くのトレカショップへ出かけた。
「(うーん……新しいパックを開封するか、おすすめを買うか迷うな~)」
自分の趣味であるカードゲームの商品の事を考えながら、道を進む。
今、手元にある金額は1500円。1000札はなく、小銭だけだ。
「(ん? 何か、変な箱が落ちてるな……どう見ても玩具にしか見えねえけど落とし物だし、放置してたら危険だしな)」
道を歩いていたその時、黒い球体のような箱が落ちている。
だが、その箱に書いている文字は見たことのない文字だ。
さらには、危険物のような感じもしてきた。
「じっとしてても仕方ねえ、開けるぞ!」
目をつぶって手元を震えさせながらも箱を開ける。
次の瞬間、箱の中から光りがあふれだす。
目を開け、箱の中身を確認する。そこには、得体の知れない腕時計のような機械が保管されている。
そして、その機械は俺の顔をや体を光で照らし出す。何かを調べているように。
「や、ヤバい予感がする……逃げ」
様子がおかしいと思ったその時、逃げることはできなかった。
『認証、ケンザキカツヤ。適合ランクA、直チニ装着、転送シマス』
「しゃべった!?」
後ろを振り向けば、あの機械は俺にめがけて飛んでくる。
咄嗟に俺は左腕で顔を守り、目をつぶる。
そして目を開けた時、あの機械は俺の左腕に装着されている。
「え、えっ!? ちょっ待っ!?」
俺は慌てて左腕を振ったり、強引に機械を外そうとするがびくともしない。
「嘘だろ……、俺はこの変な機械と一生を過ごすのか……これは玩具じゃねえのかよ」
『転送開始、デュエリストコード、討つ者』
得体のしれない機械は球形の青い光で、俺の体を包み込む。
光に包まれたその時、俺は宙に浮かぶ感覚と共にその場から姿を消した。
「……う、うう、何だ? 何が起きたんだ?」
目を覚ませば、そこは現実とは思うことのできない空間。
あの時、左腕に装着された機械は左腕に着いている。
これは夢ではない――何者かがこの機械を通して、俺をこの空間に転送したと推測する。
「おい! 俺をここに送った奴は誰だ!?」
[君、少しは静かにしたまえ。今から馬鹿でもわかるように説明する]
どこかから聞こえる男の声は、この機械やこの空間を作った人物だと考えられる。
[私が君をここに送ったのには意味がある。その腕輪をつけているからと、君が人生の負け組の中から選ばれたからだ]
「俺が、人生の負け組だと?」
[そうだ。間違いではないだろう? 出来損ないの剣崎克也……だが、君に1つ提案があるのだよ]
声だけの男の一言一言、気に障る言葉だ。
そんな奴が俺に1つの提案を出す――この機械に関することなのだろう、すぐさま断ることを考える。
[君にはその腕輪、デュエルギアを使い決闘者となってもらう。無論、拒否権はない]
「へえ、決闘者か。何か、商品でもあんのか?」
[決闘者として頂点に立った1人は”人生の勝ち組”になれることを約束しよう。気に入ったのなら、デュエルギアのスイッチを押し、自分のデュエリストコードにアクセスしろ]
人生の勝ち組――1度はなってみたいというよりは人生の負け組になりたくないからだ。
そして、剣崎克也の出した判断は……
「やってやるぜ!」
決意を固め、デュエルギアにあるスイッチを押す。
『アクセス、デュエリストコード……スタートダッシュバスター』